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BOYSぴあSelection 第25回 神尾楓珠

神尾楓珠 Part2「僕の悪いところは、遊びの約束を当日キャンセルするところ(笑)。」

全2回

PART2

19/10/10(木)

20歳とは思えない色気ダダ洩れのまなざしで取材陣をときめかせたと思いきや、ちょっととぼげた発言で和ませてくれる神尾楓珠くん。くるくる変わるその表情は、ちょっと気まぐれな猫系男子! 知れば知るほど深まる不思議な魅力、どうやらもう楓珠くん沼から抜けられなさそうです♡

── よくインタビューでもおっしゃっていますが、パブリックなイメージはミステリアスな感じですけど、実際の神尾さんはそうでもないのだとか。

全然ミステリアスじゃないです。プライベートの僕は基本的に何も考えてない。何も考えてないから、ミステリアスに見えるっていう……(笑)。

── 人の想像をかき立てる何かがありますよね。すごく物憂げな感じだし。

悩みとかないですよ。仕事ではそれなりにちゃんと考えたり悩んだりしますけど、プライベートでは全然。

── あまり深く考えないタイプ?

僕、人生って決まっていると思うんですよ。すべてのことはもうあらかじめ決められているから、それに抗う気持ちもないというか。

── ジタバタしてもしょうがないと。

ジタバタしてもいいんです。ただ、そのジタバタすることも、ここでジタバタするって最初から決められていることなんで。

── 達観してますね。

この仕事を始めてから、特にそう考えるようになりました。

── それはどうして?

自分がもともと芝居とか何もできない状態でこの世界に入って。自分が下手で、何もできないことを受け入れなきゃ先に進めないって気づいたことが大きかったですね。

── 神尾さんと言えば、昨年オンエアされた『恋のツキ』(テレビ東京系)がすごく印象的でした。あの現場ではどうでした? 監督から芝居についていろいろ言われることも?

めっちゃ言われました。それこそ、1回地獄を見たんで、『恋のツキ』で(笑)。

── どういうことですか?

最初ってやっぱり自分ができないことを認めたくないじゃないですか。でも何回やっても全然監督からOKが出なくて。その日の撮影場所が22時までしか使えなかったんですけど。時間制限がなかったら、たぶんもっと延々やってたんじゃないかなって思うぐらい、とにかくずっと「そうじゃない。やり直し」っていう感じで。

── それは相当メンタルに来ますね。

でもそのとき思ったんです、そうだ、俺ってできないんじゃんって。そこで開き直れたのが大きかったですね。自分が下手であることを認めて、余計なことを考えず、とにかくOKを出すことに集中できた。そこからちゃんと受け入れなきゃ先に進めないんだって考えられるようになりました。

── 今はどうですか? 自分の出演作をご覧になって成長を感じますか? それともまだまだっていう気持ち?

どっちもあります。自分なりに成長は感じるし、だからこそまだまだ成長できるなとも思うし。やっぱり自分の引き出しというか、できることが増えた瞬間って、成長を感じられるじゃないですか。今はそれを実感できるから芝居が楽しい。成長を感じられないと楽しくないと思うので。

── そういう意味では、今回の『HiGH&LOW THE WORST』ではどんなところが成長できたと思いますか?

今までとは全然毛色の違った役に挑戦できたこと自体が成長かなって思います。たぶんまったく見たことのない僕がいると思うので、ぜひ観てほしいです。

── 同世代にもいろんな役者さんがいますが、その中で神尾さんの強みと言えば?

役の幅は広いと思います。それはたぶん普段の僕が何もない分、変な先入観なく、何でも受け入れられるからだと思うんですけど。

── じゃあ、作品を観た後に「これ、神尾くんだったんだ」と言ってもらえるとうれしかったり?

そうですね。この間まで『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』(日本テレビ系)が放送されていたんですけど、そのときにSNSで「この子、『3年A組』の子だったんだ」ってコメントしてくれている人がいて。そういうのを見るとうれしくなります。

── 役づくりはしっかり考える方ですか?

