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いま、最高の一本に出会える

「狼煙が呼ぶ」初日舞台挨拶にて、左から豊田利晃、渋川清彦、MIU、仲野茂、村上正人、飯田団紅。

豊田利晃が放つ“返答”、新作短編が全国で初日迎える「自粛している場合じゃない」

19/9/20(金) 21:40

豊田利晃が監督を務めた短編映画「狼煙が呼ぶ」の初日舞台挨拶が本日9月20日、東京・ユーロスペースで行われ、豊田のほか出演者の渋川清彦、MIU、仲野茂(アナーキー)、村上正人(アスフォート)、音楽も担当した切腹ピストルズの飯田団紅が登壇した。

2019年4月、拳銃の不法所持で逮捕された豊田。それは祖父が戦争中に自分の身を守るために使っていた拳銃で、形見として引き取った豊田の父の思いも詰まったものだった。本作は、自身の逮捕への返答として豊田が制作した16分の短編作品だ。

豊田は「留置所に9日間入り、表に出てきたらマスコミとネットのリンチみたいなことが多く起きていた」と、自身以外の事件も含めて言及する。「名のある人たちがたたかれていることに対して、誰もすぐ反応しない。僕がこうして映画を作ろうとしたときも、いろいろな人に止められました。でも自粛している場合じゃない。何か作って立ち上がろうと思いました」と制作に至った経緯を説明。5月に企画に取りかかり、6月に撮影し、7月から全国のライブハウスや映画館でイベント上映を行ってきた。そしてこのたび、全国のミニシアターで一斉公開される運びとなり、豊田は「映画館の心意気です」と感謝を込めた。

渋川は「今日は大安、彼岸入りでございます」と切り出し、「お彼岸はお墓参りに行ったりするもの。この映画もそういう要素が絡んでいるので、やっぱり豊田さんは引きがすごい」と独特の言い回しで映画を紹介。そして「とにかくかっこいい映画。しびれますよ。何回も観てください」と呼びかけた。今回初めて演技に挑戦したMIUは、渋川の話にうなずきながら「今より歳を取ったときに観返したい、そういう映画です」と感想を述べる。

また仲野も本作を「何度も観てほしい。とにかく画がかっこよくてびっくりしました。まさに“映画”です」とアピールし、村上は「世の中狂ってるなと思うんですけど、それに対するアティテュードを表した映画です。内容の濃い16分になってます」と力強くコメント。飯田は、本作のタイトルに触れながら「狼煙は上げて終わりじゃない。それを受ける人がいて、いろいろな狼煙が上がり始めたらいいなと。作り手とか観る人とか関係ないと思ってます。『狼煙が呼ぶ』16分、体感2分と言われてますが、中身的にはもっとあるんじゃないかな。凝縮されています。今日から始まる“のろし一揆”を一緒に盛り上げていけたら」と熱く語った。

最後に豊田は「役者の心意気、映画館の心意気で作られて上映できる映画です」と改めて感謝を口にする。「16分で何ができるか考えたとき、新しいジャンルを作る気持ちで作りました。どうかこの映画を楽しんでいただきたいです」と呼びかけ、舞台挨拶を締めた。

「狼煙が呼ぶ」はユーロスペース、UPLINK吉祥寺ほか全国35館で上映中。

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