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『まんぷく』「歩行者天国」撮影シーンの裏側を番組プロデューサーが明かす

リアルサウンド

19/3/29(金) 8:15

 3月30日の放送をもって、全151回の放送を終えるNHK連続テレビ小説『まんぷく』。このたび、最終回のクライマックスとなる「歩行者天国」シーン撮影の裏側が明かされた。

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 最終回のロケが行われたのは、神戸市の繁華街・元町にある旧居留地。大正時代から昭和初期にかけて建てられた近代洋風建築のビルと、百貨店や人気のセレクトショップ、世界的に有名な高級ブランドの路面店が集まる、港町・神戸を象徴するスポットだ。ここで撮影されたのは、売り上げが伸び悩む「まんぷくヌードル」をヒットへ導く起死回生のキャンペーンとして、1970年代に日本でもポピュラーになりつつあった歩行者天国で商品の路上販売を行うというシーン。

 番組プロデューサーの堀之内礼二郎は、『まんぷく』の企画段階から脚本家の福田靖によって歩行者天国のシーンが提案されていたと明かす。福田のアイデアを聞いた堀之内は、そのシーンを実現するために必要とする規模や撮影に適したロケ地、道路の使用許可が認められるかなど色々なことを考えつつスタッフに相談すると「いや、できるわけないでしょ!」という反応が返ってきたと語る。

 その後『まんぷく』の放送が折り返しを迎えつつあった年末から、今回のロケの準備はスタート。制作スタッフによって候補となりそうなロケ地がいくつかリストアップされたが、堀之内は「NHKからロケ地を管轄する警察に道路使用許可の申請をするだけでは、神戸でのロケは実現しないだろうと考えていました」と当時の心境を振り返る。

 プロデューサーも実現できるかどうか半信半疑だった歩行者天国のロケについて相談を受けたのが、神戸市内で行われる映画やテレビドラマの撮影をコーディネートする「神戸フィルムオフィス」代表の松下麻理氏。2018年の秋ごろにロケの打診を受けると、年末には制作スタッフをともなったロケハンを実施。松下氏いわく「これまで旧居留地では車道を封鎖してイベントを行ったことや、周辺のお店の営業が終了した夜間に大規模なロケが行われることはありました」とのこと。「それでも昼の時間帯に道路を封鎖してロケを行うことは初めてなので、私自身も“大丈夫だろうか……?”と感じていました」と振り返る。

 そんな不安を抱えながらも松下氏は隣接する店舗に相談を持ちかけたところ、店舗のスタッフからは“ぜひロケをしてほしい!”“旧居留地の美しい街並みが映像に残るならぜひ!”という承諾の返事が。周辺店舗の人々のバックアップ体制があったからこそ、今回のロケは実現にこぎつけたのだった。(リアルサウンド編集部)

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