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「ソロモンの偽証」上白石萌歌と山本舞香が極寒の撮影回想、宮沢氷魚は高校生役に照れ

ナタリー

「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」完成報告会にて、左から宮沢氷魚、上白石萌歌、山本舞香。

「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」の完成報告会が本日9月13日に東京都内で行われ、キャストの上白石萌歌、宮沢氷魚、山本舞香が登壇した。

宮部みゆきの小説をもとに、物語の舞台を1990年代の公立中学校から、SNSが普及する現代の私立高校に置き換えてドラマ化した本作。ある私立高校の生徒が不可解な転落死を遂げたことから、彼のクラスメイトだった藤野涼子が“学校内裁判”を主導して真実に迫るさまが描かれる。

涼子役の上白石は、本作が連続ドラマ初主演。2012年にWOWOW「連続ドラマW 東野圭吾『分身』」で女優デビューを果たしただけに「当時の私は12歳くらい。それから9年が経ち、再び原点に帰ってくるような懐かしさや、背筋の伸びる思いが入り混じりました」としみじみ語る。演じた役については「いろいろなものを背負っている女の子であり、撮影中は彼女を救うことができないだろうか?という思いで過ごしていました。彼女にはシャープなイメージがあったので、鋭いまなざしで見つめるような姿勢で過ごしていました」と振り返った。

宮沢は裁判に参加する謎の青年・神原和彦役で出演。撮影は自身が26歳の頃に行われ、「まさかこの年齢で高校生を演じるとは思わず。学生時代のフレッシュな気持ちを思い出して演じました」と言って少々照れた様子を見せる。ひどいニキビに悩む三宅樹理役の山本は「特殊メイクにもこだわりました」と明かした。

雪が降り積もるシーンでは、実際に200tもの本物の雪を用意。上白石は「本当に寒くて。しかも私はスカートの下にタイツを穿いていなくて、足も赤くなって軽いやけどみたいになった」と極寒の舞台裏を回想した。山本が「心配になって私のレッグウォーマーをあげました」と打ち明けると、上白石は「温かい飲み物もくれて……。そんな優しさに救われました」と山本の気遣いに感謝を述べる。作品の内容はシリアスだが、現場にはやわらかな空気が流れていたと話す登壇者たち。宮沢は「撮影時に撮ったスナップを見ると、本当の高校生みたいな優しい時間が写真の中に収められていました」と懐かしんだ。

上白石からは、役作りの参考のため本物の裁判を傍聴したというエピソードも。「傍聴中は検事の動きや裁判の生の空気を感じ取るように意識して、その緊張感を撮影現場にも持ち込もうと思いました」とこだわりを語る。最後に上白石は「真実とは何だろうか?という問いが生まれる今の世の中にあって、ドラマを通して伝えることのできるメッセージはたくさんあります。キャラクターそれぞれを深く描くなどドラマならではの見どころもあるので、見応えのある作品に仕上がりました」と本作をアピールした。

権野元が監督、篠崎絵里子が脚本を担当した「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」は10月3日より毎週日曜22時にWOWOWで放送。WOWOWオンデマンドで配信も行われる。

※篠崎絵里子の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」

WOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンド 2021年10月3日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
※全8話、第1話無料放送

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