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東京女子流、怒涛の3時間半38曲!進化の過程を振り返る全曲ライブ後半戦

ナタリー

18/12/4(火) 18:22

東京女子流「STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS -TGS33~TGS68-」の様子。

東京女子流が2回のライブで全レパートリーを披露するライブ「STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS」の後半戦が、12月1日に東京・マイナビBLITZ赤坂で行われた。

11月23日、そして12月1日と2週連続で行われた今回のライブ。東京女子流の楽曲には制作された順に“TGS”を冠したナンバーが付けられており、「STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS -TGS00~TGS32-」と銘打たれた11月23日の前半戦は、デビュー曲「キラリ☆」よりも前に制作された“TGS00”ナンバー「Killing Me Softly」から2014年2月にシングルで発売された“TGS32”ナンバー「Partition Love」までの計33曲が披露された。後半戦「STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS -TGS33~TGS68-」は、2014年6月発表の4thアルバム「Killing Me Softly」の楽曲からスタート。シングルでリリースされたポップなナンバー「ちいさな奇跡」やニュージャックスウィング調の「運命」、黒いマントを羽織って妖艶にパフォーマンスする「十字架 ~映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」 Ver.~」など7曲が歌われた。30分以上ノンストップで激しい歌とダンスを繰り広げながらも、東京女子流の4人は疲れた様子はなく笑顔で挨拶。リーダー庄司芽生は「イエーイ!」と1階フロアと2階席をくまなく煽り、「悔いのないように全力でぶつけていきますので、みんなも全力でぶつかってきてください」と場内のアスタライト(東京女子流ファンの呼称)に呼びかけた。

4thアルバム「Killing Me Softly」のブロックを振り返りながら、おもむろに革ジャンを羽織った4人は、次の「HARDBOILED NIGHT」ブロックについて解説する。「HARDBOILED NIGHT」とは東京女子流が2014年7月から11月にかけて同会場(当時の名称は赤坂BLITZ)で行った5カ月連続公演で、東京女子流メンバーがハードボイルドな物語を演じるムービーと、その物語に沿った新曲の初披露を含むライブパフォーマンスが並行して展開するというもの。4人はそれぞれが演じた役柄について簡単な説明を行うと、背面のスクリーンに向かって銃弾を撃ち込むような仕草をする。するとスクリーンに4つの銃痕が浮かび、「HARDBOILED NIGHT」ブロックが開幕。ストーリー映像をバックに「GAME」「existence」「pale blue nocturne」と物語を彩った楽曲が次々披露された。バラードナンバー「Say long goodbye」では4人が美しいハーモニーを重ね、フィリーソウル風の「A New Departure」で場内はハッピーなムードに。「HARDBOILED NIGHT」をダイジェストで届けた4人は、続いてアルバム未収録曲をまとめたブロックへと移行する。

このブロックでは傘を持ってパフォーマンスするメランコリックな「チムチムチェリー」、相川七瀬のカバー「Sweet Emotion」などバリエーション豊かな楽曲が並ぶ。新井ひとみをメインボーカルに据えた「Stay with me」では庄司、山邊未夢、中江友梨がコーラスに徹し、新井の伸びやかな歌声を引き立てた。東京女子流は本来、今年の2月18日に全曲ライブ「"DISCOGRAPHY" CASE OF TGS」の開催を予定していたが、このときは新井が急性気管支炎にかかったため急遽開催中止。チケット料金を払い戻したうえで、新井を除く3名のみで“エキシビジョン公演”としてその時点でのレパートリー全67曲を歌い切った。改めて4人での「Stay with me」を歌い終えたあと、この曲の作詞を担当した山邊は「前回は3人でひとみの思いを乗せて歌いましたが、今回は私たちの思いを乗せてひとみが代表して歌ってくれました」と万感の思いを語った。山邊が高校卒業のタイミングで書いた歌詞には、当時同じ高校に通っていた4人に共通する風景と思い出が詰まっているという。

