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PIGGS、1048km徒歩ツアー凱旋公演でプー・ルイが宣言「今度こそあの場所に行きましょう」

ナタリー

20/12/12(土) 15:24

PIGGS(Photo by METTY)

PIGGSが昨日12月11日に東京・TSUTAYA O-WESTで東京~大阪間を徒歩で回るライブツアー「WALK or PORK TOUR」の最終公演を開催した。

PIGGSは11月4日にO-WEST前を出発して大阪に徒歩で向かい、11月21日の大阪・OSAKA MUSE公演から昨日のO-WEST公演まで1都1府4県で計11公演を行うために総距離1048kmの道程を歩き続けてきた。昨日13:00すぎにO-WEST前に帰還し、20:30スタートのツアーファイナルに備えた。また最終公演の模様はYouTubeおよびMixChannelで生配信され、会場に足を運べないファンもPIGGSのパフォーマンスを見届けた。

プー・ルイ、CHIYO-P、SHELLME、UMI、BAN-BANの5人はオープニングSEが流れる中、悠然とステージに上がり、「帰ってきたぜ渋谷!」とCHIYO-Pが高らかに凱旋を宣言。キラーチューン「KICKS」でライブ開始の狼煙を上げ、迫力ある低音が鳴り響く「ヴェルヴェット思想家」や、12月16日リリースの新作音源「5 KILL STARS」に収められるエモーショナルなダンスロックチューン「ザ・ストレンジャーズ」などを畳みかけていく。「ザ・ストレンジャーズ」では4月の結成以来、YouTubeの連日生配信企画「I HATE PIGGS」や今回の徒歩ツアーで同じ時間を共にしてきた5人の発する「We are the one」というフレーズが観客の胸を打った。

PIGGSはサウンドプロデューサーのRyan.B(BRIAN SHINSEKAI)節が炸裂する「スナッチャー」でドリーミーな雰囲気を生み出し、レゲエテイストのバラード「飛べない蛇」ではプー・ルイの伸びやかな歌声が会場を優しく包み込んだ。また明け暮れの空を思わせるオレンジ色のライトに照らされた5人は、新作からドラマチックな楽曲「フォーエバー・ヤング」を感情豊かに歌唱。大サビではプー・ルイ、CHIYO-Pがエモーショナルなハイトーンを聞かせ、最後に5人で拳を突き上げながらシンガロングを響かせた。

ライブ後半、PIGGSは109回連続で歌い踊り続ける5時間超のミュージックビデオで話題になった、アップテンポなロックチューン「クマンバチの独白」をアクセル全開で披露。間髪入れずにデジタルハードコア系サウンドのキャッチーなナンバー「THANK YOU FUCK YOU」を投下し、ステージを駆け回った。「みんなまだまだ足りないよね? ぶち上げていこう!」とBAN-BANが煽り、1曲目の披露曲「KICKS」を再びパフォーマンス。大きな手拍子を浴びながら披露し終えたかと思いきや、再び「KICKS」のイントロが流れ始める。この日3回目の同曲では歌割りと振り付けをチェンジするというツアーファイナルならではの試みが用意され、間奏で普段はSHELLMEが見せるハイジャンプとハイキックをUMIが決めるなど、レアな内容となった。そしてさらにもう1度「KICKS」を届けた5人は、さっそうとステージをあとにした。

アンコールの拍手に応えて5人が再登場すると、プー・ルイが語り始めた。「『WALK or PORK TOUR』、TSUTAYA O-WEST、ありがとうございます。プー・ルイです。私はアイドルになって早10年が経ちました。2014年にBiSが解散してから私のアイドル人生は決して順風満帆ではありませんでした。それでも解散ライブで見たあの景色がどうしても忘れられなくて。どうしてもあの場所に行かなくちゃと、何度も歌ってきました。でも決してたどり着くことはありませんでした。何度も辞めようかな、あきらめようかなと思ったこともありました。でもこうやってライブをしてみんなの楽しそうな顔を見ると、あともう1回だけ、もう少しだけがんばろうかなって、いつも思わせてもらっていました。そうやってあきらめの悪い人生を送ってようやくたどり着いたのがこのPIGGSというグループです」と声を震わせながら話し、「私はPIGGSをやると決めたときに絶対にもうあきらめないと、自分自身を裏切らないと、信じてくれた人を絶対に裏切らないと決めました。いつもパワーをもらってばっかりだけど、PIGGSのプー・ルイはこれからみんなにたくさんの笑顔をあげていきたいと思います。今度こそ、あの場所にみんなで行きましょう。絶対に素敵な景色をみんなに見せます」と改めて、グループが目標としている神奈川・横浜アリーナ、東京・日本武道館でのライブを目指すことを宣言した。

MCのあとにドラマチックな新曲「フューチャー・スターダスト」が届けられると、観客は感動もひとしおの様子だった。PIGGSはそんな観客に向けて「とらえる」「PIGGS-モナ・リザ-」と代表曲になりつつあるアッパーチューンをラストに連投。5人は瞳を潤ませながら、徒歩ツアーの最後に熱量あふれるパフォーマンスで感情を爆発させた。なおライブの終わりには12月28日に東京・TSUTAYA O-EASTでこのツアーの追加公演「PIGGY BAD HIP」を開催することが発表された。「もっともっと成長した姿を見せます!」とプー・ルイがファンにメッセージを送り、徒歩ツアーのファイナルは大団円を迎えた。

PIGGS「WALK or PORK TOUR」2020年12月11日 東京・TSUTAYA O-WEST セットリスト

01. KICKS
02. ヴェルヴェット思想家
03. ザ・ストレンジャーズ
04. PIPEFICTION
05. エクスターミネーター
06. 骨伝導massive
07. Love Cats
08. スナッチャー
09. 飛べない蛇
10. フォーエバー・ヤング
11. クマンバチの独白
12. THANK YOU FUCK YOU
13. KICKS
14. KICKS(歌割り変更バージョン)
15. KICKS
<アンコール>
16. フューチャー・スターダスト
17. とらえる
18. PIGGS-モナ・リザ-

PIGGS「PIGGY BAD HIP」

2020年12月28日(月)東京都 TSUTAYA O-EAST
OPEN 19:00 / START 20:00

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