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陶芸に熱い想いを向ける松下洸平 『スカーレット』戸田恵梨香が陶芸に引き込まれていく

リアルサウンド

19/12/2(月) 12:00

 一人前の火鉢の絵付け師となった喜美子(戸田恵梨香)は、陶芸をする八郎(松下洸平)の姿を目の当たりにする。NHKの連続テレビ小説『スカーレット』が10週目を迎え、喜美子が陶芸に心惹かれる瞬間が映し出された。

【写真】戸田恵梨香インタビューカット

 深野先生(イッセー尾形)らが去り、丸熊陶業の絵付け師は喜美子一人となった。どこか寂しげな雰囲気もあったが、喜美子がデザインした絵付け火鉢が、喜美子の心を明るくする。満面の笑みで試作品を出迎え、火鉢を撫でながら「すりすりしよ」とはしゃぐ姿は可愛らしい。

 喜美子は試作品を八郎に見せようと商品開発室を訪れた。そこで喜美子は、陶芸に取り組む八郎の姿をはじめて見る。目の前の陶芸に集中する八郎は、喜美子が来たことに気づかない。喜美子は、そんな八郎の真剣な姿をじっと見つめていた。

 八郎は仕事が始まる前と終わったあと、朝夕2時間で自分の作品づくりに取り組んでいた。陶芸家を目指しているという八郎は、無邪気な喜美子の質問に一つ一つ答えていく。

 「僕の祖父が深野先生の絵を大事に大事に飾っていたように、誰かにとって大事な大事な宝物になるような、そういう作品を作るのが僕の夢です」

 松下は、陶芸に熱い想いを向ける八郎の心情を見事に表現している。陶芸に向き合う八郎の目は、目の前の作品だけを捉え、他には何も映っていない。ほどよい緊張感と好きなものに取り組んでいる喜びが、松下の演技からは伝わってくる。

 陶芸との出会いを話す八郎に、喜美子は「つまらん話やないわ、ええ話や」と答えた。それを聞いた八郎は嬉しそうにはにかんだ。好きなものを尊重し合う2人。そんな2人の距離が縮まっていくのを感じる。

 仕上げに入った八郎が取り除いた土の切れ端。今まで八郎の陶芸をじっと見つめていた喜美子の視線がそれに移る。陶芸は、信楽に来てから出会い、しかし未だ触れたことのない世界だ。前のめりになって切れ端を見つめる喜美子の目は、陶芸に引き込まれていく彼女の心を表していた。これがのちに彼女の「陶芸家」への道が芽生える瞬間だったと、振り返る場面になったのかもしれない。

(片山香帆)

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