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駒木根葵汰・前田拳太郎「特撮作品はチームプレー」ヒーローを演じることで叶えたいこと

ぴあ

駒木根葵汰・前田拳太郎 撮影/鬼澤礼門

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令和を彩るスーパーヒーローたちがぴあに集結! 現在絶賛放送中の『機界戦隊ゼンカイジャー』から主人公・五色田介人/ゼンカイザーを演じる駒木根葵汰さん、9月5日(日)より放送開始の『仮面ライダーリバイス』から主人公・五十嵐一輝/仮面ライダーリバイを演じる前田拳太郎さんのインタビューをお届けします。

二人の出会いのお話やヒーローを演じる上での共通点、先輩ヒーロー(駒木根さん)から後輩ヒーロー(前田さん)へのアドバイスなどなど、たっぷりお話いただきました!

初対面でサウナへ!?二度目ましてでも息ぴったりの二人

ーーお二人は今日が初対面ですか?

駒木根 今日が2回目です! すでに裸の付き合いですよ(二ヤリ)。

前田 ふふ(笑)。初対面の日に、一緒にサウナに行きました。

ーー初対面でサウナに行った経緯をお伺いしても……?

前田 『仮面ライダーリバイス(以下、リバイス)』で僕の弟役(五十嵐大二)である日向亘くんが、きいちゃんの事務所の後輩なんですよ。それでたまたまきいちゃんと撮影現場が同じ日があったから、今日(8月16日)の撮影の前にあいさつをしておきたいなと思い、日向に連れて行ってもらって。

駒木根 それで、そのままサウナに行こうか!と。三人で行ってきました。

ーーそんな自然な流れでサウナに(笑)。サウナではどんなお話をされたのでしょう。

駒木根 「撮影どんな感じ?」みたいな話しをしたよね。

前田 そうだね。『リバイス』の撮影が始まったばかりのタイミングだったので、「TV本編の撮影も大変だけど、TV本編と劇場版が重なる時期の撮影は特に大変だよ」とか教えてくれました。先輩ヒーローに色々聞きましたよ!

駒木根 半年間ヒーロー歴が長いだけで、先輩面しているんですよ……。

前田 あははは(笑)。

ーー先輩ヒーローであることは変わりないですからね!

駒木根 サウナの時、けんちゃんから相談された話しがまたすごく面白くて! 『リバイス』は銭湯で撮影しているんですよ(主人公・五十嵐一輝の家族が銭湯を営んでいる)。そしたら「『リバイス』が始まって時間が経ったら、身バレするかもしれないから普通の銭湯に行けなくなるかも。(銭湯での)撮影が終わったらもう銭湯には一生行けなくなっちゃうのかな……」と話していて(笑)。その素直な悩みがピュアだなぁと。「行けるから!気にしなくて大丈夫!」とフォローしました(笑)。

前田 でも一緒にサウナへ行った時、きいちゃんが子どもからガン見されていたんですよ(笑)。

ーー「五色田介人(ゼンカイザー)」だと気づかれていたのでは……?

駒木根 どうなんでしょうね? たしかにお父さんに連れられた子どもがジーっと見ていましたけど……。

前田 きいちゃんも目をそらさないから、ずっと見つめ合っていて(笑)。

駒木根 サウナの心地がよくて、ボケーっとしながら見ていましたね(笑)。

『仮面ライダーリバイス』のテーマは「家族」
妹を思い浮かべて役づくりを

ーー現在、『リバイス』の撮影が始まってから、どれくらい経ちましたか?

前田 3~4ヶ月くらい撮影しています。これまでのライダーはTV放送からスタートでしたが、『リバイス』は劇場版(『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』)からスタートなので、撮影開始が少し早くて。

劇場版では、まだ五十嵐一輝がどんなキャラクターなのかあまり分からない状態で演じていたんです。TVの撮影が進んでいくうちに、こういうキャラクターなんだと分かるようになってきました。

駒木根 僕も劇場版(『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』)からだったので同じですね。それにしても撮影入って、そんなに経つのか! 早いなぁ。

ーー一輝を演じる上で意識していることを教えてください!

