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愛月ひかるが有沙瞳演じる運命の女性に翻弄される青年を熱演! 星組公演『マノン』神奈川公演開幕

ぴあ

宝塚歌劇 星組ミュージカル・ロマン『マノン』

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宝塚星組の人気スター、愛月ひかるが主演するミュージカル・ロマン『マノン』が、7月22日(木・祝)から、横浜のKAAT神奈川芸術劇場で開幕する。

礼真琴の星組トップスター就任と同時期に、礼を支える形で宙組から異動し、存在感を示している愛月は、前作『ロミオとジュリエット』でも、敵役の熱い男ティボルトと、抽象的な“死”という、まったく違う二役を役替わりで演じ、高く評価された。その愛月の組替え後初の主演作とあって、注目度は高い。

『マノン』は、映画やオペラ、バレエ作品でもよく知られるアベ・プレヴォーの長篇小説「マノン・レスコー」をもとに、舞台を18世紀のフランスから、19世紀のスペインに移し、主人公の騎士デ・グリューを、セビリアの名門貴族の青年ロドリゴに置き換えて、ミュージカル化した作品だ。脚本・演出は中村暁。2001年に瀬奈じゅん主演で初演され、好評を博したが、今回はその20年ぶりの再演となる。

愛月が演じる純粋な青年ロドリゴは、偶然出会った奔放で享楽的に生きる女性マノンに心を奪われ、のめり込んでいく。そして、何度も裏切られながらも、彼女を一途に愛するあまり、約束された輝かしい将来を捨て、ついには罪を犯して破滅への道を突き進む。愛月は、宝塚らしい颯爽としたヒーローではなく、女性に翻弄された挙げ句、身を持ち崩していく主人公を、情熱的に演じている。場面を盛り上げるフラメンコのメロディも印象的だ。

タイトルロールのマノンを演じるのは、新人公演や小劇場公演で、既に何度もヒロインを務めている有沙瞳。下級生の頃から芝居のうまさや歌唱力には定評があり、華やかな雰囲気を持つ有沙が、宝塚のヒロインには珍しい男の運命を狂わすファム・ファタル(運命の女)という難役にどう挑むか、こちらも注目したい。

出演はほかに、ロドリゴの身の上を案じる親友ミゲル役を綺城ひか理が、また、ロドリゴを悪の道に引きずり込むことになるマノンの兄レスコーを、入団6年目の天飛華音が好演している。

文:原田順子

宝塚歌劇星組 神奈川芸術劇場公演
ミュージカル・ロマン『マノン』
2021年7月22日(木・祝)~2021年7月28日(水)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 ホール

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