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欅坂46、ついに本格的始動へ 配信ライブにおける3つのポイントとは?

リアルサウンド

20/7/15(水) 6:00

 欅坂46の配信ライブ『KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!』が7月16日に開催される。そこで今回のライブのポイントを、大きく3つに分けて考えたい。

(関連:長濱ねるの活動再開に歓喜の声 平手友梨奈、今泉佑唯ら欅坂46卒業メンバーの活動を追う

●息を潜めていた欅坂46がついに始動
 昨年夏の全国アリーナツアーの追加公演として開催された東京ドーム公演は大成功。デビューからの集大成的なライブとして、ファンからの評価も高かった。これまでのシングル曲やアルバムで培った世界観を余すことなく出し切り、ある意味“ひと区切り”を付けたような、欅坂46の“第一章”を自ら綴じたライブでもあった。(欅坂46が東京ドームで「不協和音」を披露した意義 様々な思いが交差した圧巻のステージを見て)

 今回の配信ライブは、ほぼそれ以来となるライブである。その間には『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)などのテレビパフォーマンスが数回あったものの、独立性のあるワンマンライブという形では東京ドーム以降開催してこなかった。また、現状の最新シングルである『黒い羊』(2019年2月発売)以来となる久しぶりの欅坂46としてのクリエーションでもあり、どういった方向性で創造力を発揮するのか期待が高まっている。長らく息を潜めていた欅坂46がついに始動ということで、彼女たちの今後を占うイベントになることは確かだろう。

●“今”の欅坂46
 加えて、今年1月に平手友梨奈が電撃脱退した後のグループの動きとしても初だ。絶対的センターとして常に大きな役割を担っていた平手。初期のシングルこそどんなメンバー構成であっても同じように作られていたのかもしれないが、「黒い羊」などに至っては彼女がいなければ生まれなかった作品であり、彼女がいたからこその歩みというものが少なからずあったように思う。

 現在メンバー構成は大きく変わり、グループの雰囲気も変化を見せている。1期生には先輩の自覚が芽生え、2期生はすでに中心メンバーとなり、さらに新2期生も加入した。これまでとは大きく変わっている欅坂46の“今”を確認するには打ってつけのイベントになるはずだ。

●コロナ禍での活動、配信ならではの取り組み
 新型コロナウイルスの影響により、多くのアーティストやグループが思うように活動ができなくなっている昨今。番組もリモート収録で行うなど坂道グループも試行錯誤が続いている。そのなかで欅坂46は、過去のライブをYouTubeチャンネルでプレミア配信したり、インタビュー映像を公開するなど、出来る限りの範囲内で独自の方法を模索してきた。

 公式ページに掲載されている感染予防対策のガイドラインによれば、たとえば差し入れを禁止したり、マイクの使い回しはしない、衣装の着脱の前後で消毒、メンバーやスタッフの抗体検査、検温の実施など、対策を徹底した上での企画となっているようだ(参照:https://cdn.keyakizaka46.com/files/14/k46o/ec/20200716/guideline_nl9qke8pem7v2vc6ejap.pdf)。

 配信ライブだからこその演出にも注目したい。公式のニュースページでは、「無観客だからこそ可能な演出」「配信だからこそ実現できる臨場感」「リアル会場では味わえない一体感」といった言葉が並んでいる。メンバーもブログで「会場全体(今までだとファンの皆さんがいてくださった場所)を使うので、規模が半端ない」(参照:https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/34734)と明かしているように、こうした状況をむしろ逆手に取って、クリエイティブ面に活かす姿勢に期待したい。

 客席スペースを使った演出といえば、昨年末の『ミュージックステーション ウルトラSUPERLIVE 2019』(テレビ朝日系)を思い出す。無観客の幕張メッセで披露した「黒い羊」は、まるで同曲のMVの世界をまるごと再現したようなパフォーマンスであった。階段や通路までをも使った一発録りの長回しカメラワーク、会場中にぐしゃぐしゃに積まれた椅子、天井から舞う無数の羽根、空間を広く使ったダンスなど、テレビパフォーマンスの域を超えた大掛かりな演出に釘付けになったのを覚えている。それを考えれば、今回の演出にも十分期待ができよう。

 また、今回用意されたファンクラブ限定の特典付き視聴チケットを購入すると、“インタラクティブ・エール”と“インタラクティブ・シート”といった特典が得られるという。ファンの声が実際のメンバーのもとに届く仕組みなのだとか。こうした配信ならではの双方向型の取り組みにも注目だ。

 思い返せば、年の初めの『欅って、書けない?』(テレビ東京)のタロット占いで今年の活動が思い通りにいかないことはすでに予想されていた(占い通りで逆に驚きである)。答えのないものを探し求め、暗中模索する日々。今回のイベントがそんな現状を打破するきっかけとなるのか、ぜひ期待したい。(荻原梓)

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