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いま、最高の一本に出会える

左からドゥニ・メノーシェ、ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ。

「動物だけが知っている」俳優来日、SNSへの意見交わす「自分を映す鏡ではない」

ナタリー

19/10/30(水) 14:08

「動物だけが知っている」の記者会見が本日10月30日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストのドゥニ・メノーシェとナディア・テレスツィエンキーヴィッツが登壇した。

第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている本作。雪に囲まれたフランスのある町で女性が失踪し、一人暮らしの農夫が疑われる一方、アフリカの某所でヤギを背負った青年は祈祷師を訪ねる。5人の登場人物が偶然から引き起こされる悲劇によってつながっていくさまを描く。

監督を務めたドミニク・モルのスリラーや悲劇的な作風のファンだったというメノーシェ。「私が演じたキャラクターは、自分の行動の結果によって何が起こるのかまったく考えていない。その瞬間で思った通りに行動を取ってしまいます。そういった役柄を演じるのはとても楽しかったです」と振り返り、「私は彼を“素晴らしい馬鹿”と呼んでいます(笑)」と付け加えて笑いを誘う。

テレスツィエンキーヴィッツは「それぞれのキャラクターがすごく寂しくて迷っている。同時に信念みたいなものを探している人たちなので、それによって物語に希望が残されているのではないかと思います」と登場人物の共通点を分析。また「自分の深い感情を探索するいい機会でした。ある意味、自分を極限まで追い込んでいましたね。無条件な愛情を注いでいる役柄だったので、彼女の心の声を聞いて論理的ではなく感情のままに演じていました」と述懐した。

インターネットによって各キャラクターが結ばれていく本作。現代のネット社会に関して意見を求められたメノーシェは、「人間というのは複数の側面で構成されています。私はソーシャルメディアはもう使っていないんですが、そういったものは自分についての1つのイメージしか与えないし、自分を発信するのにおそらく間違ったやり方なのではないかと思います。何かに一致団結するときに使うツールとしては有効ですが、自分を映す鏡ではない」と考えを述べる。

「インターネットはいいところも悪いところもある」とコメントしたテレスツィエンキーヴィッツは、「例えばこれまで会った人との接点を保つために使うのは便利ですが、ハマりすぎるとリアルな人生を見失ってしまう。私もある程度距離を置いて使うようにしています」と回答。意見を交わした2人は「いい質問をありがとうございます」と感謝を述べた。

第32回東京国際映画祭はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで11月5日まで開催。

(c)Jean-Claude Lother

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