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大人の沼 ~私たちがハマるK-POP~ Vol.5 土岐麻子プロデュースの「カムバックすごろく」で遊ぼう

ナタリー

21/1/1(金) 11:00

「大人の沼 ~私たちがハマるK-POP~」ロゴ

アーティスト土岐麻子が中心となり、さまざまな角度からK-POPの魅力を掘り下げていくこの連載。5回目となる今回は2021年の幕開けを祝した特別編として、土岐が完全プロデュースした「カムバックすごろく」を用意した。すごろくはデザイナー・ちぎりパンによる、LINEスタンプが展開中のキャラクター「KPOPオタクのイカちゃん」とコラボレートした内容。お正月の家時間のお供に、プリントアウトしてぜひ楽しんでほしい。

すごろくプロデュース / 土岐麻子 イラスト / ちぎりパン

はじめに ~カムバックとは?~

K-POPにおいて新作音源をリリースすること。そしてその収録曲を引っ提げて音楽番組に出演するなどのメディア露出をするプロモーション活動全般を指す。

「カムバすごろく~カムバック…そのとき、私たちに何が起こるのか?~」

イカ界の4杯組スーパーグループ、Super 오징어 X(読み:スーパー・オジンオ・エックス。オジンオは韓国語でイカの意)のカムバックが発表された。このすごろくは、シュオエク(Super 오징어 Xの略称)のファン"볶음"(読み:ポックム。韓国語で炒め物の意)の1杯であるイカちゃんの、カムバックにまつわる人生の1ページを刻みつけたすごろくである。

カムバック……そのとき、私たちに何が起こるのか?

K-POPファンの皆さんには、「あるある~」「いやこれはないわ」などと言いながら推し仲間たちと興じていただければ幸いです。

by 土岐麻子

すごろくPDFデータのダウンロードはこちらから(推奨用紙サイズ:A3)

コマ・パーツ・サイコロデータのダウンロードはこちらから(推奨用紙サイズ:A4)

遊び方

  1. すごろくシート、コマ・パーツ・サイコロデータをそれぞれダウンロードしてプリントアウトする。
  2. ハサミで切り取る。厚紙にノリで貼るとより強度が増します。ヘアスタイルパーツ、ペンライトパーツの切り込みはカッターを使用してください。
  3. 家族と友人と、集まって楽しくプレイ! ヘアスタイル、ペンライトのパーツは、該当のマスに止まったときに自分のコマに装着してください。

Super 오징어 X メンバー紹介

オ・ジンオ(오 징어)

リーダー、そしてメインダンサー兼サブボーカル。誰よりも練習生期間が長く、数年の不遇な時代を経てシュオエクの最年長リーダーとしてデビュー。姉1人兄1人を持つ末っ子として育ったが、メンバーのなかでは弟たちのよき相談者として頼られている。人情家で努力家。眉毛が太いイケメンである。

エスキュー(SQ)

メインラッパー。熱くて男らしいスタイルのラップで、ステージでは刺激的なパフォーマンスを見せる。その反面、宿舎では料理をしてメンバーに振る舞う家庭的な一面も。敬虔なクリスチャンとして育ち、メンバーによると、人知れず数多くのボランティア活動に参加しているという。照れ屋な天才肌。サングラスを着用。

イ・カイ(이 카이)

メインボーカル。透き通る歌声と透き通る美肌の持ち主。その実力はデビュー前から認められており、数多くのOSTで美声を披露してきた。シュオエクではほとんどの作詞を担当するという詩人でもある。唯一無二の芸術家肌。童顔であどけない雰囲気だが、誰とでもうまくやれる社交性と礼儀正しさの持ち主。メンバー中、ブイラ(V LIVE)やSNS更新が一番多い。めちゃリアコされがち。

カラマリ(카라마리)

ラップ担当。韓国系ニュージーランド人。SQとは対照的な、クールでセクシーなスタイルのラッパー。歌もダンスもなんでもこなせる、オールマイティな強者。一番年下でメンバーから世話を焼かれているが、実は一番落ち着いている。母国語が英語なので、欧米ツアーの際はメインでインタビューに答える頼もしさも。

