Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

『キラメイジャー』『プランダラ』『まほよめ』手掛ける音楽作家 松本淳一に聞く、特撮&異世界を音楽で表現することの面白さ

リアルサウンド

20/6/28(日) 9:00

 現在放送中のスーパー戦隊シリーズ『魔進戦隊キラメイジャー』や、2020年1月から6月24日まで2クールで放送されたテレビアニメ『プランダラ』の音楽を手掛ける松本淳一。映画『そして父になる』で日本アカデミー賞音楽優秀賞を受賞し、テレビアニメ『魔法使いの嫁』の音楽でも高い評価を受けた今注目を集める音楽作家のひとりだ。

 今回のインタビューでは、『魔進戦隊キラメイジャー』と『プランダラ』のサウンドトラックを発端に、スーパー戦隊シリーズ特有のエンタメ性を引き出すための音楽作りや異世界ファンタジーの世界を音で表現する楽しさなどの制作エピソードをはじめ、実写とアニメそれぞれの音楽を考える上での共通点や差異、そして30代半に経験したアイスランド留学以降の音楽作家としてのキャリアについて話を聞いた。(編集部)

指が痺れるほど曲を作った『魔進戦隊キラメイジャー』

ーー松本さんは、アニメ『プランダラ』の音楽と特撮『魔進戦隊キラメイジャー』の音楽を手がけつつ、さらに4月から配信が始まったドラマ『ネット興亡記』の音楽も担当されています。かなりお忙しかったのではないでしょうか?

松本淳一(以下、松本)はい、忙しかったです。『プランダラ』の楽曲制作はかなり前倒しで進んでいて、録音も去年の前半第1、第2クール共に終わっていたのですが、『キラメイジャー』はスーパー戦隊シリーズとしては初めての試みだった『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』という劇場版の楽曲制作とテレビ本編の1クール、2クールの楽曲制作が実質今年の1月から始まって、劇場版のレコーディングが1月16日、テレビ本編の録音が2月20日、21日にありました。

 テレビのほうは細かいものも入れると80曲、映画は20曲前後でしょうか。100曲前後を1カ月半で書くというスケジュールだったので、1日7曲ぐらい土台を作り、その土台たちを完成に向けて同時に練っていき、最後の数週間はスタジオ録音のためのスコア書きを延々と続ける、というような進行状況でした。『ネット興亡記』は『キラメイジャー』の録音が終わった後、息つく間もなく始まった感じです。2月頃はだんだん指が痺れてきて、自分でも心配になりました(笑)。

ーーそれは本当にすさまじいスケジュールでしたね……。松本さんがスーパー戦隊シリーズの音楽を手がけるのは『キラメイジャー』が初めてのことですが、あらためてどのような経緯があったのかお教えください。

松本:『プランダラ』でご一緒した音楽プロデューサーの穴井(健太郎)さんが推薦してくださって、『キラメイジャー』の制作陣のみなさまに選んでいただいた形です。僕はスーパー戦隊シリーズの音楽を担当するのが初めてなのですが、僕の経歴を見てスーパー戦隊シリーズの音楽に結びつけるのは自分ですら難しかったので、決まったときは「えっ!」という驚きがありました。穴井さんが「スーパー戦隊シリーズに新しい風を」とよくおっしゃっていたのが印象深かったです。そこのレールに乗っけてくださったことについて、すごく感謝しています。

ーー松本さんはスーパー戦隊シリーズについて、どのような印象がありましたか?

松本:実は細かな記憶があまりなくて、「日曜日の朝にすごくテンションの高いドラマをやっているな」と子ども心に思っていました(笑)。だから、まさか自分がスーパー戦隊シリーズの音楽を作曲するとは夢にも思っていませんでしたね。

ーーでは、『キラメイジャー』の音楽制作にあたって、松本さんにどのようなオーダーがあったのでしょう?

松本:すごく要約すると「スーパー戦隊シリーズの音楽をしっかり作ってくれ」ということでした。長調ではなく短調の、闘魂が熱く含まれている音楽を我々は求めているという趣旨のオーダーです。『キラメイジャー』というタイトルや、巨大な宝石と共鳴しながらヒーローが戦うという設定の特殊性は、音楽を作る側としてキャッチしやすいものなので、当初は僕もかなりそちら側の音楽を作っていました。長調で元気いっぱいの「俺たち勝って当たり前」という音楽ですね。ただ、そういう音楽もあっていいのですが、最も重要なのは短調の燃える音楽でした。それが全体を支える土台になる。そこがオーダーの肝でした。

ーー戦う気持ちを視聴者の子どもたちに伝えて、高揚させる音楽が最も重要だったということですね。

松本:そうですね。今回の劇伴のテーマになる「キラメこうぜ!!」(Tr.17)、「選ばれし戦士たち」(Tr.6)、「いざ、戦闘開始!」(Tr.7)、「何度でも立ち上がれ!」(Tr.30)あたりは、みんなを闘志で高揚させるような趣旨で作られた曲です。

ーーどの曲も壮大なオーケストレーションが印象的でした。松本さんは、使用する楽器や音色などのイメージをどのように固めていったのでしょう?

