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ザ・クロマニヨンズ、不変のロックンロールが爆裂した約1年ぶり有観客ライブ

ナタリー

21/2/24(水) 15:42

「ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 2021」の様子。(撮影:柴田恵理)

ザ・クロマニヨンズが2月20日に東京・東京ガーデンシアターで有観客ワンマンライブ「ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 2021」を行い、その模様を生配信した。

昨年12月にニューアルバム「MUD SHAKES」をリリースするも、新型コロナウイルス感染拡大の影響により恒例のレコ発ツアーを開催することはできなかったザ・クロマニヨンズ。アルバム発売を記念した無観客の配信ライブは行われたが、観客を動員する形でのライブは、12公演を残して中止となった前作「PUNCH」のツアーにおける京都公演以来、約1年ぶりとなった。

前説の男性が期待に胸を膨らませる観客を煽りに煽ったあと、「MUD SHAKES」のジャケットのバックドロップが掲げられたステージに甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(G)、小林勝(B)、桐田勝治(Dr)がコロナ以前と変わらぬ姿で登場。観客が手を叩いて興奮を表現する中、甲本はスタンドからマイクを引っこ抜き、衝動を抑えきれない様子で体を動かす。そして彼が「オーライ、ロックンロール!」とおなじみのかけ声を放つと「MUD SHAKES」のオープニングナンバー「VIVA! 自由!!」がスタート。コロナ禍でさまざまな自由を奪われた今、「自由は最高!」という単純明快なメッセージとストレートなサウンドが観客の胸に深く突き刺さる。続けて最新シングル曲「暴動チャイル(BO CHILE)」でハーモニカを吹き鳴らした甲本は「どんどんやるぞ!」と声を上げ、駆け抜けるように「MUD SHAKES」収録曲を披露していく。

アルバムのA面収録曲6曲を一気に聴かせたあと、4人はシングル曲「クレーンゲーム」「生きる」「ペテン師ロック」を連発。声が出せない代わりに力強い拍手を送る観客に「みんなは疲れなくていいから。俺たちがヘトヘトになるくらいやるから楽しんで」と呼びかけた甲本は、パワフルなバンドサウンドに乗って躍動しながら声を振り絞る。「このツアー、今日が初日です。もしかしたら最終日かもしれない。なかなか貴重なところに一緒にいてくれてありがとう」という甲本の言葉から4人はモータウン調の「妖怪山エレキ」でアルバム収録曲の演奏を再開し、激しいドラムが印象的な「メタリックサマー」を続けて披露。「ここから数字の上ではテンポが少し落ちるのですが、世の中すべて数字で測れるわけではありません。ロックンロール爆裂させていこうと思います」と甲本が語ると、4人はバンドらしいユーモアにあふれた「空き家」「新人」「ふみきりうどん」の3曲を心底楽しそうな様子で演奏した。

「MUD SHAKES」収録曲も残り1曲となったところで、ザ・クロマニヨンズは最新シングル「暴動チャイル(BO CHILE)」のカップリング曲「東京ブキズキ」をエネルギッシュに演奏。続けてシングル曲「エルビス(仮)」「どん底」「突撃ロック」「タリホー」を畳みかけて会場に熱気を生み出すと、真島のスライドギターが冴えるアルバムのラストナンバー「かまわないでくださいブルース」を披露した。ここでライブは終わりかと思いきや、甲本は「1回引っ込もうと思ったんだけど、めんどくせえよな」とつぶやき、「オマケやります! 今年最初のライブとっても楽しかった! ありがとう!」と叫んで「エイトビート」の演奏になだれ込む。続く「ギリギリガガンガン」では右に左に動き回った甲本がステージ中央に寝っ転がり、足をバタバタさせながら「今日は最高!」と連呼。さらに「今日集まってくれた皆さん、日本中の皆さん! もう1曲だけやらせてください!」と懇願して「ナンバーワン野郎!」を歌い、メンバー同様にこの日を待ち望んだファンを熱狂させた。

ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 2021」

2021年2月20日 東京ガーデンシアター セットリスト

01. VIVA! 自由!!
02. 暴動チャイル(BO CHILE)
03. 浅葱色
04. 新オオカミロック
05. カーセイダーZ
06. ドンパンロック
07. クレーンゲーム
08. 生きる
09. ペテン師ロック
10. 妖怪山エレキ
11. メタリックサマー
12. 空き家
13. 新人
14. ふみきりうどん
15. 東京ブキズキ
16. エルビス(仮)
17. どん底
18. 突撃ロック
19. タリホー
20. かまわないでくださいブルース
21. エイトビート
22. ギリギリガガンガン
23. ナンバーワン野郎!

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