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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王

20/2/5(水)

初回に見た時は「ウーン、ド派手な銃撃戦、お金がもったいない」でしたが、2度目に見たときは、「滅茶苦茶おもしろかった。遊び心満載でサイコー!」と評価を大きく上げました。初見で面白さを理解できなかったのは反省材料ですが、なぜ評価が分かれたのでしょう。 まず良い点を挙げれば「お帰りなさい、發仔(ファッチャイ)」という声がネットであふれるほど彼の笑顔が素敵なんです。長い足元もすっきりして年を感じさせません。偽札製造集団のドンで画家役の彼の存在がもう「太陽」のように輝いています。 対照的にアーロン・クオックの役どころは天才贋作者で、目の前で繰り返される暴力沙汰に終始おびえる繊細な心の持ち主。どちらかと言えば日影的な役回りです。このイメージの異なる二人が絡み合うことでドラマにリズムが生まれます。 また前半は偽札づくりの工程をじっくりと見せる一方、後半はアクションに次ぐアクション。ラスト15分は二転三転する予測不能の急展開で、娯楽色満開です。 監督自ら「見逃がせないのは偽札づくりの工程」と言っているように、紙選びからインク、透かしの技術まで偽札犯でなくても興味を惹かれるようなこだわりが随所に見られます。プロ集団を作り上げたという自負があるのでしょう。「何事も極めれば芸術。心を込めれば、偽物は本物に勝る」と劇中で画家に語らせています。「偽物の美学」ということでしょうか。 2回見ても分からないところが残りました。それが1回目に感じた評価のマイナス点と重なります。思いだせば監督はこうも言っています。「何が本当で、何がウソかを見抜くことができるのか?を試してみては」という我々への挑発。あなたも挑まれてはいかがでしょうか。

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