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『演出とは何か?』学習院女子大学パフォーミングアーツフェスティバル2019

19/10/28(月)

学習院女子大学で毎年秋に開催されている『パフォーミングアーツフェスティバル』。HPを拝見して確認したが、前身の『観劇市場』から始まって、今年で15回目となるようである。しかしチラシを拝見すると、15回目を示す「VOL.15」は小さく添えるようにしか書かれていない。おそらく主催者の方々にとっては「何回目か」を謳うことは全く重要ではなく、「今年もまた良い企画を生み出せているかどうか」こそが指針なのではあるまいか。その姿勢は、演劇界の片隅にいる者として、敬意を表さずにはいれないし、襟を正しくする思いである。 /////// 演出とはなにか?この問いに明確な解を与えることは、ほぼ不可能です。しかし考えてみることはできます。そこで同じ作品をふたりの演出家に立ち上げていただき、作品を見比べることで、演出の仕事について語ってみたいと思います。(HPより) //////// フェスティバルディレクターでもある、劇団ユニークポイントの山田裕幸が書き下した新作『わたしを見つめるもう一人のわたし』を、2人の演出家が20分程度の作品に仕上げ、それを連続して上演した後に、「演出の仕事」にまつわるシンポジウムを行うという今回の企画。 昔、とあるテレビ番組で、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』の誰もが知る冒頭の部分を、「世界の著名な指揮者による演奏音源を、同時に流して聞く」という試みを放送していて、各指揮者によって、あまりにも違うことに大きな興奮を覚えたことがある。譜面は一つだが、生み落とされる音は、指揮者ごとに驚くほど違う。 今回の試みは、演出家によって、または役者によって、同じ脚本でありながらどのくらいの違いが生じるのかを知る、絶好の機会といえる。強い興味と好奇心を胸に、学習院女子大学パフォーミングアーツフェスティバルが産み落とす演劇的興奮を、存分に味わいたい。

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