前田 『リバイス』は「家族」がテーマで、一輝には弟と妹がいます。これまで「家族」がテーマの仮面ライダーはあまりないですし、「家族」がテーマだからこそ共感できる部分も多いので、一輝を演じる上では一番意識したいところです。

僕にも妹がいるので、兄としての気持ちを重ねながら役づくりをしています。あとはアニメやマンガが好きなので、そういう作品から似たキャラクターを参考に役づくりしました。今回で言うと、妹はいるけど弟はいないから、弟がいるお兄ちゃんキャラクターを参考に「弟とはこう接するのか」「こんな関係性なのか」とアニメやマンガから知識を得ました。

駒木根 (拍手をしながら)素敵な回答。

スーツアクターさんとのお芝居、大変じゃない? 僕もスーツアクターさんとのお芝居を経験した身として、大変さをすごく感じていて。

前田 大変です。一輝という一人の人間を、変身前は僕が、変身後はスーツアクターさんが演じるから、仕草とか挙動とかを合わせないといけない。僕、自分で言うのもおかしいのですが、すごく姿勢がいいんですよ(笑)。スーツアクターさんは僕の姿勢を真似て、僕の身体に合わせた動きで演じてくださっている。だから、僕もなるべく自分の撮影がない日はスーツアクターさんの撮影現場へ行って、どういう動きをしているか、仕草や姿勢に癖があるかと見学しています。

『仮面ライダーリバイス』『機界戦隊ゼンカイジャー』の共通点とは

ーー『リバイス』『ゼンカイジャー』の共通点はありますか?。

駒木根 スーツアクターの方々と一緒にお芝居をするということですかね。

前田 僕のバディである「仮面ライダーバイス」のスーツアクターをされているのは永徳さん。バイスは僕一人にしか見えていないことになっているからか、すごく好き勝手しているんですよ(笑)。

駒木根 自分にしか見えていないていでの撮影、戸惑わなかった?

前田 戸惑ったね……。バイスは画面上では透けているように見せているので、バイスがいる状態といない状態どちらも撮影して、最後に合成しているんです。バイスが空の状態で一輝を演じる時は、目線とか顔の向きとかが難しい。

それに、透ける演出を取り入れる分、普通の撮影の3倍は時間がかかるんですよ。テストやって、サンプル撮って、本番の撮影をして、バイスが空の状態で僕の撮影をして、一輝が空の状態で永徳さんも撮影をする……みたいな。

駒木根 大変だね。『ゼンカイジャー』もカッタナーとリッキーはリアルタイムの合成で撮ったりするんですよ。スーパー戦隊シリーズの中でも新しい試みとして、現場に機材を持って行って、カッタナーとリッキーをコントローラーで動かして、撮影して……と。回を追うごとにやり方は変化しているんですけど。

前田 そうなんだ! 新しい挑戦には手間がつきものだけど、バイス演じる永徳さんとの撮影は日々楽しいんです!

ーースーツアクターさんとのお芝居だけでなく、お二人は声優さんとのお芝居も共通していますよね。『ゼンカイジャー』放送前に駒木根さんへインタビューをした際、「すごく大変」とお話されていたなと。

駒木根 大変でしたよ! 思いっきり経験の差が出ますからね。僕はアフレコ初体験なので、台本に書かれていることを映像に合わせて読み上げるだけで精一杯なんですけど……声優のみなさんは気にせずガンガン声を入れていくから、自分のセリフはどこだ!?となってしまって。

前田 分かるなぁ……あれ?ここに僕のセリフ、あった?となります。

駒木根 同じ境遇を辿っているんだね(笑)。

前田 本当に声優さんってすごくて。バイス役の木村(昴)さん、台本の台詞に加えて、アドリブをたくさん入れるんですよ。。バイスがボケで一輝がツッコミだから、木村さんがアドリブでどんどんボケてくるとツッコミが追い付かない(笑)。大変です……!

駒木根 最初に言った方がいいよ、「これはチームプレーなので!(語気強め)」って(笑)。

前田 あははは! でも、木村さん、めちゃめちゃ助けてくれるし、教えてくれるので助かっています。

半年間「五色田介人/ゼンカイザー」を演じて変化した心境

ーー駒木根さんは『ゼンカイジャー』の放送から早くも約半年が経ちました。演じる上でのマインドに変化はありましたか?

