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Ayumu Imazu/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー

視線は全世界。グローバルアーティストAyumu Imazuの魅力に迫る

特集連載

第9回

「自分は誰かというのをちゃんと知っておかないと通用しない世界なんだなというのがわかったんですよね」

── 音楽とダンスはどちらが先だったんですか?

Ayumu ダンスですね。6歳の時にダンスを始めたので。

── きっかけは?

Ayumu 母の勧めでダンススタジオに体験入学みたいな感じで行って、そこからずっと続けています。

── 最初から好きでしたか?

Ayumu そうですね。今から考えてみても他のスポーツよりもダンスは得意でしたね。だから自然ともっとうまくなりたいって思いました。

── じゃあ音楽はダンスをやっている中でいろんなものを聴いて興味を持つようになったという感じですか?

Ayumu 歌のレッスンを9歳の時に初めて受けて、それきっかけですね。もちろん普通に聴いたりするのは好きだったんですけど、自分で歌うというところではレッスンが大きいです。

── 歌も最初からうまかったんですか?

Ayumu いや、それが最初は音程も全然取れなくて結構苦労しました(笑)。

── そうなんですね!

Ayumu 全然ダメでしたね(笑)。でも歌うこと自体は好きだったんで、練習してだんだんそれなりに歌えるようになっていったっていう感じでした。

── 自覚的なエンタテインメントへの目覚めというと?

Ayumu 13歳の時だったと思うんですけど、ブルーノ・マーズさんがスーパーボウルでパフォーマンスして、その映像を見て衝撃を受けて、こういうアーティストになりたい!って思いました。

── レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーとアンソニーが加わって「ギヴ・イット・アウェイ」を一緒にやったショーですよね。

Ayumu そうです。すごかったですよね。まずドラムをひとりで叩きまくるシーンで驚かされて、そこから歌もうまいしダンスもすごいし、こんなに何でもできるアーティストがいるんだって思いました。

── ああ、なるほど。まさにAyumu Imazuさんが目指す姿がそこにあったわけですね。

Ayumu まさにそうで、ソロアーティストとして歌もダンスもやって活躍したいって思いましたね。小さい頃からずっとアーティストになりたいっていうのはあったんですけど、そのスーパーボウルのハーフタイム・ショーでのブルーノ・マーズさんで自分のやりたいことがよりはっきりしました。

── すごく自然な道のりなわけですね。で、14歳でニューヨークに行かれるんですよね。

Ayumu 最初の半年は語学学校に行ってたんですけど、そこから現地の中学校に通いながら、ダンスや歌のレッスンに励んでいました。

── それにしても夢を実現させるまでの軌跡が具体的だし速いですよね。正直、ビビりませんでしたか?(笑)。

Ayumu 今から考えれば、その時は何も考えてませんでしたね(笑)。14歳だからっていうのもあったんだと思うんですよね。不安よりもワクワクの方が大きかったです。

── 少しでもブルーノ・マーズに近づくんだっていう感覚で。

Ayumu そうですね(笑)。

── 日本とアメリカではレッスンの内容は異なるんですか?

Ayumu 特にダンスは結構違いますね。日本のダンスは技術がすごく高いんです。一方でアメリカで学ぶのは技術ももちろんあるんですけど、それよりも感情の入れ方だったりダンスの音の取り方だったり、深い部分なんですよね。そこはやっぱり本場でないと学べないところなのかなと思いました。

── 挫折したりということはありませんでしたか?

Ayumu いえ、ありました。特に歌はみんなうまいんですよ。別にアーティストを目指してなくても。

── たしかに。ストリートで歌っている人の歌にびっくりさせられますもんね。

Ayumu 初めて地下鉄に乗ろうとした時に駅の構内で歌っていた女性の歌で鳥肌が立って。ちょっとこのレベルは衝撃でした。

── そうした時に、じゃあどうやったら自分はこの人たちに追いついて追い越していけるんだろうかって考えたと思うんですけど、自分の武器は何だと思いましたか?

