サイゴン・クチュール
19/12/17(火)
(C)STUDIO68
1969年のサイゴンから現代にタイムスリップした、ファッション番長のお嬢様が繰り広げる冒険譚。彼女は、老舗のアオザイ仕立て屋の跡取り娘のくせに、パリ、ロンドン発の最新モードに夢中。母が守ってきた店を洋装店に変えるつもりだったが、見る影もなく落ちぶれた未来の自分を見て一念発起する。
ベトナム映画というと、東洋的な映像美の世界をすぐに思い浮かべてしまうが、この映画を貫くのは、『ヘアスプレー』調とでも言うべき、ポップでフェミニンな美意識。ストーリーはちょっとあっけらかんとしすぎているように思うが、ファッションがらみの描写はなかなか素敵。60年代ファッションの楽しさ、そして、アオザイの美しく着心地の良さそうなことといったら!
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