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「エリソ・ヴィルサラーゼ ピアノ・リサイタル」 ロシア・ピアニズムの正当な継承者がここに!

ぴあ

19/12/9(月) 12:00

エリソ・ヴィルサラーゼ (c)Nikolai Puschilin

「ロシア・ピアニズム」という言葉を聞いたことがおありだろうか? ロシアの2大音楽院(モスクワ音楽院とサンクトペテルブルク音楽院)を創設したアントン&ニコライ・ルビンシテインからチャイコフスキーへと継承された偉大なるロシアの音楽教育の中でも、特に際立つ個性を発揮してきたピアノ教育。それを称した「ロシア・ピアニズム」は、旧ソ連が生み出したリヒテルやギレリスの登場によって西欧諸国のピアニストたちを圧倒したことが思い出される。そのリヒテルにも薫陶を受けたピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼの来日公演が開催される。

同時代を生きた作曲家プロコフィエフのほか、チャイコフスキーとシューマンが並べられたプログラムは、まさにリヒテルを始めとしたロシア・ピアニズムの継承者たちが好んで演奏してきた名曲ばかり。これを70代後半の円熟期にさしかかったヴィルサラーゼがいったいどのように聴かせてくれるのだろう。明確なタッチとメロディラインを浮き彫りにするテクニックを信条とする伝統の技とはいったいどのようなものなのか。様々な思いが交錯するステージが目前だ。

●公演概要
1月13日(月・祝)神奈川県立音楽堂(木のホール)
1月15日(水)青山音楽記念館(バロックザール)
1月17日(金)浜離宮朝日ホール

●エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)

グルジア(現ジョージア)の首都ティフリス(トビリシ)生まれ。代々グルジアの芸術文化に深いかかわりを持つ家系に生まれ育つ。ピアノの手ほどきを、祖母のアナスターシャ・ヴィルサラーゼ教授から受けた後、モスクワへ移り、ゲンリフ・ネイガウスおよびヤコフ・ザークに師事。20歳で、チャイコフスキー・コンクール3位入賞を果たし、24歳の時にシューマン国際コンクールで優勝。モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなど、18世紀および19世紀後期の作品に対し深い愛着を持ち、とりわけシューマンの作品の最も優れた解釈を行う現代の演奏家のひとりとして、高い評価を得ている。また、現代の作曲家を含む、ロシア音楽の幅広いレパートリーを持ち、旧ソ連の権威ある芸術賞を多数受賞している。

ヨーロッパの主要音楽都市にて定期的にリサイタルを行うほか、ナタリア・グートマンとのデュオ・リサイタルも各地で展開している。室内楽およびサンクトペテルブルグ・フィル、ロイヤル・フィル等のオーケストラとの共演では、北米、日本、ヨーロッパで大規模なツアーを行う他、各地の一流オーケストラと定期的に共演している。 今までにルドルフ・バルシャイ、キリル・コンドラシン、リッカルド・ムーティ、クルト・ザンデルリング、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、エフゲニー・スヴェトラーノフ、ユーリー・テミルカーノフなど、多くの著名指揮者と共演。

2017-18シーズンはミラノ、パリ、モスクワなどにおけるリサイタル、室内楽活動とともに、ロンドンのフィルハーモニア管、サンクト・フィルなどとの共演が予定されている。

優れた教育者としても知られており、モスクワ音楽院およびミュンヘン音楽大学の常任教授を務めるほか、主要な国際音楽コンクールの審査員にしばしば招かれている。

ライヴ・クラシックス・レーベルからは多くの録音をリリースしている。

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