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欅坂46 2期生、『けやかけ』での活躍に注目集まる 田村保乃、武元唯衣らの巧みなバラエティ力

リアルサウンド

19/10/9(水) 7:00

 欅坂46の冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)での2期生の活躍に注目が集まっている。

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 発端となったのは9月30日に放送された回「殻を破りたい2期生たち」でのことだ。この日は2期生の9名のみがスタジオ入り。番組が始まるやいなやメンバーらは「よいしょ!」と大きな声を上げ、司会の2人を驚かせた。武元唯衣はMCに向かって普段見せない鋭い表情を見せ、大人しいイメージのある井上梨名は澤部佑(ハライチ)と激しく口論しつつも最後は和解する”茶番”を展開。台本の存在を感じさせながらも、それをやり切る度胸と気迫が伝わってくる。続けて吉本新喜劇が好きだというこの2人は、日常的にやっている芸人のネタを披露。アイドルらしからぬ内容と完成度の高さに、MCの澤部も「アイドルがすな!」とクリティカルなツッコミを決めた。今まで同番組であまり見られなかったこうした光景に司会のみならず視聴者も驚いたようだ。

●瞬間的な反応がウケた田村保乃
 なかでも印象的だったのが田村保乃だ。メンバーからリアクションが大きいことを指摘された彼女は、バラエティ番組では定番の”ビリビリペン”でその実態を試したところ、リアクションの大きさそれ自体はそこまで大きくなかったものの、なぜか顔が歪んで変な表情になってしまう。他のメンバーが試すとそれなりに大きな反応を見せるが、田村の反応は異常に薄く、むしろ突発的に見せた表情が笑いにつながっている。

 ロシアンシュークリームでも同様だった。カラシを引き当てた藤吉夏鈴の口の中を田村が確認しに行った際、司会の方を振り向きながら「全然カラシです」と言い放った時の言葉の切れ味と自然と出た表情の面白さで、スタジオに爆笑が起きた。いずれも彼女自身は意図しなかったものであるが、”意図しない笑い”こそバラエティ番組の肝である。今回の収録の最も大きな収穫は、彼女の持つ瞬間的な反応の面白さが発見されたことと言っても過言ではないだろう。

 また、田村はリアクション以外でも印象的な姿を見せた。それはひな壇での振る舞いである。他のメンバーが中央でプレゼンしている時に、脇で森田ひかるとともに2人で楽しげに笑い合っている様子が何度もカメラに映り込んだ。2人のこうした姿勢は確実に現場の盛り上がりを支えていただろう。

 そもそも同番組は、7月15日と22日の2週に渡って放送された回「2期生の悩みを解決しよう」において、バラエティ番組におけるコツを1期生から教えられて以降、本来の企画の主旨に加えて「メンバーたちが番組をどのように盛り上げているのか」という視点が生まれている。例えば、同回で「前後左右も巻き込むべし」というアドバイスがあった。回答した石森虹花いわく「みんなで雰囲気を作っていくことが大事」で、笑う時は周りを巻き込んで感染させるのが良いというのだ。今回の放送ではそれがしっかりと実践されていたと言えるだろう。画面全体に楽しげなムードが充満していた。2期生の活躍の裏には、その布石として1期生がアドバイスする回があり、それが結実したのが今回の放送だったというわけだ。

●吉と出た構成の変化
 番組の構成も見逃せない。それを象徴するのが森田のブログタイトルの”あるあるネタ”を紹介するコーナーだ。これは以前、同番組で小林由依のブログの冒頭文を紹介した回を容易に彷彿とさせるものだが(森田は小林を慕っている)、当時と同じくただブログを紹介するのでなく、今回はそれをプレゼンした他のメンバーが被せるようにしてネタへ持っていくという構成に変わっている。つまり、ブログそのものではなく、それを受けてのスタジオでのやり取りまでがセットになっているのだ。

 実際の放送では、松田里奈と武元の2人がプレゼン役として中央に立ち、森田の考えた”あるあるネタ”に対して過剰に同意しながら最終的に「あるある~♪」とカメラを向いて終えるまでの一連の流れが繰り返された。微妙に息が合わないところも愛嬌があって可愛らしい。逆に、”ないないネタ”を振って2人のアドリブ力を試したMCの機転も光っていた。

 ”ないないネタ”を振ったMCの土田晃之は、過去に『さしこのくせに~この番組はAKBとは全く関係ありません~』(TBS系・2011年放送)でまだ駆け出しだった指原莉乃のバラエティ能力を引き出したと言われる名伯楽。何に対してもネガティブだった当時の彼女を、むしろそのネガティブさを巧みに利用して輝かせていた。アイドルとの共演経験も豊富でどうすればゲストや出演者が光るのかを熟知している。

 こうしたMCのサポートや番組構成の変化も吉と出て、今回は全体的にメンバーのバラエティ能力がアピールされた回だったと言えるだろう。

 歌って踊ることが本業だが、それ以外の活動でも結果を求められる彼女たち。バラエティ能力は彼女たちにとって必ずしも必要なスキルではないのかもしれない。しかしバラエティ能力とは、言い換えればその場の状況に対応する力である。番組で養った力は、必ず本業の方にも良い影響を及ぼすだろう。(荻原 梓)

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