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カンヌ受賞作『パラサイト 半地下の家族』が先行公開スタート

ぴあ

19/12/27(金) 0:00

『パラサイト 半地下の家族』 (C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

第72回カンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールに輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』が来年1月10日(金)の全国公開に先がけ、TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田で本日から先行公開される。世界各地の映画賞で次々に栄冠に輝き、映画人、評論家、すでに公開された地域の観客の絶賛が相次ぐ話題の作品だが、映画を観た人の多くが「ネタバレしたくないので、とにかく観て!」と本作を薦める。この映画は一体、どんなドラマが描かれるのだろうか? (本記事も観客に劇場に足を運んでほしい気持ちから掲載されているため、映画の詳細な内容には触れていません)

『パラサイト』は完成前から世界中の映画ファンがその動向を注視してきた。監督と脚本を手がけたポン・ジュノは、『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』など発表する作品すべてが興行的に成功するだけでなく、国際的に高い評価を集める人気監督だ。『スノーピアサー』ではクリス・エヴァンス、ティルダ・スウィントン、エド・ハリスらをキャストに迎えて製作。続くNetflixオリジナル映画『オクジャ/okja』はネット配信作品として初めてカンヌ映画祭のコンペ部門に選出された。つまり彼のファンは世界中におり、評論家や映画人が新作の感性を待ちわびている。

そしてついに完成した『パラサイト…』は先に紹介した通り、カンヌ映画祭で最高賞を受賞。トロント映画祭では観客賞を、LA批評家協会賞では作品賞と監督賞、助演男優賞を受賞。韓国では1000万人を、フランスでは150万人を動員するなど興行的にも大成功をおさめている。

本作の主人公は“半地下住宅”で暮らす全員が失業中の一家。大学受験に失敗し続けている長男は、友人から家庭教師の仕事を紹介され、身分を偽って大邸宅を訪れる。金もなく、携帯の電波も入らず、薄暗い自宅とは正反対の豪華な家で家庭教師をはじめることになった長男は、思いつきで“美術家庭教師を紹介する”と言い、妹を大邸宅につれていく。ふたりは兄妹であることを隠し、偽りの設定で教師を始めるが、やがて事態は半地下で暮らす一家の、大邸宅で暮らす裕福な一家の、そして観客の想像もしない方向へと転がっていく。

ポン・ジュノ監督は本作について「最後のどんでん返しだけがすべての映画ではありません」と言いつつも「観客にはハラハラしながら物語の展開を体験してほしい」とコメント。すでに開催されている試写会では大爆笑が何度もあがったかと思ったら、水をうったように客席が静まり返り、張り詰めた空気が試写室を満たす時間もあった。何が起こるのかは言えない。言わない方がいい。しかし、一度映画が始まってしまえば観客は笑い、驚き、翻弄され、最後は深く考えさせられることになるだろう。

なお、先行公開は特別興行のため1900円均一で、ムビチケ使用は不可。

『パラサイト 半地下の家族』
TOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田で先行公開中
2020年1月10日(金)より全国ロードショー

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