Ayumu 技術や表現力を磨くのと同時に、もっと自分の深い部分から出てくるものを世界の人たちと共有するにはどうしたらいいんだろうって考えるようになって、そこで初めてギターを買って曲作りを始めました。やっぱり自分は誰かというのをちゃんと知っておかないと通用しない世界なんだなというのがわかりました。

── ギターや作曲方法というのは特にレッスンを受けたわけではないんですか?

Ayumu そこはまったくの独学で試行錯誤しながらでしたね。曲を作り始めて最初の方にできたものって、すごくシンプルだし出来もよくないんですけど、なんか一生懸命もがいているような痕跡はあって、その時の僕にとっては必要なプロセスだったのかなと思いますね。

「ダンスでいつも意識しているのは、真似したくなるような覚えやすい動きっていうのは入れていきたいなって思ってるんです」

── メジャーデビューシングル『Juice』がリリースされました。この曲で意識されたことは?

Ayumu 夏の感じだったり、若さやフレッシュな感じイメージして、そこから1日の風景というか、朝起きて街に出かけてっていうストーリーが浮かんで、夏の1日が感じられるポップな曲というのを一番意識しました。

── 朝起きてまずレコードに針を落として、という光景からスタートする日常の様子が描かれたミュージック・ビデオもすごく印象的でした。ダンスの振りもご自身で考えられているということですが、サビのジュースを飲み干す仕草が入るところはすごくキャッチーですね。

Ayumu ありがとうございます。ダンスでいつも意識しているのは、誰でもできる動きだったり、真似したくなるような覚えやすい動きっていうのは入れていきたいなって思っているのですが、そこが実は難しかったりしますね。

── テクニックバリバリのダンスよりも。

Ayumu そうなんですよ。簡単にみんなで踊れるような振りの方が難しくて、いわゆるダンスの基本的な動きというのはテクニックも含めて自分の体の中にはしっかりとあるんです。例えば『Juice』のサビの振り付けなんかの場合だったら、もともと自分の中にあるものから出なければいけないので、よりクリエイティビティが試されるような気がしています。そうしたキャッチーな動きをいかにそれまでのダンスと違和感なく、けどポップに見せていくかっていうことも考えなければいけないので。

── 歌の点ではどういうことに気をつけましたか?

Ayumu Aメロはちょっとラップっぽいリズム感の強いパートで、Bメロでちょっと落ち着いたトーンになって、で、サビで爆発するという感じなので、全体の抑揚はかなり意識しました。特にサビのメロディはJ-POPというよりもどちらかというと海外のポップソングのテイストなので歌い方も工夫しました。

── 歌詞もいかに音に当てていくか、乗せるかというのは結構試行錯誤したのでは?

Ayumu そこはかなり考えましたね。ここもやっぱりサビですね、一番苦労したのは。歌詞で言うと〈We got the juice〉という言葉が乗っている4つの音があるんですけど、そこの4音にどんなワードを持ってくるかで曲が決まるなと思って、1週間くらいずっと考えてました。

── 結構しびれますね。

Ayumu でも、〈We got the juice〉が出てきたら、あとは全体のストーリーとかはスラスラ書けました。

── MVに関しては、ご自身でアイデアを出されたんですか?

Ayumu 自分の中にあるコンセプトを監督に伝えてブラッシュアップさせていくという感じで作っていきました。

── 『Juice』のMVはちなみにどこで撮影されたんですか?

Ayumu 千葉です。

── え! LAだと思ってた(笑)。

Ayumu よく言われます(笑)。

「Ayumu Imazuはこれだっていうアーティスト像をつくっていけたらいいなと思っています」

── 歌、ダンス、そして作詞作曲とすべての面で高いレベルを感じさせてくれますが、海外というところも当然視野に入っているわけですよね?

Ayumu そうですね。目標はより多くの人に僕の音楽を届けたいということなので、日本だけでなく海外でも活躍できたらなと思います。

── 昨年9月にリリースしたEP『Waves』ではiTunesチャート11位にランクインしたりと、かなり注目を集める中でのデビューとなりましたが、この状況をご本人としてはどう受け止めていますか?

