日向坂46が、10月18日に放送される『ミュージックステーション』（テレビ朝日系／以下、Mステ）3時間スペシャルに出演。3rdシングル曲「こんなに好きになっちゃっていいの？」を披露する。10月より放送時間枠が変更となり、番組内容も刷新される『Mステ』。今回の3時間スペシャルはリニューアル後、初の放送だ。彼女たちは、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

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　これまで『Mステ』では、”注目はキュンキュンダンス”、”TikTokでも人気急上昇中”、”SNSで注目のドレミダンス”……など、ダンスについて紹介されることが多かった日向坂。しかし、「こんなに好きになっちゃっていいの？」は、これまでの彼女たちの印象を覆すようなミディアムテンポの大人のバラードだ。もちろんキャッチーなダンスもない。今までとは全く異なるテイストなのだ。

　今回のパフォーマンスで注目すべきメンバーは、やはりセンターの小坂菜緒だ。切ない感情をどう表現するかが重要となる同曲だが、小坂はセンターとして見事に演じきっている（シリアスな同曲は、クールビューティーな小坂との相性も抜群だ）。3作連続センターとしての頼もしさがでてきているし、映画『恐怖人形』の主演を務めたこともあってか表現力がより豊かになっていることがわかる。過去作では周りが小坂を支えているようにも見えたが、同曲では小坂が中心にドンと構えていることで他のメンバーも自由に動けているかのようだ。

　小坂の他にも、クラシックバレエ経験者の佐々木久美と松田好花のリフト、『3rd シングル発売記念ワンマンライブ』でもステージ映えする安定のパフォーマンスを見せた佐々木美玲、“日向坂の飛車角”ともいえるフロントメンバー・加藤史帆と齊藤京子コンビによるパフォーマンス、そして『Mステ』の放送時間が変動したことで同番組ではしばらく見納めとなる中学生メンバー・上村ひなの……と見どころ満載。ちなみに、齊藤は9月・10月と舞台『サザエさん』に出演していたために、音楽番組でパフォーマンスするのは久しぶり（齊藤が不在の間は、代理は設けず、ポジションを空けてパフォーマンスを行っていた）。つまり同放送では初めてフロントが3人が揃うのだ。ライブで見せた本来のパフォーマンスがテレビでようやく初披露される。

　歴史ある『Mステ』のターニグポイントとなる同放送に出演するということは、間違いなく今年を代表するアーティストの1組である証だ。かつては『Mステ』に出演することが夢だった日向坂が、夢を叶えた今、その先に何を残していくのだろうか。彼女たちのステージをしっかり見届けたい。（本 手）