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ムロツヨシ、25年掛けてたどり着いた初主演作は「愛の映画です」と感慨

ナタリー

「マイ・ダディ」ジャパンプレミアイベントにて、左から金井純一、寺岡呼人、中田乃愛、ムロツヨシ、奈緒、毎熊克哉、永野宗典。

「マイ・ダディ」のジャパンプレミアイベントが本日8月23日に東京・イイノホールで行われ、キャストのムロツヨシ、奈緒、毎熊克哉、中田乃愛、永野宗典、主題歌を担当するカーリングシトーンズのリーダー・寺岡シトーンこと寺岡呼人、監督の金井純一が登壇した。

TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016で準グランプリに輝いた企画を、金井が監督として自ら映画化した本作。ムロ扮する男手ひとつで娘を育ててきた牧師・御堂一男の日々が、娘に病気が発覚したことから変化していくさまが描かれる。

ムロは中田と親子を演じたことについて「父親になったことがないですし、何より嫌われたくないという気持ちが先走っていました。撮影延期となったタイミングで、思い切って連絡先を交換して、『父より』『娘より』を文末に付けたメールで、親子ごっこのような会話をずっと続けていました」と振り返る。「(メールの中で)『お父さん』って呼んでくれるんですよ」と目尻を下げるムロに対し、中田は「ムロさんが寄り添ってくださったので役をまっとうできました」と感謝。ムロが「僕と(母親役の)奈緒ちゃんから誕生日プレゼントを“2回”もらったことは言わなくて大丈夫だよ。最初はエプロンだったよね。うんうん」とあからさまな口調で述べると、中田は苦笑しつつ「今年は文房具セットをもらいました」と報告した。

奈緒は初共演のムロについて「誰も緊張させない座長でいてくださって、思っていることをすべて口に出す方。だからこそ、みんなも言いたいことを言える雰囲気になっていました」と述懐。一方、ムロとの共演経験が多い永野は「改めて、孤独が似合う男だなと。僕たちの前ではいつもファニーで明るいのですが、作中での孤立する姿に嘘がない。役者としての振り幅を感じました」と解説した。役柄上、ムロと馴れ馴れしくしないよう心がけていたという毎熊は「前回(の共演)とは違う印象にワクワクしました」と明かす。

またムロの役柄が牧師であることにちなみ、「ダディお悩み相談室!」と題したコーナーも。登壇者たちが「マイ・○○」という形で悩みを告白し、ムロが解決していった。中田の悩みは「マイ・トーク」。「ムロさんみたいに思ったことをすぐ話せるようになりたいです」という中田に、ムロは「そのままでいて! こなれて嘘ばかりついている人間にならないで!」と懇願する。続く奈緒は「マイ・アンブレラ」と回答し、傘を100%の確率で忘れてしまうと告白。ムロは傘をやめてカッパにすることを提案して「僕があなたのカッパを買います」と宣言する形でコーナーを締めくくった。

そしてムロは最後の挨拶で「このお話を生んでくれてありがとうございます」と金井に感謝。「愛の映画です。いろんな愛の形があるということ、愛を提示してくれる映画です。『映画館に行って!』と大声では言えない時代ですが、映画の存在はぜひ知ってほしいです。ある1人の役者が25年掛けてたどり着き、初主演した素晴らしい作品です。ムロツヨシ、主演やりました。ありがとうございます!」と続けると、会場から割れんばかりの拍手が送られた。

「マイ・ダディ」は9月23日に全国で公開。

(c)2021「マイ・ダディ」製作委員会

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