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WACKツアー無事に終幕!大トリ飾ったEMPiREが貫禄を見せつける

ナタリー

21/3/18(木) 22:12

「TO BE CONTiNUED WACK TOUR」3月18日公演の集合写真。(撮影:大橋祐希)

WACK所属アーティストが参加するイベントツアー「TO BE CONTiNUED WACK TOUR」の東京公演が昨日3月17日、本日18日に東京・Zepp Tokyoで開催された。この記事ではツアーファイナルにあたるEMPiRE、PARADISES、豆柴の大群、WAggが出演した2日目公演の模様をレポートする。

1月16日の愛知・Zepp Nagoyaを皮切りに、WACK所属アーティストが7都市を回った「TO BE CONTiNUED WACK TOUR」。ツアーファイナルとなる東京公演の2日目、開演前の影ナレは本日3月18日に誕生日を迎えたMiKiNA EMPiREが担当し、諸注意の説明に続けて「Happy Birthday to You」を自分で歌った。

開演時間を迎え、最初にステージに駆け込んできたのはWAgg。初期BiSの代表曲「nerve」を元気よく歌い踊り、続けてWAgg唯一のオリジナル曲「WAggの素晴らしき世界」、GANG PARADE「Plastic 2 Mercy」を披露した。「nerve」と「Plastic 2 Mercy」は初期BiSとGANG PARADEの持ち曲で、この2組は現在活動をしていない。このためWAggのライブだけで楽しめる人気曲だ。1月よりWAggにレンタル移籍中のPARADISES・月ノウサギがもともとGANG PARADEに在籍していたこともあり、ギャンパレ曲のパフォーマンスに会場にいる遊び人(GANG PARADEファンの呼称)や新米(WAggファンの呼称)を含むオーディエンスは歓喜した。

豆柴の大群は白を基調にしつつ、メンバーカラーを配した新衣装でステージに上がった。メロコアチューン「FLASH」で勢いよくライブをスタートさせ、続けて挨拶代わりのキラーチューン「豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-」を熱唱。間髪入れずに始まった「そばにいてよ Baby angel」ではミユキエンジェルが「エージェント(EMPiREファンの呼称)! ココナッツ(PARADISESファンの呼称)! 新米! そして豆粒(豆柴の大群ファンの呼称)! 一緒に飛びましょう!」と出演グループ全組のファンに呼びかけ、存在感をアピールした。自己紹介のあと、ハナエモンスターは「このたび衣装が変わりました! こちらは白鳥ではなくアヒルです。ここ(肩に縫い付けられたアヒル)に目がいっちゃうと思うんですけど、アヒルに負けないくらい一生懸命歌って踊りますので、皆さんも楽しんでください!」とコメント。その言葉の通り、豆柴はファーストサマーウイカとのコラボで話題になった最新曲「らぶ地球」や、昨年10月発売のメジャーデビューシングル「AAA」の収録曲「サマバリ」、アイドルらしいポップチューン「お願いキスミー」でフロアを大いに沸かせた。ナオ・オブ・ナオはWACKツアーで横浜、仙台、東京の3公演に出演したことを振り返り、「先輩グループのパフォーマンスを観て学ぶことがたくさんあったし、刺激をたくさんいただきました。まだまだ私たちは未熟ですが、学んだことを生かしていけるようにがんばっていきたいと思います。WACKツアーで私たちを初めて観た人、私たちの存在を知らない人もいると思います。今回のライブを観て、ちょっとでも豆柴の大群を気になってくれて、またライブを観たいなと思ってもらえるようなパフォーマンスができていたら本当にうれしいです」と話し、グループのはじまりの曲である「りスタート」を最後に披露した。

