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新津由衣「Ethereal Pop Vol.3 -わたしの呼吸-」の様子。(撮影:笹原清明)

新津由衣、頭の中にファン招待したワンマンライブ「まずは自分のために笑って」

ナタリー

19/11/23(土) 22:26

新津由衣が11月16日に東京・青山スパイラルホールでワンマンライブ「Ethereal Pop Vol.3 -わたしの呼吸-」を開催した。

新津が以前からライブの会場として強く希望していたという青山スパイラルホール。場内は座席を360°囲うように天井から白い紐がカーテン状に吊るされ、白い円形のモールが宙にいくつも浮いていた。開演時刻を迎えると頭上のカーテンに映像が流れ、絵本の世界を思わせる演出が展開される。そこへ現れた真っ白な衣装の新津は、差し込むような光の中で「wonderland」を歌い上げ、明るくライブの幕を開けた。彼女は客席を見渡しながら花道を進んでいき、「会場の1人ひとり、皆さんに歌が届くように一生懸命歌いますのでよろしくお願いします」と挨拶。バンドの軽やかな演奏と来場者に配布された鈴の音に乗せて新曲「メロディー」を楽しげに歌った。

MCで新津は「私の体の中、いわば頭の中にご招待します。ここからは皆さんの顔を見つめて歌うことをしません」と切り出すと「曲を生み出すときの瞬間を再現できるように私の頭の中にあるイメージに向けて誠実に歌いますので、それを味わっていただけたら」と本公演の趣旨を説明。音源とは少し異なるアレンジで新旧の楽曲を披露していった。

ライブ中盤、新津は自身が新曲を制作する際に用いるという“妄想シート”を取り出すと「世界が終わってしまうときに最後に歌う歌。世界中の人たちと大団円で歌うイメージです」と前振りして新曲「僕らのこどもたち」をキーボードの弾き語りで初披露。さらに楽曲の制作過程について、“ゆい語”でデモを作っていると明かした新津は、新曲の「LOLA」と「IDEA / イデア」を“ゆい語”のまま届けた。

バンドメンバーの退場後、ステージに残った新津は「話したいことがあって」と切り出すと「ナイフを出す人にも理由があるだろうから、悪いと言われている人にも優しい気持ちで歌いたいと思っていたけれど……今はそう思えない。守りたいものを守るためなら争うことも選ぶ」と強く言い切る。「本当の優しさとは?」という疑問にぶつかってしまったと話す彼女は「答えがわからないから歌います」と告げ、新曲「だからぼくは」を歌唱。白い光の中に凛と立った新津はその思いを切実な表情で歌い上げ、ステージをあとにした。

アンコールで再びステージに登場した新津は「私の頭の中に来てねっていう無茶振りなライブだったけど、楽しんでいただけたでしょうか?」と笑う。彼女はバンドやライブに関わるチームが自ら楽しんで仕事をしている姿に感動していると述べ、「まずは自分のために笑って、誰かにパワーをあげられるんだと思う」と語ると、最後は「IDEA / イデア」を再び“ゆい語”で披露。ファンに感謝の気持ちを伝えてライブを締めくくった。

新津由衣「Ethereal Pop Vol.3 -わたしの呼吸-」2019年11月19日 青山スパイラルホール セットリスト

01. wonderland
02. メロディー
03. 春和景明
04. FLAG
05. Unite
06. 菜の花
07. 僕らのこどもたち
08. 空(詩:谷川俊太郎)
09. 黄昏れに雨
10. LOLA
11. IDEA / イデア
12. よるのいろ
13. グレイテスト・エデン
14. 茶々
15. 『ねぇ見て、今夜は星が綺麗だ。』
16. だからぼくは
<アンコール>
17. IDEA / イデア

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