駒木根 この半年間さまざまな人たちと関わったことで、心の変化はとてもありましたね。特に7月公開した映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』を経て、ヒーローに携わるすべての人たちの愛をすごく感じました。

だからこそ、今のスーパー戦隊のセンターに立つ身としてヒーローに対する愛が一番強くなくちゃいけないと。自分が演じる『ゼンカイジャー』への愛は一番しっかり持たなければいけないと思いました。

この思いがあれば、撮影に情熱をぶつけることができるし、見てくださっているみなさんにも情熱や愛を伝えることができると改めて実感しています。

ーー話が進むにつれ、ステイシー役の世古口凌さんやゴールドツイカー一家の増子敦貴さん・森日菜美さんなど同年代の方たちも増えていきましたよね。同世代の役者さんがいることで、撮影中の空気感や雰囲気などにも変化はありましたか?

駒木根 同世代が増えたことで等身大でいられるので、僕自身すごく楽になりました。それまではフランクではあるもののみなさん年上ですし、スーツアクターさんや声優さんと職業的にも少し異なるので、気楽に話す間柄というよりは勉強になるなぁという感覚でした。

同世代の人たちはやっぱり普段の自分が出しやすいですよね。趣味も仕事も話が合うから、より楽しさが増えました。

ーー以前、ぴあでインタビューした増子さんが駒木根さんについて「みんなをまとめてくれて頼りになる」「きいちゃんがいると安心する」とおっしゃっていました。

駒木根 えー、嬉しい! 直接言ってもらったことはないんだけどな(笑)。僕の方が先に撮影に入っていたので、後から入ったメンバーにキャストさん・スタッフさんの紹介をするように動いてはいましたね。あとは分からないことがあったら聞いてというスタンスでいました。

最初はどういう立ち回りをすればいいのだろうと考えて気を遣うこともあったのですが、時間が経つにつれて変に気を遣いすぎなくてもいいんだと分かったので今はすごく自然体です。

ーーSNSでも共演者のみなさんとの写真をアップしていて仲の良さが伝わってきます! また、SNSでは視聴者の方たちからコメントをいただくことも多いと思うのですが、印象に残っている反応はありますか?

駒木根 SNSだと『ゼンカイジャー』を見てくれている子どもたちのお父さん・お母さんから、お子さんの気持ちを代弁していただくことが多くて。「息子が介人になりたい!と言っています」「娘が介人と結婚したいと言っています」など、すごく嬉しいのですが……よくよく考えると本当にいいのだろうか?と思うんですよ(笑)。

ーーと、言いますと?

駒木根 僕自身、介人は本当に心優しい人間だと思うけれど、1話ではスカイツリーからバンジージャンプをしようとする人間なんですよ!? 子どもたちに胸を張って目指してほしいと言える人間なのだろうか……そんなことを言い出したら止めた方がいいのでは……と複雑な思いが自分の中にあります(笑)。親御さん的にも娘さんと結婚する相手が介人で大丈夫なんですかね?要検討だと思います(笑)。

「自分だけのヒーローをつくりたい」(駒木根)
「ヒーローらしいヒーローになりたい」(前田)

ーー駒木根さんは「一年間をかけて、僕にしか見せられないヒーロー像を見せていけたら」と以前のインタビューでお話されていましたが、今もその気持ちに変わりはないのでしょうか。

駒木根 自分だけのヒーローをつくっていきたいという気持ちは変わりないですね。演じていく中でも、既存の像を追いかけるのではなく、介人とともに歩んでつくり上げていく方が面白いと確信に変わってきている感覚があります。介人の新しいいい面を見つけては、付け足して、僕なりのヒーローをつくり上げていきたいです。

前田 「自分だけのヒーローをつくる」か。めちゃくちゃカッコいい! 学ばせてもらいました……! この後の取材で、その言葉使わせてもらおうかな(笑)。

ーー前田さんは『リバイス』を演じる上で、「こういうヒーローになりたい!」という理想のヒーロー像はありますか?

前田 ちっちゃい頃からカッコいいヒーローに憧れていたので、彼らのようなヒーローらしいヒーローになりたいです。考え方が古いと言われるかもしれないけど、熱くてカッコいい、少し昭和っぽいイメージのヒーローになりたいと思っています(笑)。

駒木根 それもすごくいいと思う!