東京女子流は2010年のデビューからシングル「Stay with me」が発売された2015年春まで小西彩乃を含む5人で活動を続けてきたが、同年6月に発売されたシングル「Never ever」を最後に、腰痛を悪化させた小西が脱退して4人体制となった。次のブロックで歌われたのは、4人体制での初のアルバム「REFLECTION」からの8曲。中江がラップを聴かせる「リフレクション」、アシッドハウス調のサウンドで激しくダンスする「Never ever -TJO&YUSUKE from BLU-SWING Ver-」、庄司が作詞とメインボーカルを務めた「illusion」など、グループとしてデビュー5周年を迎えながらも、メンバー脱退という危機に直面していた彼女たちの新たな挑戦がアルバム「REFLECTION」にはたっぷりと詰まっている。次のブロックは2015年初頭の“アーティスト宣言”を撤回し、原点回帰をテーマにしながら新生女子流をさらに突き進めた2017年10月発表のミニアルバム「PERIOD. BEST ~オトナニナルンダカラ~」「PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~」からの8曲で、深い青の照明の中で踊る「深海 -Hi-ra Mix-」や睡蓮の花が開く様子を艶めかしいダンスで表現した「water lily ~睡蓮~」など幻想的なパフォーマンスが際立った。

2月のエキシビジョン公演はこのブロックで終了だったが、中江は「2月のときはここまでだったんです。でもでもでも……あれから私たち、シングルを出してますよね? そして私たち、今回は全曲ライブをやっております。ってことはですよ? 新曲も増えてます! なので、まだまだライブは終わりません。まだまだ帰しませんからね」と、エキシビジョン公演からさらに拡張したラストブロックへの突入を宣言。2月28日にリリースされた「ラストロマンス」、さらに6月20日発売の最新作「kissはあげない」と2枚のシングルから4曲を歌い、最後はミニアルバム「PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~」から、この全曲ライブへの思いを込めて前向きな未来を歌った“TGS66”ナンバー「STARTING, MY ROAD!」を披露した。約3時間半で合計38曲を届けた4人だが、疲れた様子もなく、むしろ「皆さんのほうが大変ですよね?」とアスタライトを気遣うほど。また彼女たちは年明け1月から東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASUREで新たな定期ライブをスタートさせること、2月23日にまたもマイナビBLITZ赤坂でワンマンライブ「TOKYO GIRLS' STYLE "GIGS" at AKASAKA」を行うこと、そして2月27日にニューシングル「光るよ / Reborn」をリリースすることを報告。10年目の活動への期待を募らせ、笑顔でステージをあとにした。

東京女子流「STARTING OVER! "DISCOGRAPHY" CASE OF TGS -TGS33~TGS68-」
2018年12月1日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. pain
02. 運命
03. ちいさな奇跡
04. 恋愛エチュード
05. ずっと 忘れない。
06. 十字架 ~映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」 Ver.~
07. Mine
08. GAME
09. existence
10. pale blue nocturne
11. Say long goodbye
12. A New Departure
13. チムチムチェリー
14. Sweet Emotion
15. 君へ -Royal Mirrorball Mix-
16. 加速度
17. Stay with me
18. リフレクション
19. Never ever -TJO&YUSUKE from BLU-SWING Ver-
20. illusion
21. White Snow
22. READY GO!
23. Dear Friend
24. 純白の約束
25. YOU & I FOREVER -YUSUKE from BLU-SWING mix Ver.-
26. ダイヤ
27. 雨と雫
28. 深海 -Hi-ra Mix-
29. ミルフィーユ
30. predawn
31. water lily ~睡蓮~
32. たぶん、ずっと好き
33. Don't give it up
34. ラストロマンス
35. 初恋
36. kissはあげない
37. キスひとつで
38. STARTING, MY ROAD!

東京女子流 2019年 新*定期ライブ

EPISODE-20

2019年1月14日(月・祝)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

EPISODE-21 / 22

2019年2月9日(土)東京都 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
※1日2公演

東京女子流「TOKYO GIRLS' STYLE "GIGS" at AKASAKA」

2019年2月23日(土)東京都 マイナビBLITZ赤坂

※「ダイヤ」は末尾にダイヤマーク付きが正式表記。

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