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「熊川哲也 カルミナ・ブラーナ2021」劇場完全版が公開決定

ナタリー

「劇場完全版『熊川哲也 カルミナ・ブラーナ2021』」ポスタービジュアル

「劇場完全版『熊川哲也 カルミナ・ブラーナ2021』」が5月28日に全国公開される。

東洋人として初めて英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとなり、日本に活動の場を移してからは演出・振付家としても多数のオリジナル作品を発表している熊川哲也。「カルミナ・ブラーナ」は、2019年に自身が芸術監督を務めるBunkamuraの30周年を記念して初演が行われた作品だ。フルオーケストラ、合唱団、3人のソリスト、ダンサーと総勢250名が参加し、女神フォルトゥーナと悪魔の子アドルフの物語を紡ぐ。2021年には2年ぶりに完全無観客で上演され、熊川の創作過程に密着したメイキングとともに期間限定で配信。このたび配信版を視聴したファンの要望に応える形で劇場公開が決定した。

「劇場完全版『熊川哲也 カルミナ・ブラーナ2021』」は6月10日までの期間限定上映。熊川によるコメントは下記に掲載した。

熊川哲也 コメント

2020年、すべての前提(環境)が変わってしまった中で、何か世の中に届けることができないか? ──そんな思いが、この衝撃的な作品に新たな解釈を加え、映像作品として生まれ変わらせるという創作意欲につながりました。リアルな舞台での感動は、何ものにも代えがたい心の栄養であり、それに勝るものはないと信じて、僕は舞台芸術の世界で生きています。しかしながらこの映像作品は、ライブには勝てずとも、“負けない”ものになりました。映像で描くバレエ作品としては、“完璧に近い領域”に至ったと自負しております。映画館の大スクリーンで観たいという多くの声も聞き、実現いただけたことを心よりうれしく思っています。皆様に少しでも勇気を与えることになれば幸いです。

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