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Kis-My-Ft2×SixTONES、『ミュージックソン』パーソナリティに ラジオで持ち味に磨きがかかり生まれる“グッドスパイラル”

リアルサウンド

20/11/5(木) 6:00

 Kis-My-Ft2が一昨年、昨年と登場した『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』が、今年も12月24日~25日に帰ってくる。しかも、今年はSixTONESと共にパーソナリティを担当するという。総勢13名の大所帯で挑む24時間生放送、盛り上がらないはずがない。

 『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』とは、目の不自由な方たちが安心して街を歩けるように「音の出る信号機」を設置するための基金を募るチャリティキャンペーンで、11月1日~翌年1月31日の3カ月間全国のラジオ局で展開される。その中心となる企画が24時間特別番組『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』だ。

しゃべり仕事で結果を出してきた2グループ

 Kis-My-Ft2の3年連続の登場は初代パーソナリティの萩本欽一以来35年ぶり。彼らの安定したトークが高く評価されているかが伺える。実際に、Kis-My-Ft2が持つラジオのレギュラー枠は、ジャニーズグループ随一。メンバーが入れ替わりでパーソナリティを務める『キスマイRadio』(文化放送)、『Kis-My-Ft2のオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)に加えて、宮田俊哉の『燃(萌)えよ!ラジオ』(FMヨコハマ)、藤ヶ谷太輔の『PeacefulDays』(ニッポン放送)など。

 一方、今回初参加となるSixTONESは今年デビューしたばかりでの抜擢となった。彼らもトーク力には定評があり、『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)の他、Snow Man、Travis Japanと週替りで担当する『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)をレギュラー番組に持つ。そして何よりジャニーズJr.時代からYouTubeの公式チャンネルで披露してきたラジオ企画『すとーんずのらじお(すとらじ)』が大人気。動画の再生回数は安定的に100万回以上で、なかには200万回オーバーも珍しくない。また、ライブ配信も好評でアーカイブ動画の中には、400万回に迫る勢いのものも。(11月4日現在)。

 メンバーのキャラクターがハッキリしており、それぞれのグループ“らしさ”を追求しながら攻めの姿勢を持ち続けていること。ときにはジャニーズアイドルという枠組みから一歩はみ出すこともいとわない。そんなチャレンジングな姿勢をリスナーやスタッフが愛を持ってイジるのがラジオ文化。そのイジりの中で、さらにメンバーの持ち味に磨きがかかっていくのだ。そのグッドスパイラルが、彼らのラジオ番組には生まれており、2グループにも共通点と呼べそうなところが多い。

13人中4人が笑いに貪欲な仕事人たち

 2グループの強みでもある「ボケ力」「ガヤ力」の高さ。その印象を作っているのが、先陣をきってトークを盛り上げる、千賀健永と二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)、ジェシーと森本慎太郎(SixTONES)だ。千賀は美容トークになるとデリケートゾーンの脱毛話でさえもノンストップになってしまうなど、本人はいたって真面目に話しながらも一般的な感覚とちょっぴりズレているところが愛しい。そのトークスイッチを入れるのは相方とも呼べる二階堂のノリの良さ。お便りの送り先の読み上げ方を毎回面白くしようと工夫するなど、何事もトライし続ける貪欲さも微笑ましい。

 また、ジェシーはいつだって怖いもの知らずのボケマシーン。例え、スベったとしても「HAHAHA!」と独特な笑い声で“つられ笑い”に持ち込むという力技を持つ。そのジェシーが作った勢いをつなげてボケをかぶせてくるのが森本のお約束パターンだ。ラジオでは頼まれてもいないのにいつも近況トークテーマをリストアップして持参したり(どのネタも些細なことばかりというボケを忍ばせつつ)、オリジナルのジングルに1時間もかけて挑んできたりと、二階堂と似た職人気質なところも。

イジりイジられMCキャラと寛容なおじいちゃんキャラ

 そんなボケたがりたちなメンバーを的確にツッコミながら、トークをスムーズに進行する「MC力」の持ち主が、北山宏光(Kis-My-Ft2)と田中樹(SixTONES)。一見クールな印象の2人だが、その実はイジられたがりだということが漏れてしまっており、格好の餌食になっているのも面白さを増幅させる。コミュニケーションが得意な2人なので、北山はHey! Say! JUMPの薮宏太から宮田にプライベート情報が流されていたり、田中はオードリー若林正恭の誕生日プレゼント選びを番組の総力をあげて行なったりと、話題の範囲が番組やメンバー外に及ぶこともしばしば。

 そんなにぎやかなメンバーを穏やかに眺める「おじいちゃん力」を持つのが、横尾渉(Kis-My-Ft2)と髙地優吾(SixTONES)。10月31日放送の『Kis-My-Ft2のオールナイトニッポンPremium』では横尾が「髙地くんと似てるって言われる」と話していたように、どことなく醸し出す空気感が近いように思える。歌やダンスのレベルが規格外だとして「師匠」と呼ばれたり、番組内で「クイズ髙地優吾」というウソの髙地情報を募集する企画で盛り上がったりと、いつの間にかイジられてしまう星の下に生まれたようだ。

ドキドキとフワフワ、そして「つなぐ力」

 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と松村北斗(SixTONES)はステージ上で艷やかなパフォーマンスを披露して観客を沸かせる2人。藤ヶ谷は雑誌撮影に向けて準備をしたい気持ちを「抱かれたいカラダになりたい」と大胆発言をしたり、恋愛青春トークになると前のめりになったりと、何かとリスナーをドキドキさせるのが得意。また、松村は『オードリーのオールナイトニッポン』のベビーリスナーであり「全コーナーにメールを送っている」という事実を明かしている。下ネタコーナーもある番組だけに、全コーナーということは……とドキドキさせられっぱなしだ。

 また2グループの“姫”枠といってもいい玉森裕太(Kis-My-Ft2)、京本大我(SixTONES)。グループきっての美形キャラでもある2人は、メンバーからも何かとちやほやされて育ってきたところがあり、のびのびとした発言を招く「天真爛漫力」が魅力だ。玉森は、オンラインゲームをしていて“玉森裕太(本人)“というアカウントを見つけて、自分を倒すようで複雑な気持ちになったというほのぼのとした気持ちになるエピソードを披露している。また京本は「コロッケで胸焼け」「めっちゃ食ったじゃん」などメンバーの会話を盗録したジングルを作ってくるなど斜め上の天然っぷりを見せてくれる。また、玉森と京本にはツンデレを引き出す宮田、松村という存在がいる点にも注目だ。

 その宮田は、元祖アニメオタクアイドルという新境地を切り拓いた強烈なキャラクターを持ちながらも、その時々によってMCにもボケにも器用に立ち回ることができるバランサー。アポなしで電話がかかってきても動じず、玉森のツン発言にもめげることのない安心感が漂う。さすがアニメファンとアイドルファンの垣根を超えた男。宮田の「つなぐ力」がきっと2グループの足並みを揃えてくれるに違いない。

 どちらのファンにとってもきっと楽しい化学反応を見せてくれるに違いない『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』。エンターテインメントの力とは何かを模索し続けた2020年のクリスマスを、ぜひ彼らと一緒に盛り上げていこうではないか。

※初出時、一部表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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