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真黒毛ぼっくすの大槻泰永を追った「酔いどれ東京ダンスミュージック」9月上映

ナタリー

「酔いどれ東京ダンスミュージック」ポスタービジュアル

東京ドキュメンタリー映画祭2019に正式出品された「酔いどれ東京ダンスミュージック」が、9月17日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次上映される。

上京してから32年、サラリーマンをしながら真黒毛ぼっくすとして活動を続けているミュージシャン・大槻泰永を追った本作。かつてテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」にも出場し、さまざまなミュージシャンと共演してきた大槻は今、仕事中と睡眠中以外はだいたいそばに酒があるような生活を送っている。ライブの最中に飲んだり、二日酔いだったりと周囲の人々も最初は驚き振り回されるものの、気が付けば彼の調子に巻き込まれていく。

出演には石川浩司(パスカルズ / ホルモン鉄道 / ex.たま)、大木温之(Theピーズ)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、知久寿焼(知久寿焼ちんどん楽団 / パスカルズ / ex.たま)、中川五郎、ロケット・マツ(パスカルズ)が名を連ねた。本作の撮影・編集・監督を担った長瀬由依は「誰もがそうだとは思いませんが、自分に特別なものがないことを不安に思ったり、他人を羨ましく思ったりすることがあると思います。だけど、特別でなくてもいいのだと思わせてくれるのが大槻さんの魅力のうちのひとつです」とつづっている。石川らのコメントは下記の通り。YouTubeでは特報が公開中だ。

長瀬由依 コメント

大槻さんと出会ったきっかけは、2016年の春に代官山で行われた「酔いどれ東京大宴会」というイベントでした。それからしばらく経ったある日、最寄り駅で偶然大槻さんの姿を見かけて声をかけました。その時に初めて話したのですがお互い酔っ払っていて、後日連絡をもらってシラフの状態で会って話した時に、誠実な人なんだなと思いました。
誰もがそうだとは思いませんが、自分に特別なものがないことを不安に思ったり、他人を羨ましく思ったりすることがあると思います。だけど、特別でなくてもいいのだと思わせてくれるのが大槻さんの魅力のうちのひとつです。歌っている時、酔いどれている時の大槻さんも、もちろん魅力的なのですが、ライブ以外での姿をみたらもっと好きになると思います。

石川浩司 コメント

水木しげるの描く情けないサラリーマンをそのまま実写化したような大槻さん。もし日本に「酒飲み音楽」というジャンルがあったとしたら、高田渡さん亡き後、そのトップに君臨するのは大槻さんかもしれない。駄目を全身に纏った人間そのままの姿をステージで見せて自分を映す鏡のようにこちらをドキリとさせてくれる、稀有なミュージシャン。そこにピンと来てドキュメントを撮った若き長瀬監督の感性は本当に素晴らしい!

中川五郎 コメント

いい映画はそこに映っている人を裸にする。大槻泰永さんは正直者で嘘つきだ。でもこの映画でそれがすぐにばれてしまうということは、彼は真底正直者なのだろう。歌うことなんて何もないというのは歌いたいことがいっぱいあってしょうがないということだし、ひとりは気楽でいいというのはひとりは寂しくてたまらないということだ。そんな大槻さんの正直者の本音が彼の美しい音楽の源であり、魂のありかなのだ。それを全部ばらしてしまっているこの映画は素晴らしい。

大木温之 コメント

酔っぱらいも、ステージの真ん中に立ってさえしまえば芸だから、こっちのもんだよね、うまくやってっかな大槻さん、自分は身体壊しちゃったけど、皆さんお元気ですか、また騒げたらいいすね、その日を楽しみに。

(c)Yui Nagase

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