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「新・6週間のダンスレッスン」製作発表会見より、左から草笛光子、松岡昌宏。

「新・6週間のダンスレッスン」始動!草笛光子、松岡昌宏に「ママって言うな」

ナタリー

18/8/21(火) 17:42

9月から11月にかけて東京、金沢、福岡、大阪で上演される「新・6週間のダンスレッスン」。開幕に先駆け本日8月21日、東京都内で記者会見が行われた。

2001年にアメリカ・カリフォルニアで初演された本作。日本では06年の初演以来、度々上演を重ねており、今回で上演回数通算200回に到達する。68歳の未亡人リリー・ハリソンと45歳のダンスインストラクター、マイケルの心の交流を描いた二人芝居で、劇中ではスイング、タンゴ、ワルツ、フォックストロット、チャチャチャ、コンテンポラリーといったさまざまな踊りが繰り広げられる。鈴木勝秀の上演台本・演出により装いも新たに上演される今回は、リリー役に初演から同役を演じる草笛光子、マイケル役に松岡昌宏がキャスティングされた。

草笛は本作で第14回読売演劇大賞優秀女優賞、第29回松尾芸能賞演劇大賞を受賞しており、本作を自らのライフワークと語る。また相手役の松岡とは、13年上演の「ロスト・イン・ヨンカーズ」で共演経験があり、5年ぶりの顔合わせとなった。

本日の会見には鈴木、草笛、松岡が出席。今回から参加する鈴木は、新演出で本作を上演することは草笛の発案だったと明かし「『よりエンタテインメント性の高い作品にしたい』という草笛さんのエネルギーに押され、お引き受けすることにしました。作品の普遍的なテーマをしっかりとつかみつつも、現代にぴったり合うような作品にしていこうと思っています」と抱負を述べる。さらに本作の魅力については「誰もが経験する老いへの不安や、孤独な個人同士の結びつきが描かれています。これは、これからこの国の社会が直面していく問題にもつながる題材」と述べ、「問題解決のヒントにもなると思うので、若い方にもぜひ見てもらえたら」と呼びかけた。

草笛は「10年以上やらせていただいているこの作品は、プロデューサーさんが『私にとても似合うから』と持ってきてくださったもの。新しいメンバーを迎えて今、初演をやるようにどきどきわくわく心配しています。お楽しみに」と期待を煽る。また松岡の出演は草笛からのラブコールによるものだったと言い、「5年前の舞台で親子の役で共演したとき、『ここにマイケルがいた!』と思いました。そのときは大きな声では言えませんでしたから(笑)、そのあと2014年の公演を彼に観てもらったんです。そしたら楽屋に来て『なんで観ろって言ったのかわかった、あれ俺にやれって言うんだろ』って(笑)。だからお願いしました」と経緯を明かした。

続く松岡は、「いい意味で緊張感があります。新たなマイケルとして、松岡らしく演じたい」と真剣なまなざしを見せた。草笛からのオファーについては「僕はプレイヤーとして、『自分だったらどうやるか』とよく考えます。前回公演を観劇したときも、もし自分がマイケルだったら……と考えていて、楽屋にお邪魔したときに『僕だったらこうしたい』って言いました。僕はよくママ(草笛)とデートしてるんですが、そのあと2人で食事したときにも、『ほんとにできる?』って聞かれたので『やらせていただきます』と答えました」とオファーを振り返る。また本作で振付を担当する名倉佳代子に、ジャニーズJr.時代にも振付を受けたことがあると言う松岡は「僕らがダンスをしなくなってから25年近く経ちますので、果たして名倉先生の振付を踊れるのか!?という(笑)。僕らにとって名倉先生といえば、名前を聞くだけで背筋がぴくっとなるような厳しい先生。(ジャニーズ)Jr.に戻った気持ちで、いちからやり直そうと思います」と、笑いを交えつつも言葉に力を込めた。

二人芝居の楽しさや難しさについて記者から尋ねられると、草笛は「2時間しゃべりっぱなし、動きっぱなし、衣装も髪形も変えっぱなしで非常にエネルギーがいる作品です。今回は松岡くんというチャーミングな方とご一緒できるのがうれしい」と心境を述べつつ、「彼は私のことママって呼ぶんですけど……これからはママって言うな!(笑) もう親子の役じゃないですからね。いくら普段デートしていても今回は情け容赦なく、遠慮なくやれればと思っています。だからどうぞよろしく!」と勢いよく松岡に呼びかけ、場内を大きな笑いで包んだ。松岡は草笛の発言を受けて「この5年間ママって呼んでたんですよ、母の日も一緒にいましたし……」と明かしながら「二人芝居だからこそ面白い呼吸が生まれると思う。そこを『いいな』と思ってもらえたら」と語った。

最後に登壇者それぞれが上演に向けて意気込みを述べた。鈴木は「伝統を守りつつも現代に通用する作品に仕上げたい」と述べ、続く草笛も「ご覧になる方が『えっ、あの作品がこうなるの?』と言うくらい、今回は新しいものになると思っています。私も昔の“残像”が残っていますから舞台ですごく迷うと思いますが、それを払拭して新しく生まれ変われたら。あと何年女優ができるかわからないけど、死んでもいいからもういっぺんがんばっちゃお!という気持ちでおります」と気合十分。さらに松岡は「諸先輩方がマイケル役を演じてこられましたが、それをすべて忘れさせるような“俺”色に染めてみせます!」と力強く語って場内を笑いで包み、会見は終了した。

公演は9月29日から10月21日まで東京・よみうり大手町ホール、10月26・27日に石川・北國新聞赤羽ホール、10月30・31日に福岡・ももちパレス 大ホール、11月3・4日に大阪・サンケイホールブリーゼで行われる。

「新・6週間のダンスレッスン」

2018年9月29日(土)~10月21日(日) 
東京都 よみうり大手町ホール

2018年10月26日(金)・27日(土)   
石川県 北國新聞赤羽ホール

2018年10月30日(火)・31日(水)   
福岡県 ももちパレス 大ホール

2018年11月3日(土・祝)・4日(日)    
大阪府 サンケイホールブリーゼ

原作:Richard Alfieri
翻訳:常田景子
上演台本・演出:鈴木勝秀
振付:名倉加代子
出演:草笛光子、松岡昌宏

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