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まもなく開幕!劇団四季最新ミュージカル『アナと雪の女王』の魅力

ぴあ

Caissie Levy as Elsa in FROZEN on Broadway. Photo by Saint (c)Disney 海外公演より

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ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』が、6月24日(木)より東京・竹芝エリアに誕生した新劇場・NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]にて開演する。

2013年に公開された映画『アナと雪の女王』。

社会現象を巻き起こすほどの世界的大ヒットを記録した作品が2018年3月、ブロードウェイにて舞台化、世界各地での公演も行われ、2021年ついに日本上陸。

日本でのミュージカル『アナと雪の女王』を手がけるのは、長年ディズニーミュージカルを日本に提供してきた劇団四季。

『アナと雪の女王』は販売枚数が23万9千枚を越え、一般発売初日段階での記録として、『アラジン』や『美女と野獣』を超え劇団四季史上最高販売枚数となった。

さらに2022年1月〜6月の延長公演も決定。開演前から大きな話題をさらっている。

多種多様な手法で舞台化されてきたディズニーミュージカル

ディズニーは1994年の『美女と野獣』からブロードウェイ・ミュージカルを手がけ、数々の名作を舞台化している。

25年以上にわたるディズニーミュージカルの歴史では人気作が世界中で公演され続ける一方、常に新しい作品も生み出され続け、2021年10月には『くまのプーさん』のパペットミュージカルがオフ・ブロードウェイで開幕予定だ。

そしてディズニーミュージカルの中でも特に有名なのが『ライオンキング』。

日本でも劇団四季により1998年から公演され、通算公演回数は日本演劇史上最多の12,000回を超えている。

『ライオンキング』はブロードウェイでアフリカ系キャストを中心に公演され、ラフィキを女性に置き換えた配役や人間が動物を演じる手法は、ミュージカルに留まらず後のディズニー全体の『ライオン・キング』像に大きな影響を及ぼした。

さらに“ミュージカル・コメディ”と銘打った『アラジン』、深い人間ドラマとして焦点を当てた『ノートルダムの鐘』など多種多様な手法で舞台化が行われてきた。

ディズニーは、単に映画をそのまま舞台化するのではなく、アニメーション映画とは異なる視点から作品を見つめ直すことで、舞台だからこそ表現できる作品の新たな魅力やメッセージを見せてくれている。

そんなディズニーが超大ヒット作をどのような手法でミュージカル化するのか。

最新鋭の技術による演出で“劇場が凍る”

北欧にインスパイアされた美術や雪と氷の表現は、古典的な演劇手法に加え、最新鋭のプロジェクションマッピングやLEDを使用することで実現している。

その特殊効果は“劇場が凍る”と宣伝されており、「アナ雪」の世界に劇場全体が引き込まれていくことだろう。

さらにオラフやスヴェンはパペットとして登場し、ディズニーミュージカルの伝統と革新を取り込んだ作品になる。

「ありのままで」を手がけた高橋知伽江による日本語台本と訳詞

ディズニーミュージカルの大きな特徴に、音楽がある。

アニメーション版での楽曲は使用しつつ、ミュージカル化に際し新たな楽曲を追加している。

この新曲を、『美女と野獣』や『アラジン』などではアニメーション版の作曲家アラン・メンケンが新たに手がけている。

アニメーションの音楽と継続性のある新曲でありつつ、登場人物や物語により深みを与えるミュージカルとして機能している。

『アナと雪の女王』でも、アニメーション版では「Let It Go~ありのままで~」をはじめ、「生まれてはじめて」「雪だるまつくろう」など社会現象を巻き起こした曲が目白押し。

オリジナル楽曲はミュージカルで使用される上に、これらの作詞・作曲家であるロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が10曲以上の新曲を追加した。

アニメーション版『アナと雪の女王』は多くの名曲で彩られているが、歌は前半に集中しており、後半は「愛さえあれば」のみ。新たな楽曲が加わることで、全編にわたり音楽に溢れ、より楽しく深みのあるミュージカル作品になることだろう。

日本で劇団四季がディズニーミュージカルを手がけて25年、『アナと雪の女王』は7作目となる。

今や世界有数のディズニーミュージカル公演都市となった東京で新たに『アナと雪の女王』が開幕する。

日本でディズニーミュージカルを公演するに際し、大きなポイントはやはり日本人役者と日本語台詞・訳詞になるだろう。

劇団四季『アナと雪の女王』ポスター

ミュージカル『アナと雪の女王』では、アニメーション版で訳詞を担当し「ありのままで」の歌詞を作り出した高橋知伽江が、アニメーション版に続きミュージカル版も日本語台本と訳詞を手掛ける。

高橋は劇団四季のディズニーミュージカルでも『アラジン』で訳詞、『ノートルダムの鐘』で日本語台本と訳詞を担当している。

直訳よりリズムを重視し原語のエッセンスの再構築による訳詞を得意とする高橋により、日本ならではの『アナと雪の女王』が表現される。

さらに、今回の劇団四季版は「ブロードウェイ初演版と、最新のプロダクションバージョンを融合させ、さらに磨きをかけた日本オリジナルの最新版」と予告されており、まさに日本でしか観られない『アナと雪の女王』が始まる。

文:林田周也

劇団四季最新ミュージカル
『アナと雪の女王』東京公演
2021年6月24日(木)開幕、2022年6月30日(木)まで上演決定
会場:NOMURA野村證券ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[春]

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