Behind

すごろくのマスの文言、キャラクター設定などはすべて土岐さんが考案。長時間にわたる打ち合わせで細部までしっかりと設定を練り上げ、マスやコマなどの試作にも参加いただきました。

新沼のコーナー

皆さん、すごろくはいかがでしたか? 皆様のおうち時間を沼色に彩るアイテムとなれば幸いです。

さて先日、私が神戸でライブをした際、シンガーソングライターの大石晴子さんと初めてご一緒いたしました。海のような静かな歌声が素敵ですっかり晴子ペンになったのですが、実はこの連載を読んでいらっしゃるとのことで、なんとこの新沼にもメールを送ってくださっていました。……しかも匿名で。

ということで今日は大石晴子さんからの新沼情報です。

今回はご相談してお名前を出させてもらうことにしました。(なぜなら晴子さんの曲もご紹介したいから!)

オススメしてくださったのはTWICE。

晴子さんの新沼便りをピックしたのは単に知っている方だからということではなく、ずっと甘やかでパステルなイメージでなんとなく遠い沼なんだろうと思っていたTWICEだったのに、実は最近メンバーのチェヨンさんが気になって気になって気になる~、という状態だったので運命を感じたゆえに。

そして、この連載担当のナタリーチームのなかにも2人、熱烈なTWICEペンがいるのです。

晴子さんにとって、TWICEは初沼だったようです。

「言わずと知れたグループを新沼として挙げるのはいかがなものかと思いながらも、これまでアイドルに全く興味のなかった私が部屋に彼女たちのポスターを貼るに至り、沼に既にずぶずぶだと認めざるを得ないように感じたのでメールお送りします」

とのことで、私が初めてBLACKPINKと出会ったときのことを思い出しました。お便りは以下のように続きます。

「沼の始まりは『Nizi Project』内で課題曲として使用された『Feel Special』です。ピッチピチキュートな印象だったけどTWICEってこんな曲もあるの……とYouTubeでカムバ映像を観漁りました。当初は『9人グループって多い……認識できない…昔はポケモン沢山覚えられたのに……』と不慣れなアイドルにまごついたものの、すぐにメンバーを年齢順に列挙できるようになりました」

……前向きなんだけど、ほんの少しビターな憂いも感じさせる曲調、いいなあ。そしてトップアイドルたちが歌うこの歌詞。晴子さん曰く、グローバルグループゆえの批判を受けてしまったり、リリース2カ月前からミナさんが精神的不調で活動休止していたりという背景も重なって、ファンの間でもこの楽曲は特別なものになったようだとのこと。

それを踏まえてもう一度聴くと……やばい、心がキュッとなります。

その後にリリースされた「MORE & MORE」に関しては、

「忘年会で素人にコピーさせる気の全くない群舞に圧倒されました」

わ、ほんとだ、これは踊れないですね!

まず、9人という人数がめちゃくちゃ生かされているフォーメーションが圧巻。

そしてビシッとそろっていて観ていて気持ちいい。

余談ですが……私も2歳から18歳までダンスを習っていましたが、そろえるというのはとても大変だった記憶があります。動きが遅い人はみんなに合わせて努力して速く、逆に足が人よりも高く上がる人もみんなに合わせて意識的に抑える……という、「思い切りできる限り踊ればいい」というわけじゃない客観性を求められたので、この動画を観ているとそのレベルの高さに感動します。

晴子さんも「圧倒的な練習量を思」い、ご自身の「減量にも繋が」ったそうです。「誰かの姿を見て、私もがんばろうと思える」ことは尊いとも。

「What is Love?」のMVも紹介してくれました。

「愛とはいったいなんなのか、『ゴースト』『ロミオとジュリエット』『Love Letter』などの映画の登場人物に扮して歌っています。楽曲だけでも満足度が高いのに、MVで何パターンもの姿を拝見できて幸せです。今や『I want you to cry, cry for me』なんて歌詞を歌うTWICEも、キュートに『What is Love?』と踊るTWICEも、どっちも好きです無理です選べません」

