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いま、最高の一本に出会える

新生渋谷PARCOで楽しめる音楽カルチャーは? CorneliusによるオリジナルBGMや「WAVE」復活も

リアルサウンド

19/11/23(土) 13:00

 2019年11月22日、渋谷PARCOが帰ってきたーー。2016年8月7日、建て替えのため惜しまれつつ一時休業に入っていた渋谷PARCO。1973年のオープン以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」に取り組み、渋谷カルチャー発展の一端を担ってきたランドマークの一つだ。1969年の池袋PARCO開業から50周年を迎える節目の年に大幅な進化を遂げ、新生渋谷PARCOとしてグランドオープンした。

 本稿では、世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設”として、デザイン・アート性・エンターテインメント性の高い専門店を軸に“編集”をし、独自性を高めたという渋谷PARCOで楽しめる音楽を中心とした店舗・カルチャースペースについて紹介したい。

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 まず、店頭のオリジナルBGMを監修したのはCornelius。“ビルに入って最初に出会う音楽を重要なファクター”として捉え、渋谷カルチャーの系譜を踏み、現在も世界的評価を受けるCorneliusに白羽の矢が立った。BGMは世界中の楽曲と、小山田圭吾が渋谷PARCOのために書き下ろしたオリジナル楽曲で構成。定刻を知らせるジングルもCorneliusによるものだという。流行の変化と四季に合わせた曲を11月から2カ月ごとに選曲、1年間で全6組のプレイリストを展開予定だ。

 1Fには、80~90年代を中心に「音と映像の新しい空間」としてカルチャーを発信したレコードショップ「WAVE」が新たなミュージックプロジェクトとして復活し、初店舗をオープン。取り扱いアイテムは「ウィメンズ/メンズ/服飾雑貨/音楽/コーヒー」でTシャツやアクセサリー、レアな中古レコードなどを販売。音楽ファンにはおなじみの「WAVE」のロゴがあしらわれた自動販売機やDJ機材などのパーツで埋め尽くされた内装が来店者を迎える。

 ちなみに、「WAVE」店頭の上部、2F壁面設置のアートウィンドウには半年間限定で日本ポップアーティスト界の巨匠・田名網敬一によるスペシャルインスタレーションを展示中だ(田名網氏は現在、GENERATIONS from EXILE TRIBEの最新アルバム『SHONEN CHRONICLE』アートワークなどでコラボレーションを展開)。

 新生渋谷PARCOがターゲットとして掲げているのは、“ノンエイジ”、“ジェンダーレス”、“コスモポリタン”。特定の年齢層や性別にターゲットを絞るのではなく、感性で消費する「新しいこと、人と逢うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指したという。その感覚を直に体験できるのが、建築家の藤本壮介が環境デザインを担当したB1F「CHAOS KITCHEN」だろう。「食・音楽・カルチャー」をコンセプトにした飲食店と物販店が混在した、まさにカオスなレストランフロアだ。

 音楽にまつわる店舗は新品・中古オールジャンルのレコードを豊富に取り揃える「ユニオンレコード」(1967年に誕生した「ディスクユニオン」の前身店舗。2018年新宿に復活した「ユニオンレコード新宿」に続く2店舗目)、チケットやオリジナルグッズなどを展開、DJブースも併設したフジロック・オフィシャルショップ「GAN-BAN/岩盤」が出店。また、ライブハウス・CLUB QUATTROがプロデュースするミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」は吉祥寺路面より移転オープン。「QUATTRO LABO」では、CLUB QUATTROやスペイン坂より移転したアートスペース・GALLARY X SHIBUYAと連動した企画も定期的に行われるという。

 そのほかにも、「ほぼ日刊イトイ新聞」によるリアルスペース、8F「ほぼ日曜日」では、「アッコちゃんとイトイ。」と題した展覧会を開催。糸井重里が詞を書き、矢野顕子が作曲した歌をイメージして描き、そして作られた、10名のアーティストの作品の展示が行われている。同じく8Fにはミニシアター「WHITE CINE QUINTO」、3月13日にグランドオープンを迎えるパルコ文化発信の核「PARCO劇場」も。渋谷の街を眺望できる屋外広場でも今後、地域と連動したイベントやファッションショー、音楽、フードイベントなど幅広いジャンルのイベント開催を予定しているとのこと。

 最新のテクノロジーやアートを取り入れ、ファッションを起点とした様々なカルチャーを世界に発信しようとする渋谷PARCOの試みが、渋谷の街にもどのような影響を与えるのか注目だ。(編集部)

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