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「ONODA」遠藤雄弥が小野田寛郎の故郷・和歌山へ、「本当に存在していたんだ」

ナタリー

宇賀部神社にて、左から遠藤雄弥、宮司の小野田典生。

「ONODA 一万夜を越えて」の特別上映会が和歌山・海南nobinosで9月19日に行われ、主演の遠藤雄弥が上映後のトークショーと鏡開きに参加した。

第74回カンヌ国際映画祭にて、ある視点部門のオープニング作品として上映された本作。太平洋戦争終結後も約30年にわたりフィリピンに潜伏していた実在の旧日本陸軍少尉・小野田寛郎の壮絶な日々が、史実をもとに描かれる。遠藤と津田寛治が2人1役で青年期と熟年期の小野田を演じ分け、アルチュール・アラリが監督を務めた。

このたび映画の公開前に、小野田の故郷である和歌山・海南市で“ふるさと試写会”と称した特別上映会を実施。遠藤も当日に海南市入りを果たし、小野田の本家筋にあたる宇賀部神社に報告参拝したのち、上映後のイベントに参加した。

宇賀部神社は小野田がフィリピン・ルバング島より帰還した当時、実家に戻る際に参拝した神社として一躍有名に。現在は、小野田の座右の銘である「不撓不屈(ふとうふくつ)」が記された記念碑が建立されており、小野田が母親から出兵時に預かりずっと胸ポケットにしまっていた千人針や、ブラジルでの遺品などが展示されている。遠藤は「本当は映画の撮影前に伺いたかった場所。こうやってお話を聞くと、小野田寛郎さんを実際のニュースで見たことがなかった私にとって『本当に小野田さんは存在していたんだ』と改めて実感できました」と感想を口にした。

上映会のトークイベントには、遠藤と宇賀部神社の宮司・小野田典生が登壇。今回の上映会は、海南青年団体連絡会議の有志によりボランティアで運営され、小野田が生前に説き続けた「生きることの意味」について再考できる機会を作るために開催に至った。小野田典生は「小野田寛郎が生前に言っていたこと、それは『戦争はどんなことがあっても始めてはいけない。一度始めてしまえば、必ず犠牲者は出る』ということ。思い返したい」と述べ、遠藤も「カンボジアのジャングルで過酷な撮影の日々だったが、小野田さんの経験に比べたらとんでもない。撮影現場でも仲間がいたからこの素晴らしい映画ができました」と報告した。

「ONODA 一万夜を越えて」は、10月8日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかで全国ロードショー。

(c)bathysphere - To Be Continued - Ascent film - Chipangu - Frakas Productions - Pandora Film Produktion - Arte France Cinéma

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