松本:スーパー戦隊シリーズは映画やドラマと比べて音響効果が強力だという話を聞いていたんです。爆発をはじめとする並みいる音響に拮抗してガーッと押していくには、やっぱりフルオケがいいだろうと。あとはスーパー戦隊シリーズといえばどうしたってやっぱりエレキ、ドラム、ブラスなので、それを上手く自分の中でフルオケとミックスさせて、スーパー戦隊シリーズに寄せていくイメージでした。

ーースーパー戦隊シリーズは低年齢層から大人まで、幅広く、熱い視聴者が多いイメージです。曲作りではどのようなことを意識されましたか?

松本:特撮ってエンタメの要素が強いと思うんです。場面描写や心理描写はもちろん大切なのですが、それよりもまず演者と視聴者が一丸となって作り上げていく空気感が重要だと考えました。具体的なことを言えば、そのまま歌ものとしても成立するような、メロディのしっかりしたものでわかりやすく伝えながら、全体のボルテージを上げていく。観ている人たちが掴めて、乗れて、熱い空気を一緒に感じながら盛り上げていく音楽です。

 実は、人間が何かを乗り越えようとする葛藤や、踏ん張っているときの辛さや苦しみ、何かを凌駕するときの心の動きを短調のメロディなどで表現してしまうことを、無意識のうちに避けようとしている部分がありました。どこか「ベタで恥ずかしい」と感じる部分があって、もっと新しい表現ができないかという目論見があったんですが、そこで「いや、ちょっと待て」と。メロディの強さと短調の良さと真っ向から向き合って、自分がいいと思えるものをひねり出していく。そういう作業が多かったです。

ーーご自身の中で「これはハマった!」と思われる曲を教えてください。

松本:先ほど挙げた曲がそうですね。特に当日スタジオで作った「いざ、戦闘開始!」(Tr.7)が印象に残っています。自分の中ではすごくラフに出来上がった曲ですが、いい感じになったと思います。自分的には『エピソードZERO』のエンドロールでも流れている「奇跡を起こせ!キラメイジャー」(Tr.40)も気に入っていますね。

ーーあらためて『キラメイジャー』という作品の魅力はどのようなところに感じられますか?

松本 実はすごく重めの世界設定で、究極の二元論的な戦いですよね。ものすごくダークで気持ち悪いヨドンヘイムという世界と、普通の人間であるキラメイジャーたちが、みんなの為に戦う。でも、キャラ設定もキャストも脚本も演出も絶妙で、すごく軽妙でさわやかな気がします。元気も出るし、スカッとするし、今の時代のニーズにも合っている気がします。僕の役目としては、音楽で重めのテーマを時々忘れないよう強調していくという側面もあると思っています。そのあたりの不思議な違和感も音楽を通して出ているといいな、と思っています。

異世界の世界観を補完した『プランダラ』

ーー『プランダラ』は松本さんが音楽を手がけたテレビアニメ作品としては『魔法使いの嫁』に続いて2作目となります。アニメの音楽を制作するときは、どのようなことをお考えになるのでしょうか?

松本:まず、アニメの音楽制作って、とても面白いと思っています。単純に楽しいですし、もっとやってみたいです。特に『魔法使いの嫁』は原作やテーマも良かったですよね。音で魔法を表現するのって、とてもワクワクしますし、作曲しながらのめりこみました。『プランダラ』に関しても、世界設定がとても巧妙で入り組んでいるので、それをどうやって音で表現しようか、その面白みを感じながら音楽制作させていただきました。特殊な世界を描いた作品の音楽を作ることは、その世界観を音で補完する役割も負っている訳なので、作曲家としてやりがいのある仕事だと思います。

ーー『プランダラ』はアルシアという異世界で物語が展開する第1クールと、「過去編」と呼ばれる第2クールでは、ガラッと音楽のテイストが変わっています。どのようにして今の形になったのか、あらためてお教えください。

松本:はい、実は楽器の編成などがかなり細かくオーダー表に書かれていたので、それに従って作曲していきました。第1クールなら打ち込みやバンドサウンドを使わずにオーケストラを使っていますし、第2クールなら逆にデジタルサウンド、シンセサウンドを使っています。

 アルシアは今のこの世界を踏襲した近未来なんですが、時代感が逆に古くなっているという不思議な世界です。今の私たちが話している言語感覚とは、また違う言語感覚であるということを音で表現したい、というような趣旨を打ち合わせでも皆様おっしゃっていました。あとは、電気を通した楽器や打ち込み、バンドサウンドも一切使わない方向にしたい、と音響監督のえびな(やすのり)さんがおっしゃっていましたので、そのようにしています。

ーー松本さんは、アルシアという世界に閉塞感があるともおっしゃっていました。それはどのように音で表現されたのでしょう?