PARADISESはオープニングSEに乗せてテラシマユウカとナルハワールド、キラ・メイとウタウウタがペアになって入場。キラ・メイによる元気なタイトルコールから「TWINKLE TWINKLE」を披露した4人は、続いて「YEAH!」「PLEASE LISTEN TO MY」とライブやイベントでパフォーマンスしてきた楽曲を連投。さらにウタ作詞によるドリーミーな雰囲気のポップチューン「cry wanna」、マスロックのような緻密なギターアンサンブルが印象的な楽曲「ENVIES」と続けた。テラシマユウカは「いろんなファンが混じり合った空間にいられるこの時間は大切で、ぜいたくだったと思います。私たちは『みんなをココナッツにして帰る』というテーマを掲げてこのツアーを回ってきました。今日ここで初めて会えた皆さんと、次はココナッツとして同じ空間で過ごせたらなって思います。絶対にまた皆さんと会いたいです」とWACKツアーにかけてきた強い思いを吐露。PARADISESは3月3日にリリースした最新音源「PARADISES RETURN」の表題曲や、ポジティブなメッセージが詰まった「BRIGHT FUTURE, YOUR SMILE」でオーディエンスを盛り上げ、ラストナンバー「GOOD NIGHT」を歌ってステージをあとにした。

1月から続いたWACKツアーの大トリを務めたのはEMPiRE。この日の出演者の中では2017年結成と、もっとも活動歴の長いグループだ。6人はオープニングSEが終わると同時に定位置でポーズを決め、ハードなEDMチューン「Have it my way」を投下。クールな表情で激しい踊りを繰り出しながら観客を煽っていく様子は貫禄すら漂っており、場内の熱気を一気に高めた。続く「S.O.S」で満面の笑みを見せたEMPiREは、スピード感のあるアッパーチューン「RiGHT NOW」では一転して力強く勇ましいパフォーマンスで観客の視線を釘付けに。6人はさらにディープかつ重厚なシンセサウンドが鳴り響く「ERROR」で、シリアスながらも高揚感のある楽曲の世界観をキレのあるダンスと表現力豊かな歌声で表現した。

MCではMAYU EMPiREが「コロナ禍で人と人とのコミュニケーションが変化したと私は感じていて。直接目の前にして会う機会が少なくなっていて、画面越しで、文章とか言葉でみんなとコミュニケーションを取ってると思うんです。でも私たちは人間だから言葉だけじゃない、言葉にできない感情、感覚がみんなあると思うんですよ。それはきっと無観客ライブや画面越しではきっと味わえないことで。私はそういう感情、感覚がすごく大事なので配信ライブ、無観客じゃやっぱり伝えきれないこともある、とWACKツアーを回って感じました」と素直な気持ちを語る。続けて「こうやってライブができることは当たり前じゃないとすごく感じたんですけど、それと同時に言葉にできない感覚があるのは当たり前で、そんな“当たり前”を共有できるライブをなくしたくない、とこのツアーを通じて感じました。ここに来てくださった1人ひとりの皆さん、ありがとうございました。WACKは今ままでも『いかなくちゃ』の精神だったから、きっとこれからもそう。EMPiREらしさもWACKの面白さになれたらいいなと思っています」と来場者にメッセージを送った。人気曲「ピアス」の迫真のパフォーマンスで感動的なムードをもたらしたEMPiREは、ラストに「MAD LOVE」ではMiKiNAの誕生日を祝うべくオーディエンスがピンク色のサイリウムを一斉に振る光景が広がった。こうしてコロナ禍に行われた2021年のWACKツアーは中止や延期に見舞われることなく、無事に終了した。

「TO BE CONTiNUED WACK TOUR」2021年3月17日 東京・Zepp Tokyo セットリスト

WAgg

01. nerve
02. WAggの素晴らしき世界
03. Plastic 2 Mercy

豆柴の大群

01. FLASH
02. 豆柴の大群-お送りするのは人生劇場-
03. そばにいてよ Baby angel
04. らぶ地球
05. サマバリ
06. お願いキスミー
07. りスタート

PARADISES

01. TWINKLE TWINKLE
02. YEAH!
03. PLEASE LISTEN TO MY
04. cry wanna
05. ENVIES
06. PARADISES RETURN
07. BRIGHT FUTURE, YOUR SMILE
08. GOOD NIGHT

EMPiRE

01. Have it my way
02. S.O.S
03. RiGHT NOW
04. ERROR
05. SUPER FEELiNG GOOD
06. ピアス
07. MAD LOVE

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