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日向坂46、努力が報われる一年に シングルデビューから『紅白』出場決定までを振り返る

リアルサウンド

19/12/26(木) 7:00

 2019年は、日向坂46にとってターニングポイントを迎えた年になったのではないだろうか。けやき坂46から改名し、『キュン』で念願のシングルデビューを果たすと、数々の音楽特番で引っ張りだこに。急速に人気を獲得していき、今ではライブチケットが入手困難になるほどだ。そして年末には『第61回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)や『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも初登場。まさにアイドルグループとして最高クラスのデビューイヤーとなったのではないだろうか。本稿では彼女たちが急成長を遂げた2019年を振り返っていきたい。

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●けやき坂46への卒業と、日向坂46になる決意
 まずは、3月5日と6日に横浜アリーナにて行われた『日向坂46デビューカウントダウンライブ』。前半はけやき坂46のラストライブ、後半は日向坂46のデビューライブといった構成になっており、まさに欅坂46からの完全独立を果たした彼女たちが、“けやき坂46としての感謝”と“日向坂46になる決意”を込めたライブだった。デビュー曲「キュン」も同公演でお披露目。振付は、これまでけやき坂を主に担当していたTAKAHIROからCRE8BOYへと変わり、けやき坂46時代とは異なる方向性を感じさせていた。ちなみに、TAKAHIROが振付した「ときめき草」も表題曲候補にあがっていたという(参照:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/27652)。もし同曲がデビュー曲になっていたら、日向坂46のグループイメージも変わっていたかもしれない。

●三期生・上村ひなのの成長
 今年は三期生の上村ひなのの成長も著しかった。グループとして初のソロ曲「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」が与えられた彼女。今年最後のワンマンライブ『ひなくり2019~17人のサンタクロースと空のクリスマス~』(以下、『ひなくり』)で同曲を披露した際には、懸命に1人で歌い踊りきる姿が印象的だった。またパフォーマンスだけでなくバラエティでも特異な存在感を発揮し、グループのなかでもひときわ目を引く。大きな戦力として日向坂46に貢献している上村だが、たった1人の三期生が故に、メンバーから妹のように可愛がられているようだ。そんな彼女の存在は、かわいらしいキャラの柿崎芽実が卒業し、妹キャラの濱岸ひよりが休業に入るというグループ最大のピンチをカバーしていたようにも思う。

●テレビ番組での活躍
 バラエティ面での活躍も目が離せなかった日向坂46。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京・以下、『ひなあい』)ではMCのオードリーがメンバーの新たな個性を引き出し、4月から放送された『HINABINGO!』(日本テレビ系)では小籔千豊が笑いに対するノウハウを伝授した。小籔から学んだノウハウを『ひなあい』に持ち帰ったことで、さらに番組が面白くなっていったのは興味深かった。ただ、個人的にはデビューシングル『キュン』リリース前日である3月26日に放送された『沼にハマって聞いてみた』(NHK Eテレ)の日向坂46特集の放送は大きかったように思う。自分たちの冠番組ではない番組で詳しく紹介されたことや、『ひなあい』のノリを発揮したことでバラエティ力の高さを世間に見せた。なかでも同番組内で、上村の「ソーシャルマナー3級」というワードがバズったことで、上村の変化球ぶりがブレイクしたとも言える。

 一方音楽番組では、齊藤京子や佐々木美玲が夢の一つだと言っていた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演が叶った。日向坂46がアーティストの仲間入りを果たした瞬間であり、デビューしたことで様々な夢が手の届く距離にあるということも実感。音楽・バラエティ一つ一つを真剣に取り組む姿勢が彼女たちを成長させた。今や、乃木坂46・欅坂46と共に三坂道として大型音楽番組に出演することは少なくない。『日本レコード大賞』や歌番組の頂点とも言える『紅白歌合戦』も決まり、努力が報われる一年となった。

 そして12月17日・18日にかけて行われたクリスマスライブ(『ひなくり2019 ~17人のサンタクロースと空のクリスマス~』)のなかで、サプライズ発表された来年の東京ドーム公演。発表の瞬間、腰が砕けるメンバーや抱き合うメンバーがいたりと会場は歓喜で溢れていた。ただ、最大の目標であった「約束の彼(か)の地」=「東京ドーム」でのライブや紅白出場などが実現してしまった今、来年はモチベーションを保つ自分たちとの戦いになるだろう。来年もさらなる飛躍を期待したい。(本 手)

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