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片桐仁の アートっかかり!

アーティスト片桐仁、 台湾での個展開催に向けて 初フィギュアを製作中!

毎月連載

第8回

片桐仁さんが約20年にわたり「何かに粘土を盛る」方法で制作した作品群の展覧会『ギリ展』の台湾での開催が決定。今回は片桐さんのアトリエを訪ね、初の海外個展に向けて制作中の作品や意気込みについて語っていただきました!

台湾の人気スポットで
約150点の作品をお披露目

『ギリ展』は2016年から全国のイオンモールを巡回してきた僕の個展なんですが、6月7日(金)〜30日(日)に、台湾・台北市にある「華山 Laugh & Peace Factory」で開催することになりました。

「華山 Laugh & Peace Factory」は、台湾のアートやポップカルチャーをけん引する「崋山1914クリエイティブパーク」内にあって、吉本興業などが2017年にオープンさせた日本カルチャーの発信拠点。

これまでに渡辺直美さんや、野性爆弾くっきーさんの展示イベントなどが行われて、数年前から『ギリ展』にも開催のオファーをいただいていたんですが、今回ようやく実現にこぎつけることができました。

無料開催で多くの人に観てもらいたい!
クラウドファンディングに挑戦中

初の海外個展で、一人でも多くの人に観てもらいたい。それにはやっぱり無料開催でやりたいと思って。でも作品を台湾に運ぶにも資金が必要なので、今、クラウドファンディングで皆さんに協力してもらっているところです。

もちろん、リターンは僕の作品のレプリカやソフビ化したグッズ。大急ぎで制作していますよ! これまで人気だった「カレイPhone」「鯛Phone」のレプリカや、「ペットボ土偶」「ウドンケンシュタイン」のソフビなどを揃えています。

おかげさまで、僕が一体一体手塗りするアーティストペイント・レプリカやフルカラーのレプリカは完売! 単色のレプリカやソフビは50〜100個限定で用意しているので、この機会にぜひ手に入れてほしいですね。

渾身のフィギュア第1号
「ウドンケンシュタイン」

今ペイントしているのが「ウドンケンシュタイン」。よく見てください。これ、顔から指先、服や靴まで全身「うどん」で出来ているんですよ! 首のところに竹輪がささっていたり、頭の上に釜玉の卵を乗せたりしているのも、ポイントですね。

これは2018年5月に香川県で開催した展覧会『またつまらぬものを作ってしまった』で発表した作品。香川県=うどん県にちなんで作ったんですが、これまで「何か」に粘土を盛った作品を作ってきましたが、これは何にも盛っていない、初めての純粋なフィギュア作品なんです!

高さが約35cmのビッグサイズなので、これが部屋にあったらすごい存在感ですよ。腕や顔は別パーツで、動かすことができます。好きなポーズとか取らせるのもいいですよね。

楽し過ぎてずっとやっていたい!
こだわりのペイント作業

僕は高校生の頃からフィギュアが好きで、材料や道具も全部フィギュア用のものを使っています。ずっとフィギュアというジャンルでも何かやれないかなと思っていたところ、今回粘土作品をソフビ化することになって、ようやく実現したんですよね。

この顔がいいでしょ? 昔からフランケンが好きなんですけど、この顔を造るのが難しくって。前髪から額にかけてのカーブとか、顔の形とか、かなり苦心しましたね。

また色を乗せると、自分が粘土で作った凹凸が際立つんですよ。下地に青や黄色、赤を塗って、その上から白を塗って。そして透明の茶色。これがうどんのつゆです。これを塗って行くと、色が馴染むんですよね。やり過ぎたらまた白を塗って・・・と、この作業をもう永遠やっていたいくらい。色を塗る作業が大っ好きなんです!

台湾展の目玉となる新作は
「TAI-WAN」!

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