ーーちなみに、前田さんが先輩ヒーロー(駒木根さん)に聞いておきたいこと、伝授してほしいことはありますか? この機会なので、ぜひ!

駒木根 銭湯ですでにしゃべっているかもしれない(笑)。

前田 たしかに(笑)。なんだろうな……朝一の撮影でのテンションの上げ方とか聞きたい!(笑)

駒木根 挨拶をする時、めちゃくちゃ大きな声を出すこと。朝一の撮影って僕だけじゃなくて、スタッフさんたちもテンションが上がり切っていないんだよね。だから、「おはようございまーす!!!!」と大きな声で挨拶をして入る。そうすると「元気だなぁ」と場を和ませられると思っていて。自分だけテンションが上がっていても周囲の環境が伴っていなければ落ちてしまうから、周りのテンションも一緒に上げてしまう方がいいと思うよ。

前田 それなら実践しやすくていいかも。部活みたいな感じだね(笑)。

駒木根 挨拶は基本ですからね。何より撮影はチームプレーだから、みんなでテンション上げて頑張ろう!という意味も込めています(笑)。

前田 すごくいいことを聞いちゃいました。やっぱり、さすが先輩ですね!

もしも共演するなら『HiGH&LOW』に!

ーー今後もし二人で共演できるとしたら、どういう作品に出たいですか?

駒木根 それはもう決まっていますよ。作品名を出しちゃいますね、『HiGH&LOW』です! 媚びが8割くらいありますけど!(笑)

前田 あははは! いいね! 『HIGH&LOW』は僕の所属するLDHの作品なので、きいちゃんと共演させてください!ってお願いしておきます(笑)。

駒木根 お願いします!(笑) 僕らのアクションの経験も活きてくる一方で、ヒーローでは見せられないような役柄じゃないですか。僕ら自身も新しい役柄を演じるのは楽しいと思うし、見ている人も新鮮に楽しんでもらえそう。

でも、けんちゃん的にはどう? 『HIGH&LOW』みたいな作品は演じてみたいと思う?

前田 めちゃくちゃやってみたい! 親が不良マンガ大好きな影響で、僕自身不良マンガが大好きなんですよ。小学生の時から不良マンガしか読んでいないくらい(笑)。だから、不良役はすごく演じてみたい。

駒木根 逆によくヒーローになれたね(笑)。不良マンガ以外でどういう作品を読んできたのか知りたい!

前田 特撮も好きだったし、ジャンプっ子でもあったよ。中でも特に好きなのは『ONE PIECE』。人生の教科書だと思っている。学校の教科書より『ONE PIECE』を読んでいます(笑)。

駒木根 やっぱり戦う系の作品が好きなんだね。

ーー駒木根さんの人生の教科書は?

駒木根 僕は勉強っ子だったから、真面目に学校の教科書ですよ!

前田 えぇ~(笑)。

駒木根 ははは(笑)。でも、親が教科書かもしれないですね。親の背中を見て育つと言うじゃないですか。歳を重ねてきて、自分の中で親に似ていると感じる部分がありますし。お父さんとお母さんを見て育ったんだなと。

前田 またいいことを言うな~。なんかズルいですね(笑)。

ーーそれでは最後に、前田さんから『仮面ライダーリバイス』、駒木根さんから『機界戦隊ゼンカイジャー』の意気込みをお願いします!

前田 『リバイス』は「仮面ライダー」50周年という記念すべき作品です。僕が憧れてきた歴代のライダーの先輩たちに負けないよう、しっかり背中を追っていけたらなと思っています。一番カッコいいヒーローになれるよう頑張ります!

駒木根 (拍手)絶対になれるよ!

『ゼンカイジャー』は今まではコメディメインで話が進んできましたが、23カイ!(「三大合体 地球最大の戦い!」)の放送では介人の家族についてなどシリアスな話にもなってきました。今後は新しい『ゼンカイジャー』の姿も見れるかなと僕自身、期待しています。今まで通り真面目にふざけることは忘れずに、みなさんに楽しんでもらえる作品にしていきたいなと思います。

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撮影/鬼澤礼門、取材・文/阿部裕華

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