松本:第1クールの音楽は生音を使って曲を作ったのですが、それを変調させたり歪ませたりする加工をしています。たとえば、壮大なオーケストラはプラハで録音しているのですが、そのオケ素材をそのままソフトにぶち込んで様々に加工し尽くし、楽譜には書き得ないような音や空気感に変調させています。弦を擦っている音が深海魚の声みたいになったり、はたまた雲の折り重なりのようになったり。

 それらの加工した音に普通の楽器の音を重ねると、私たちが普段聴いているクラシカルな音楽のようでいて、ちょっと「?」という音響になります。奥のほうから聴いたことない音が聴こえてきたりします(笑)。あとは、雑多に録った音を詰め込みまくって、臆することなく一切削がずにそのまま出したり、ということもしています(笑)。これも、ものすごい音になります。全体の1/4ぐらいは、大小様々にこうして作られた音響が潜んでいるので、ぜひ探してみてください。

ーー『魔法使いの嫁』ではストリングラフィという90年代に考案された楽器が使われていましたが、今回は新しい楽器などを使用しているのでしょうか?

松本:今回はコミカルな曲でトイ楽器を大量に使っています。世界各国のジャンク?なトイ楽器を集めている良原リエさんという方がいるのですが、その方に大量の楽器を並べていただいて、それを同時に鳴らして編集で重ねたりしています。トイピアノは4、5台並べて一斉に鳴らすのが一番面白いんですよね。少しずつ高かったり低かったりする「ド」があって、それを同時に弾くのが好きなんです。トイ楽器には音が揃っていない良さがあると思います。

ーー現代音楽のミュージック・コンクレート(楽器音や電子音、自然の音などを録音、加工、再構成する音楽)の作り方のようですね。アニメで描かれる異世界は、まさに「この世にない世界」なので、揃っていない音が合うのでしょうね。

松本:そうかもしれないですね。たとえば、実写映画は要素の組み合わせ芸術で、音に関しても、出方、タイミング、音量、テンポ、セリフ、音効、ストーリー、全てのバランスの勝負で、ワンフレーム何かがズレるだけで全く違う見え方になったり本っ当にしますので、音の影響も甚大でして、映画でこうした音楽はあまり許されないかもしれません。でも、アニメではそれが作品に時にいい効果をもたらすこともあったりします。その辺りがアニメをやる時の喜びですかね。そういった意味で、アニメの懐は広いような気がしています。

音の風合いや手触りを学んだアイスランドでの経験

ーー松本さんは「奇景」がお好きで、アイスランドに音楽留学されたとのことですが、アニメで異世界ファンタジーの音楽を作ることと関わりはあると思いますか?

松本:まず、驚いたのは最初にアニメ音楽のオファーが来た『魔法使いの嫁』では、アイスランドが舞台になっていたことですね(笑)。アイスランドに留学し、何か掴んだものがあるとしたなら、きっとそれは「音を手で創る」っていう部分だと思います。留学の期間中、音の風合いや手触りのような部分をしっかり意識するようになったし、生地や彫刻のように捉えるようになりました。

 アイスランドって離れ小島で、あまり物資が潤沢じゃないところもあって、首都のレイキャビクにある僕が通っていた芸術大学では、楽器を自分で作ってる人なんかもいました。廃材に釘を打って糸を張って音を自由に調弦して鳴らしたり、そこに自作プログラミングしたエフェクトを通して変な音響を作ったり、そしてそれをまったり小さなカフェで発表し合ったりしている(笑)。僕も参加してやったりしました。

 レイキャビクの人達は、割と手作りで音を作り、そしてそれをお金に換える意志がそんなに強くないようにも見えました。力抜けてるとなーっと。世界的に活躍していても、別の本業がちゃんとあったり、といった事も普通な話ですし、不思議な音楽シーンでしたね。

ーーアイスランドのみなさんの音楽の楽しみ方って、本当に気軽な感じですね。

松本:そうですね、すごく軽やかかもしれないです。皆さん、当たり前に音楽を楽しみ、やりたいようにやっている風土というか。そういう意味でいうと、劇伴づくりはいろいろなオーダーがあって大変なときもありますが、自分の感覚を当たり前に信じきる、という土台ができたのはアイスランドだと思います。仕事ごとに「正解」は違う訳ですが、最終的には自分の感覚を頼らなければいけないところがあります。そういう意味でも、アイスランドは僕にとってリスタートできた土地かもしれないですね。

ーーもともと映像作品の音楽にはご興味があったのでしょうか?

