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『エウレカセブン』アネモネとエウレカの“友情物語”にレントンが嫉妬? 声優3人が見どころを語る

リアルサウンド

18/11/6(火) 23:30

 本日11月6日、映画『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の完成舞台挨拶が東京・新宿バルト9にて行われた。登壇したのはアネモネ役の小清水亜美、エウレカ役の名塚佳織、レントン役の三瓶由布子の3名だ。

 11月10日公開の本作は、2005年から2006年にかけてテレビ放送された『交響詩篇エウレカセブン』シリーズの最新作で、2017年秋より開幕した『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』第2弾作品。監督・京田知己、脚本・佐藤大、キャラクターデザイン・吉田健一のオリジナルスタッフが集結し、さらに新メカニックのデザイナーとして、ニルヴァーシュのデザイナーである河森正治が参加している。

 初お披露目となったこの日。一般の来場者を迎えた本編上映のあとに、小清水、名塚、三瓶が登壇。本作は、TVシリーズにも登場する少女アネモネを主人公とし、亡き父、そしてエウレカとの関係を中心に描かれる。 TVシリーズとは設定が異なり、アネモネは「石井・風花・アネモネ」として登場し、父・石井賢も登場する。アネモネ役を演じた小清水は、「みんなが知っているキャラクターだけど、新しい動きや顔があり、新鮮さと懐かしさが一気に押し寄せてきました。まだ、『石井・風花・アネモネ』という名前に慣れなくて、そわそわします。苗字とミドルネームがついた! みたいな(笑)」と、新設定に驚きを感じていることを明かした。

 また、本作において重要キャラクターであるエウレカを演じた名塚は、「今までシリーズとしていろいろやらせていただいた中でも一番新たな展開でした。あんなにアネモネと話して、しかも手を繋ぐ日がくるなんて夢にも思わなかった。びっくりしたのですが、素敵な友情物語になっていると思いました。そこに、レントン(昨年公開の『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』の主人公)はいつ出てくるんだろう? みたいな。でも、意外といいところに出てきたでしょ? 私が一番好きなのは、アネモネが『絶対に手離さないんだから』とエウレカに向かって言って、エウレカがレントンをフラッシュバックするところ」と、本作における注目ポイントを語る。それに対し、出番の少ないレントンを演じた三瓶は「今回のタイトルはアネモネですからね!」と、少しアネモネに嫉妬した様子。だが、「アネモネはすごく人気があって愛されてる。ドミニクとアネモネの関係性がすごく良くて、ファンのみなさんがが好きという気持ちも聞いていたから。ついに形になりました!」と、作品の一ファンとしての喜びを語った。

 本作では、TVシリーズよりもさらに幼い年齢のアネモネとエウレカも登場する。それに対して、三瓶は「2人で喧嘩したり、人間味あふれる感じ。シリーズを通して今回はじめてアネモネが“人間”になったように感じました」と、客観的なコメントも。また、「アネモネのお父さんもすごくいいよね。自分(レントン)も『ハイエボ1』でお父さん出てきたけど、また違うタイプだし」と、レントンの父親アドロック・サーストンについて言及。続けて「ここまで心穏やかに見れるキャラクターはいなかった。賢ちゃんはシリーズ史上一番いい男!」と大絶賛し、それに対し名塚は「『エウレカセブン』はダメな男多いからね」と鋭い一言を返す。三瓶と小清水はそれに頷きながら「アネモネのお父さんはすごくいい男だと思う」と太鼓判を押した。

 音楽との親和性も評価の高い『エウレカセブン』シリーズだが、本作の主題歌を務めたのは、15歳のアーティスト・RUANN。会場に来れなかったRUANNからのメッセージ動画も届き、「すばらしい映画に参加できるんだとワクワクしました。アネモネの不安の中にある期待を伝えられたら」と、主題歌「There’s No Ending」に込めたメッセージについて明かした。それに対し小清水も「ドラマティックな曲調で、エンディングを観たあとに浸れる楽曲です」と感想を語った。

 『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』から『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』で、主人公がレントンからアネモネに移行したことにちなみ、この日は三瓶から小清水に花束の贈呈も。ステージ脇に佇んでいた、アネモネが幼い頃から好きなキャラクター・ガリバーが急に動き出してその手助けをするという一幕もあり、会場は大いに盛り上がった。

 最後に見どころについて聞かれると、小清水は「新しい表情や関係性を楽しんで観てもらえたら何よりです。でも、謎は残ったままではあるので、未来へのワクワクを残して観ていただけたら」と、来年公開の3部作完結編への期待を感じさせるコメントを。また名塚はアネモネを絶賛し「こんなに表情豊かで、可愛らしい部分、決然としている部分の含めて新しいアネモネをたくさん観ることができます。『エウレカセブン』の世界をもっともっと楽しんでいただけたら嬉しいです。私としては、すごく気持ちいいガリバーの抱き枕とか作ってもらえたら(笑)」とガリバーへの愛も語る。そして三瓶は「一言で言うなら最後のシーンですかね」とレントンの存在を強調しながら、「タイトルは『ANEMONE』ですが、ロボットが戦うシーンや、テクノの音楽を聴くと、やっぱり『エウレカセブン』だなという熱い気持ちが湧き上がってきます。これもエウレカセブンのひとつの形として楽しんでもらえたら」と、あらためて『エウレカセブン』シリーズの魅力を語った。

(取材・文=若田悠希)

■公開情報
『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』
11月10日(土)全国ロードショー
キャスト:小清水亜美、名塚佳織
監督:京田知己
脚本:佐藤大
キャラクターデザイン:吉田健一
配給:ショウゲート
(c)2018 BONES/Project EUREKA MOVIE
公式サイト:http://eurekaseven.jp/

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