Ayumu これまでDigital EPを2枚、Digital Singleを1曲、そして今回のメジャーデビューデジタルシングル『Juice』と出してきて、合計で9曲あるんですけど、ひとつのジャンルに止まらずいろんな面の自分を見せていきたく。ですので今後の目標としては、もちろん海外ということもありますけど、Ayumu Imazuはこれだっていうアーティスト像をつくっていけたらいいなと思っています。

── それで言うと歌詞にはAyumu Imazuならではの世界認識みたいなものがにじみ出ていますよね。『Light up』での“ぼやけた世界”、『浮遊夢』での“歪んだ世界”という言葉からは、Imazuさんが見ている独特のゆらいだ世界というものを感じます。

Ayumu “世界”というワードを僕はよく使うんですけど、何となく一色じゃないというか。ハッピーだけではないし、その逆だけでもないし。いろんなものが入り混じった状態っていうのがリアリティなのかなって思うんですよね。その方がナチュラルです。そういう僕の実感を込めた“世界”ですね。

── ということは、『Juice』は結構振り切りましたね、明るい方に(笑)。

Ayumu 振り切りましたね(笑)。それはやっぱり今までの曲とは違うものにしたいという思いが強かったからですね。

── 今後、ライブ活動というものも大事になってくるかと思いますが、特にAyumu Imazuさんの場合はダンスを生で観てもらえるというのは醍醐味ですよね。

Ayumu ダンスと歌が合わさったパフォーマンスは生で観てもらうとまた全然違うので、ライブは自分にとって大切な表現方法です。まだ生バンドと一緒にライブしたことがないので、そこは僕自身もすごく楽しみです。

── ちなみにブルーノ・マーズとの接点はありましたか?

Ayumu まだないです(笑)。

── じゃあ、これからですね(笑)。

Ayumu でもいざ一緒に何かをやったりってことになったら緊張しますね(笑)。

Text:谷岡正浩 Photo:吉田圭子

リリース情報

Ayumu Imazu

メジャー1st デジタルシングル 「Juice」(読み:ジュース)
好評配信中
配信URL:http://ayumuimazu.lnk.to/Juice

Music Video情報

[YouTube] Juice - Ayumu Imazu 【Music Video】

Ayumu Imazu PROFILE MOVIE 情報

[YouTube] Ayumu Imazu PROFILE MOVIE

プロフィール

Ayumu Imazu
2000年5月12日生まれ、大阪府出身。14才で単身渡米、以来アメリカ・日本を拠点に活動するシンガーソングライター。2019年3月よりダンスパフォーマンスを交えたカバー動画をYouTubeに公開し、Bruno Mars「Finesse」のカバー動画は約100万再生を記録し話題に。2019年10月に初のオリジナル楽曲MVとして「PARADISE」を公開。同年10月と2020年1月に自身初となるワンマンライブを東京・大阪で開催し大盛況をおさめた。2020年2月には、4曲収録の1st EP「Epiphany」をリリース。同年9月に3曲入り2nd EP「Waves」をリリースし、iTunesチャートは最高位11位にランクイン。今年2021年5月28日にデジタルシングル「浮遊夢」をリリース。ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル、etichettaより8月13日(金)、配信シングル「Juice」をリリースしメジャーデビュー。作詞・作曲からダンスの振り付けまで手掛け、圧倒的なダンスパフォーマンスと日本語・英語のバイリンガルを武器に魅力的な歌声で世界を股にかけ、挑戦し続けるZ世代を代表するグローバルアーティスト。東京2020オリンピック・パラリンピックを支援する、チーム コカ・コーラの公式ソング『Colorful』への参加も話題となった。

番組概要

放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:PIA SONAR MUSIC FRIDAY
ナビゲーター:櫻井海音
放送日時:毎週金曜 22:30~23:00
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarfriday/
番組twitter:https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813
ハッシュタグ:#sonar813
番組LINEアカウント:http://lin.ee/H8QXCjW

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