すごく考えます。考えてないように見せる方法まで考えるぐらい(笑)、よく考えます。

── 考えているのは見せたくないんですね(笑)。

そうなんです。見せたくない(笑)。

── じゃあ、役づくりで大事にしていることは?

本(脚本)を読み込むことですね。自分が何もできなかった分、もともとお芝居ができる人との差を埋めるにはとにかく読み込むしかないと思って、本は読み込むようにしています。本の読み方は、そのときによって違うんですけど、まずは全体を読んで、自分の役と周りとの共存の仕方を考えて、そこから時系列ごとに読むっていう感じです。

── 今回の中越役で意識したことは?

中岡との関係性ですね。中越がどっしりとてしていて、中岡が吠えるみたいな対比が出せればなと。そこは泰清コンビとちょっとカブるんですけど、実力的には泰清の方が強いので、中中に関してはもうちょっと野生じゃない泰清みたいな感じでいられたらなと考えていました。

── では『HiGH&LOW THE WORST』というタイトルにちなんで、神尾さんがハイになるのはどんなとき?

本当わかりやすいですよ。自分の興味ある話と興味ない話のときの差がすごいので(笑)。興味があるのは、音楽です。自分の好きなバンドの話になると延々話します。好きなバンドは、イエモンは殿堂入りで。最近だとヘビロテしているのは、THE PINBALLSの『ヤンシュヴァイクマイエルの午後』。あとはBUMPもまた聴くようになりました。

── じゃあローになるときは?

家に帰りたいとき……(笑)。友達とゴハンに行っても、自分は2時間で帰るつもりだったのに3時間とかになっちゃうともう無理です。本当わかりやすくローになっています(笑)。

── 明日早いからとか理由をつけて帰ればいいのに(笑)。

自分から誘ってる場合もあるじゃないですか。そういうときって明日遅いからとか先に言っちゃってることが多くて……。ダメなんですよ、気分が変わりやすいんで、すぐ飽きちゃう。

── 猫っぽいですね。

気まぐれなんです(笑)。

── じゃあ、遊んでいるときにぷいっといなくなることも?

あります。みんなと飲んでて、遅くなったら「トイレに行く」って言って、そのままいなくなります(笑)。

── でもそれは場を盛り下げないための気遣いですよね。じゃあ自分のワーストだなと思うところは?

まさにそういうところですよね。めちゃくちゃ悪いやつだなと(笑)。

── 確かに(笑)。もしや約束していたのに当日面倒臭くなってキャンセルすることも?

……あります(笑)。前日に断れないんですよね、なんか申し訳ないと思って。で、当日になっちゃう。

── 何ですか、その変な気遣いは(笑)。

当日の方が仕方ないなって割り切れるじゃないですか。さすがに気分じゃないとは言わないですけど、仕事とか適当に理由をつけて……(笑)。

── 怒られないですか?

怒られないです。たぶんバレてるんだと思います、こういう性格が。それにふたりのときはさすがにドタキャンはしないです。大人数なら自分ひとり抜けてもいいかって思うんですけど、ふたりで遊ぶときは気分が乗らなくても頑張ります。で、自分の好きなところに連れていく(笑)。

── じゃあ最後に、『HiGH&LOW THE WORST』は男同士の友情が見どころのひとつです。神尾さんの親友とのお話を聞かせてください。

今いちばん仲が良いのは(萩原)利久かな。利久は本当に元気な子なんで、一緒にいて楽しいんですよ。ただ、今、利久は舞台の最中だから全然会えてなくて。「今何してるの?」って連絡しても「愛知にいる」とか言うから(笑)。利久の舞台がひと段落したら会いたいですね。なので、今の僕は利久欠乏症です(笑)。

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撮影/高橋那月、取材・文/横川良明、ヘアメイク/MAKI、スタイリング/TAKAFUMI KAWASAKI

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