さて、晴子さんの推しはジョンヨンさんだそうです。

「今年の夏に配信された『Healing Camping』というメンバーがただキャンプをする動画のなかで、ジョンヨンちゃんが他のメンバーのテント設営を手伝う姿、モクモクの煙に包まれながら豪快に肉を焼きあげる姿を見て……『この気持ちはなんだろう~この気持ちはなんだろう~~(合唱)』私にも『推し』できちゃったかも、と。思いやりがあって面倒見がよくTWICEのお母さん的立ち位置と言われながらも、メンバー1いたずらが好きというギャップ、アンコールステージでも真摯に歌う姿、そしてガールクラッシュかと思いきやイェッポかと思いきやキヨウォ、、、 」

文末が破綻していくのは沼の副作用ですね。

私もキャンプの動画を観てみましたが、ジョンヨンさんのカッコよさ、頼もしさに惚れました。

チェヨンさんも気になるし、どうしよう。

そんなジョンヨンさんですが、今年10月から精神的不調で一時活動をお休みしているそうで、そのニュースを知った晴子さんは家のそばをぐるぐる歩いたそうです。

わかります。晴子さん、わかりますよ。

私も昨年、MONSTA Xの推し・ジュホンが休養するというニュースを自分のライブの本番30分前に見てしまい、舞台袖をうろうろしました。気付いたときにはなぜか冷たい水で手を洗って気持ちを鎮めようとしていました。

「以前連載のなかで『推しは推せるときに推そう』というお話がありましたが、まさに実感しています。次ステージを見られる日には、恥ずかしがらずキャンディボン(ペンライト)を掲げ、大きな掛け声で応援します!」

そうですね……ほんとに、推せるときに惜しみない愛を届けたいですね。アイドルは、私たちに「いまを生きる」ということも教えてくれるわけです。

このメールをいただいてから、私もずっとTWICEのメンバー同士の関係性がわかるような動画を観続けています。知っていくと、9人全員行動も姿もかわいくて愛おしい。

推しが定まったらこの連載で報告させてください。

晴子さん、ありがとうございました!

大石晴子さんの歌声はこちら。

このコーナーでは、私をこれから新しいK-POP沼にハマらせてくれる情報を引き続き募集します。こちらのフォームから、ぜひあなたの沼を熱くプレゼンしてください。

土岐麻子

1976年東京生まれ。1997年にCymbalsのリードボーカルとして、インディーズから2枚のミニアルバムを発表する。1999年にはメジャーデビューを果たし、数々の名作を生み出すも、2004年1月のライブをもってバンドは惜しまれつつ解散。同年2月には実父にして日本屈指のサックス奏者・土岐英史との共同プロデュースで初のソロアルバム「STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~」をリリースし、ソロ活動をスタートさせた。2007年11月にアルバム「TALKIN'」でメジャーデビュー。2019年10月にソロ通算10作目となるオリジナルフルアルバム「PASSION BLUE」を発表。2020年12月には秦基博「アイ」のカバーを配信リリースした。2021年2月17日にカバーアルバム「HOME TOWN ~Cover Songs~」の発売を控えており、3月6日には有観客ワンマンライブ「TOKI ASAKO LIVE 2021 Spring『MY HOME TOWN』」を東京・日本橋三井ホールで行う。

TOKI ASAKO OFFICIAL WEBSITE
土岐麻子staff (@tokiasako_staff) | Twitter
土岐麻子(@tokiasako) ・Instagram写真と動画

ちぎりパン

都内で働くK-POPオタクのデザイナー。オタ活をもっと楽しむためのものづくりとカラオケが大好き。最近はNCTとJO1に夢中。オタク友達と制作したLINEスタンプ「KPOPオタクのイカちゃん」は2種類が販売中。

KPOPオタクのイカちゃん - LINEスタンプ
KPOPオタクのイカちゃん2 - LINEスタンプ

大石晴子

大阪生まれ神奈川育ちのシンガーソングライター。2019年8月、初の音源「賛美」をリリース。同年10月に奈良で開催された「森のホルン」、12月には「timeloop」に出演するなど、各地で演奏活動を行っている。

大石晴子 公式サイト

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