Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

佐藤健がついに嫉妬!? 『恋はつづくよどこまでも』七瀬を狙うイケメン御曹司も登場!

リアルサウンド

20/2/26(水) 12:00

「俺の知らないところで泣くな」

 いいぞ! いいぞ! 火曜ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)第7話では、王道ラブコメらしく、さらに恋の矢印がさらに増えていく。ドジっ子で何の取り柄もないと落ち込みがちなヒロイン・七瀬(上白石萌音)が、片想いの相手にふわさしい人になろうと努力するうちに、たくさんのイケメンから想いを寄せられ、余裕綽々な態度だった魔王・天堂(佐藤健)から嫉妬の気配が……嗚呼、王道って素晴らしい。

参考:『恋はつづくよどこまでも』が好調! 社会派な火曜ドラマ枠で王道ラブコメが成功したワケ

 5年間の片想いを経てようやく天堂の恋人になれた七瀬だったが、天堂の亡き恋人・みのりに瓜二つなみおり(蓮佛美沙子)が出現。自分より、容姿端麗でドクターとしての腕も確かなみおりのほうが天堂にふさわしいと涙を流す七瀬に、シュークリーム先生こと来生(毎熊克哉)は「好きだよ」と抱きしめる。

 もちろん“天堂担“な七瀬は、その想いを受け入れることはできない。来生も、七瀬を困らせたかったわけではない。ただ、想いが溢れてしまったのだ。“天堂に恋する“七瀬が、あまりにもいじらしくて。天堂と幸せになってほしいと願いながらも、その相手がもし自分だったらもっとよかったのに……というのは、魔王と勇者のやりとりに「こんな恋がしたい」と胸を高鳴らせる視聴者と近いかもしれない。

 みおりの登場、来生の告白……心を乱す出来事が連続した七瀬の様子を見て、そっと部屋にあげて「どうした?」と聞く天堂。「やっぱり私と先生じゃ、釣り合わない……」とこぼす七瀬の頭に、ポンと手を置く。“あれ、やさしく慰めてくれる?“と期待したのもつかの間「今さら、何言ってんだ?」と、やはりドSモードに。

 「俺とお前が釣り合わないことなんて、100万年前からわかってる」と今日もキレッキレ。と思いきや、今度は食い気味にキス! からの「俺の知らないところで泣くな」。口ではツンな言葉を発しながら、行動はデレデレ。一瞬チクッと痛いが、ジワーッと栄養が全身に広がる。天堂のデレは、まるで点滴。

 落ち込んだとき、自分に自信がなくなったとき。他の誰かにどんなに「そんなことないよ」と慰めてもらっても解消されないモヤモヤが、大好きな人からのキスひとつで治ってしまうことがある。そう、この2人にとってキスは「治療」なのだ。

 遊園地デートも、ニマニマの連続。七瀬の鼻にソフトクリームがついているのを見つけると「俺はそれ取らないからな」と言いながら、グッと指で拭う。今度は七瀬がふざけて口の周りにソフトクリームをつけて見せると、“やれやれ“といった表情を浮かべながらも口でそれを拭うのだ。

 他の恋の矢印に、動揺する必要はない。そう思えた矢先に、今度は病院に多額の寄付をしている大企業の御曹司・上条(清原翔)が入院してくる。街中で、ひょんな出会いをした七瀬を気に入った上条。「俺の専属」と、権力をかざして七瀬を“上条担“にしようと目論む。最悪の出会いから「あのときのー!」という再会……そうそう、この王道パターンもあった、と膝を叩かずにはいられない。

 自分を見てもらおうと頑張るまっすぐなみおり、いつでも寄りかかっていいよと七瀬を見守る来生とは異なり、上条は積極的に七瀬と天堂の間を壊そうとしてくる。想いがあふれた来生とは違う、七瀬のやさしさにすがるようなハグ。それは、彼が七瀬を幸せを願うというよりも、自分を見てくれる人をなんとかつなぎとめたいという欲求だ。

 さらに、天堂に対して七瀬を貶める言い回しで、わかりやすく挑発してくる上条。もちろん、そんな手には引っかかるはずもない……と思っていたら、何やらドアの向こうから荒々しい音が! どうやらその出来事をきっかけに天堂は上条から追い詰められていくようだ。

「変なガキに好かれやがって……何だ“専属“って、とても気に食わない! 以上!」と体調不良も相まって、ますます余裕をなくしていく天堂。それは、いつも完璧な天堂に比べて、一層人間味が増し、可愛さも増し増しになっていく。七瀬の前では心の鎧をおろし、自分の本音を見せ始めた天堂。口ではまだ「寝る、帰れ」と言いながら、手は帰れないようにしっかりと七瀬の手を握っているのも、グッとくる。

 絆を確かめ合った矢先にこそ、大きな試練が待ち受けるのも、また王道。私たちが知る、ラブコメの良さを全部出してくる、このドラマ。わかってはいるけど、そのたびに「くぅ~~!」と画面の前でジタバタしてしまう。次回予告では、何やら七瀬がいなくなるという不穏な展開が待っている予感。盛大にヒリヒリしたあとには、とっておきの「治療」が待っていますように。

(文=佐藤結衣)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む