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稲垣吾郎が「大好きな舞台」に意欲満々、『君の輝く夜に』トークイベント

ぴあ

19/7/30(火) 17:00

左から鈴木聡、中島亜梨沙、稲垣吾郎、安寿ミラ、北村岳子

稲垣吾郎主演舞台『君の輝く夜に ~FREE TIME, SHOW TIME~』の開幕を前に、公演前トークイベントが開催され、稲垣と、劇中で彼を取り囲む女性たち、安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙に、脚本・演出を担当する鈴木聡も加わり、終始リラックスムードのトークを繰り広げた。

本作は2012、2014、2016年と上演された稲垣主演『恋と音楽』シリーズを発展させたもの。喜劇作家でオリジナルミュージカルも手がける鈴木と、ジャズピアニストで作曲家の佐山雅弘がタッグを組み、キャストへの“あて書き”によるストーリーで、大人のためのミュージカルコメディを生みだしてきた。本作も、1人の男と3人の女たちによる恋物語に、ショーシーンをたっぷりと盛り込んだ上質なステージ。中でも燕尾服とステッキで踊るダンスは、今ではすっかり珍しくなったオーセンティックな香りが漂い、昨年の京都公演でも注目を集めた。

トークイベントでは、鈴木の“あて書き”が話題に。TVドラマの脚本家としても活躍する鈴木は、稲垣が20代の頃からの仲といい、「稲垣さんにはこういう弱い部分や、おトボケの部分もあるのでは? と思いながら書いています」と種明かし。稲垣も「毎回オーダーメイドのようなホンを書いてくださるので、演じていてすごく楽しい。やりがいがありますね」と笑顔を見せる。安寿も「私へのあて書きも、(実際と)当たっていてビックリ」と言い、「稲垣さんも安寿さんもミステリアスだから、本当のところは分からないけれど。普段の様子を見て、想像して(書いた)」と鈴木。劇作家ならではの鋭い観察眼に、キャスト陣は感心しきりだった。

さらに、物静かなたたずまいの中島が「今までやったことのない部分を、鈴木さんに引き出していただいた」と話す一方、稲垣にちょっかいを出す役どころの北村は「今年も攻めますよ!」と明るく宣言。稲垣も思わず「北村さんは(劇中で)心もカラダも僕に一番近いところにいます」と応じるなど、個性豊かな面々が見せる抜群のチームワークに期待が高まった。

今回の舞台は、昨年惜しまれつつ亡くなった佐山への追悼を込めた上演でもある。稲垣は「佐山さんとは作品を作っていくなかで、ジャズの提案をしてくださったり、僕でも表現しやすい曲を作ってくださったりして、まさに音のオートクチュールだったなと。その経験ができたことは、本当に大きかった」と話す。鈴木も「劇中の音楽は非常に高度な曲もあれば、昭和の歌謡曲のようなものもあって、非常に多彩。その積み重ねの上に出来たのが本作だけに、シリーズ最高傑作になったと思っています」と自信をのぞかせた。

イベント後の囲み会見では、「舞台は唯一、ファンの方と同じ場所で、同じ空気を吸いながら時間を共に出来る場所。僕は大好きです」と話した稲垣。今回のショーの変更点については、「ボリュームが増えて、衣裳も変わる予定」と自ら明かすなど、意気込みも充分だ。

また所属タレントたちの舞台出演を大切にしていたことで知られ、7月9日に亡くなったジャニー喜多川氏について問われると、「一番望まれていることは、こうやってエンタテインメントを通して、多くの方に感動を届けることだと思うので、その想いに応えることが出来たら。これからも見守っていてほしいと思います」と、しっかりとした表情で語った。

公演は8月30日(金)から9月23日(月・祝)まで日本青年館ホールにて。

文:佐藤さくら

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