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門脇麦×水原希子『あのこは貴族』に高良健吾、石橋静河ら出演 特報公開

CINRA.NET

20/9/24(木) 4:00

©山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

映画『あのこは貴族』の公開日が2021年2月26日に決定。追加キャストが発表された。

『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』などの山内マリコの同名小説を原作とする『あのこは貴族』は、初のオリジナル長編『グッド・ストライプス』で『新藤兼人賞』金賞を受賞した岨手由貴子監督の長編2作目。都会に生まれ、婚活に余念がない箱入り娘の華子と、地方から上京して自力で都会を生き抜く美紀の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていくというあらすじだ。結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる華子役に門脇麦、仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいる美紀役に水原希子がキャスティング。

新たに出演が発表されたのは、高良健吾、石橋静河、山下リオ、銀粉蝶、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇、高橋ひとみ、津嘉山正種。高良健吾は華子と美紀を繋ぐことになる弁護士の幸一郎役、石橋静河は華子の友人でバイオリニストの逸子役、山下リオは美紀の地元の友人で同じ大学に入学する平田役を演じる。銀粉蝶、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇は華子の家族役、高橋ひとみ、津嘉山正種は幸一郎の家族役にキャスティング。

発表とあわせて特報映像とティザービジュアルが公開。特報映像では、華子が結婚相手の幸一郎に「華子にはさ、夢なんかあるの?」と質問される姿や、美紀と幸一郎がパーティー会場で笑みを浮かべる様子、「私がどこで生まれたかも知らなかったでしょう?」という言葉、華子が自転車で通り過ぎようとした美紀を呼び止めるシーンなどが確認できる。

ティザービジュアルのデザインは大島依提亜が担当。イラストレーターの塩川いづみが描き下ろした華子と美紀のイラストが使用されている。
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高良健吾のコメント

それぞれの一生があり、そこにある当たり前のズレが、それぞれの一生に色を添えていて、すべてがひとつの生き方で、この役だからこそ思うことが多くありました。その加減を監督と話し合うことが多く、役としての立場を監督は包み込んでくれていたと思います。そして、感覚的な演出がいろんな気づきを与えてくれて楽しかったです。
当時、意識していたことを現場がアップしてから時間が経つにつれ、自分の中でより大きな意味を持っていることに驚いています。本当にいい経験をさせてもらいました。映画自体も時間がひとつのキーワードです。
わからない正解が多い中、この映画はいろんな今。が押し付けられることなく切り取られていると思います。

石橋静河のコメント

今回、初めてプロのバイオリニストの役を演じることになり、短い期間でしたが猛特訓をして、肩がガチガチに凝りながらも、なんとか自分なりの精一杯を形にしました。お芝居の面では、門脇麦さんと水原希子さんという人間的にも素晴らしいお二人とご一緒できたことがとても嬉しかったです。ぜひ劇場でご覧ください!

山下リオのコメント

私は、日々生きていく中で、社会には見えないカーストがあるのでは?と思うことがあります。そして、その社会の目を気にしながら、自由に生きることは難しい。台詞の一言一言に共感し、そんな社会に生きる女性たちが、足掻きながらも成長し、逞しく生きていく姿に、いつしか私自身がリンクし、演じながら勇気をもらっていました。撮影中、岨手監督は、優しく背中を押し続けて下さいましたし、水原希子ちゃんとは、旧友のように居心地よくいさせて頂きました。あの一瞬一瞬が、すべて愛おしい時間です。ありのままの自分を抱きしめてあげたくなる映画になっているのでは。
是非、たくさんの方に観ていただきたいです。

山内マリコのコメント

映画『あのこは貴族』、正直に言ってわたし、ものすごぉーく気に入ってます。2021年の日本映画の大収穫の一つなんじゃないかと。籠の鳥のようなヒロイン華子は、いつも安全なタクシーの中から、二度目のオリンピックを夢見て普請中の東京を眺めます。そして上京者という名の越境者であるもう一人のヒロイン美紀は、バッグを斜めがけにして自転車を漕ぐ。異なる階層に属する二人を岨手監督は、移動手段ひとつとっても映画的にアプローチしている。その演出力は本当に見事で、主役から傍役まで役者さんたちは誰もがその役柄を生きていて、命が吹き込まれるってこういうことかと唸りました。深みのある映像、美術、衣装、音響、どれをとっても丁寧ないい仕事ばかり。映画を観るよろこびをビリビリ感じます。世襲され固定化した社会階層と、女性をしばる価値観。女同士を分断させてなるものかと橋をわたす、逸子の存在。原作に込めたメッセージを大事にしてくれているのは、監督の作家性とこの物語が、ちゃんと共鳴しているからにほかなりません。監督ありがとう。岨手監督に撮ってもらえて、とても幸せな作品となりました。

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