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“誰にでも起こりうる現実”を見つめる、劇団青年座「残り火」開幕

ナタリー

18/11/22(木) 14:35

劇団青年座 第234回公演「残り火」より。

劇団青年座「残り火」が、本日11月22日に東京のザ・スズナリで開幕する。

本作は、劇団青年座に初登場となる瀬戸山美咲が書き下ろした作品。居酒屋チェーンを経営する藤田健太郎は、今から12年前に交通事故で当時8歳だった少女を死なせてしまった。出所した健太郎は、妻や子供たちと豊かな生活を送るようになるが、ある男が健太郎の前に現れたことにより状況は一変し……。

開幕に際し演出を手がける黒岩亮は、「『残り火』は12年前の交通事故をめぐる被害者家族と加害者家族の物語。『更生は年限で区切ることはできるのか』『何を持って罪を赦すというのだろうか』誰にでも起こりうる現実をじっと見つめた舞台です」と本作を紹介している。

上演時間は約1時間40分。公演は12月2日まで。なお当日券は、各日開演45分前から販売される。

黒岩亮コメント

みなさん、こんにちは。劇団青年座の黒岩亮です。いよいよ青年座の新作「残り火」が、下北沢ザ・スズナリで本日、初日を迎えます。
毎日、報道される事件・事故。被害者と加害者の名前がインターネット、テレビ、新聞に溢れています。事件・事故の衝撃は被害者本人、加害者本人の家族やその周辺にまで拡がって行き日常の生活を大きく軋ませます。
「残り火」は12年前の交通事故をめぐる被害者家族と加害者家族の物語。
「更生は年限で区切ることはできるのか」「何を持って罪を赦すというのだろうか」
誰にでも起こりうる現実をじっと見つめた舞台です。御来場をお待ちしております。

劇団青年座 第234回公演「残り火」

2018年11月22日(木)~12月2日(日)
東京都 ザ・スズナリ

作:瀬戸山美咲
演出:黒岩亮
出演:山本龍二、松熊つる松、須田祐介、市橋恵、平尾仁、麻生侑里、逢笠恵祐、山野史人、安藤瞳

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