松本:子どもの頃から「こういう曲を作りたい!」と思った曲が、映画の劇伴だったんです。最初にそう思ったのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマ曲でした。そこが僕の原点だと思います。そこからジョン・ウィリアムス、ヘンリー・マンシーニ、クインシー・ジョーンズ、(エンニオ・モリコーネの)『ニュー・シネマ・パラダイス』の劇伴も好きになりましたね。よくドリマトーンで映画の劇伴を弾いていました。

ーー松本さんにとって映像作品の音楽を作ることの面白さは、どのようなところにありますか?

松本:案件ごとにいろいろなお宅のお茶によばれてるかのような、楽しさがあります(笑)。それぞれにいろいろな流儀や考え方があって、そこに触れて自分を共振させていくと、自動的に音が呼び出されていきます。いろいろな音を集めて、球体に整えて、先方にお渡しする。その音楽が映像と合わさったとき、時に、予想もしなかったマジックが起きる。それが映像の音楽を作る醍醐味だと思います。自分だけでは絶対に見ることができない世界を見せてもらっている感じです。もっと、いろいろな方たちに呼び出してもらいたいです(笑)。

ーー今後、どのような作品に音楽をつけてみたいと思いますか?

松本 そういえば、そういうことを思ったことがないかも、です。呼んでいただいて、初めてお仕事させていただけると、思っているので。

 でも、他芸術と音楽の掛け合わせの可能性って、奥が深いと思っています。今は、ダンサーの森山開次さんと新国立劇場バレエ団のために2時間ぐらいのバレエ曲を書いています。人が舞台で踊り、映像もあって、そこに音楽が合わさると、二次元では出会えない、その場独自の生命体とでも言えるような、有機的な何かがバーッと立ち上ってきます。『竜宮 りゅうぐう』というタイトルで7月末から公演が始まるので、ぜひ見に来ていただきたいですね。

 あと、今日、現代音楽の最先端では、世界のあちこちで個性的な言語感覚の音が目まぐるしく誕生していると思うんです。ただ、僕普段から音楽を全く聴かず、自分の中を探求するようにしているので、地球上のどこかで誰かが新しい響きを今日も作ってるんだろうな、と空想しているだけです(笑)。でも、そんな遊びをしていると、自分の内なるハートに図らずも不思議なアイディアや音楽景色が湧いてくることがあります。そこで生まれてくるものは劇伴の仕事ではなかなか出せないので、そういった方向を求めてくださる案件の音楽も、してみたいですね。

■リリース情報
『魔進戦隊キラメイジャー オリジナル・サウンドトラック クリスタルサウンドボックス1』
発売日:2020年6月10日(水)
音楽:松本淳一
価格:¥3,000+税
(C) 2020 テレビ朝日・東映AG・東映

<収録内容>
『魔進戦隊キラメイジャー』の作品を彩った作曲家 松本淳一が手掛ける劇中BGMを収録したオリジナル・サウンドトラックCDの第一弾。 

TVアニメ『プランダラ』オリジナル・サウンドトラック2
2020年6月24日(水)発売
音楽:松本淳一
¥3,000+税
(C)2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会

<CD収録内容>
01. 孤高の光 Lonely dark(TV-size)/歌:伊藤美来
作詞:許 瑛子 作曲:間瀬公司 編曲:中畑丈治
02. Battle(M-66)
03. 離人(M-56)
04. 殺さない軍隊になろうぜ(M-62)
05. “Plunderer” Main Theme – TIME TRAVEL -(M-54)
06. Fighters(M-63)
07. 支配された校舎(M-61)
08. 惑う星たち(M-60)
09. Bath Time(M-71)
10. 夕日色(M-55B)
11. DOUAN(M-58)
12. アルシングの謎(M-69)
13. Oh – My Gah -(M-72)
14. 荒野の墓標(M-64)
15. Trip to the World 300 Years Ago…?(M-59)
16. オーバーテクノロジー飛来(M-67)
17. 二魂閃光衝突(M-68)
18. ナナの想い出(M-70)
19. 学園(M-55A)
20. Room – 7号被験体 -(M-57)
21. Reason of Life(TV-size)/歌:陽菜(CV:本泉莉奈)、リィン(CV:小澤亜李)、ナナ(CV:伊藤静)
作詞:荘野ジュリ 作曲・編曲:坪田修平(TRYTONELABO)

■キラメイジャー関連リンク
テレビ朝日公式サイト
日本コロムビアHP

■プランダラ関連リンク
日本コロムビア音楽情報特設サイト
アニメ公式HP

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む