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和田彩花、鈴木愛理、田村芽実……ハロプロイズム継承して“音楽に生き続ける”卒業メンバーたち

リアルサウンド

19/10/27(日) 12:00

 モーニング娘。’19やアンジュルムなど、多くのグループを擁するアイドル界の一大勢力・ハロー!プロジェクト。ライブでのパフォーマンスを土台にして存在感を発揮する彼女たちであるが、今年は、8月にメジャーデビューを果たした12人組の新鋭グループ・BEYOOOOONDSがデビューシングルでオリコン初週1位を獲得。10月には、ベテラン勢であるJuice=Juiceの宮本佳林が初めてソロとしての東名阪ツアーを実現し、歴史に裏付けられた層の厚さを示している。

参考:アンジュルムを象徴する“めまぐるしい変化” 二期生が育んだグループの輝き

 また、現役メンバーたちがステージに精を出す一方で、ハロプロ出身者たちの活躍も目立つ。6月に行われた日本武道館公演を区切りにハロプロとアンジュルムを卒業した和田彩花は、8月からソロ活動をスタート。2017年6月に解散した℃-uteの元メンバー・鈴木愛理が5月から8月にかけて自身初の単独ホールツアーを達成するなど、ハロプロという大きな看板を離れてからも、音楽の世界で生き続ける者も少なくない。

 そこで、今なお歌やステージに重きを置き、ソロとして活躍するハロプロの卒業生たちをピックアップ。彼女たちの足跡をたどった。

■自身初の作詞曲を公開しステージ復帰にも期待の和田彩花

 育成組織であるハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)から数えると、アイドルとしてのキャリアは通算で15年。6月に日本武道館で行われたアンジュルムの単独公演で「アイドル、そして女性のあり方についても今一度見つめ直していきたい」と挨拶してステージを跡にした和田は、8月にソロ活動をスタートさせた(参考:アンジュルム和田彩花:元気いっぱい笑顔で卒業 涙ぐむメンバーをフォローも 次の夢は「またステージに戻ってくること」)。

 アイドルとして最後の大舞台で「またステージに戻ってくることが次の夢」と明かした彼女だが、8月1日に自身のYouTubeチャンネルを公開。同日に「あるとき生まれた愛の継承―Ayaka Wada―」と自身の名前を冠したティザー動画を上げ、10月9日には日本語とフランス語の歌詞を混ぜた作詞曲「Une idole」をアップし、ファンを中心に大きな反響を呼んだ。

 フランス語で「アイドル」という言葉を意味するこの曲。ブログでは「これから始まる活動のイントロダクション」にあたると示していたが、再びステージに戻る日がそう遠くない気配もあり、今後の動向も注目されている。

■ソロシンガーとしての階段を駆け上がる鈴木愛理

 2017年6月のさいたまスーパーアリーナ公演をもって、12年間の活動に終止符を打った℃-ute。女性ファッション誌『Ray』の専属モデルとしての活躍も目立つ元メンバー・鈴木愛理は、グループ解散から約10カ月の充電期間を経て、2018年4月の単独ライブを皮切りにソロ活動を本格化させた。

 同年6月には、ガールズロックバンドである赤い公園やSCANDALなどとのコラボ曲を含む自身初のソロアルバム『Do me a favor』をリリースし、翌月には早くも単独での日本武道館公演を実現。今年も5月から8月に全国9都市でのホールツアーを達成し、9月には1stシングル『Escape』をリリースするなど、ソロシンガーとしての階段を駆け上がり続けている。

 来年、2020年4月には横浜アリーナでの単独公演も決定。ソロ活動スタートまでの準備期間、周囲のスタッフへ自身の将来像を「資料にまとめてプレゼンした」と逸話も明かしている彼女だが、胸の内に秘めた“未来”が今どの段階まで具現化されているのか。セルフプロデュース力が、どこまで発揮されるのかも期待される(参考:Billboard JAPAN 鈴木愛理インタビュー)。

■舞台女優とアーティストの“二刀流”で活躍する田村芽実

 2016年5月にアンジュルムを卒業した田村芽実も、ハロプロ出身者として今なおステージで輝き続ける一人である。幼少期から舞台への憧れを強く持っていた彼女は、2017年1月から女優としての活動を開始。ソロとしての初舞台、故・本田美奈子の生涯を追った『minako-太陽になった歌姫-』では主演を務めたことも話題を集めた。

 以降、ハロプロの舞台「演劇女子部」の時代からゆかりのある劇作家・末満健一が手がけたミュージカル『マリーゴールド』などをはじめとして、舞台女優としての存在感を発揮。一方で、2018年9月にソロでデビューシングル『輝いて ~My dream goes on~』をリリースしてからは、単独ライブも開催するなど、アーティストとしての活動も目立ちはじめている。

 アンジュルムの前身であったスマイレージの時代から、持ち前の表現力には定評のあった彼女。昨年10月には成人を迎えたが、大人の女性になった今、パフォーマンスにどれほど磨きがかかるのかも注目すべきところだ。

■後輩グループを陰から支え続ける作詞家・福田花音

 和田と同じくハロプロエッグの出身で、2015年11月にハロプロとアンジュルムを卒業した福田花音は現在、作詞家として後輩たちのステージを陰から支えている。

 作詞家デビューとなったのは、アンジュルム名義の3rdシングルに収録された自身の卒業ソングである「わたし」だった。以降、後輩グループであるJuice=Juiceの8thシングルにある「明日やろうはバカやろう」や、こぶしファクトリーの1stアルバム『辛夷其ノ壱』に収録された「未熟半熟トロトロ」をはじめとして、ハロプロの楽曲へ精力的に歌詞を提供し続けている。

 かつてグループで共に研鑽を図っていた和田の卒業ソング「夢見た15年」でも、作詞を手がけた福田。アイドル卒業後のセカンドキャリアとして“作詞家”というのはまれなケースではあるが、星部ショウ、児玉雨子といった近年のハロプロを象徴する新進気鋭のクリエイター陣の一人として、頭角を現している。

 さて、今回はソロとして音楽の世界で生き続けるハロプロ出身者に注目してみたが、彼女たちに限らず、2015年3月に無期限活動停止したBerryz工房のメンバー・夏焼 雅が3人組ガールズユニット・PINK CRES.を率いているほか、2015年12月にモーニング娘。(当時)を卒業した鞘師里保がBABYMETALのツアーに帯同しているなど、今なお何らかの形でステージにかける卒業生たちも少なくない。

 彼女たちに共通するのは“ハロプロイズム”を体感しながら、自身のパフォーマンスを磨き上げてきた過去があるということ。それぞれが別々の道を歩みながらも、今後もいっそう輝きを放ち続けるはずだ。(カネコシュウヘイ)

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