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ROAD TO 「10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE」

第5回_「METAL RESISTANCE」最終章へ

全5回

第5回

Photo by Taku Fujii

Photo by Taku Fujii

日本武道館10公演「10 BABYMETAL BUDOKAN」より、選りすぐりのライブ映像で構成するプレミアムエディション「10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE」。この世界最速配信が、いよいよ6月26日21時(日本時間)にスタート! BABYMETALの「最新が最高!」を世界各国の人々と共有するこの日に向けてやってきた、当連載もいよいよ最終回。今回はアメリカのアルバムチャート「Billboard 200」で13位という快挙を成した3rdアルバム『METAL GALAXY』の楽曲を含め、METAL RESISTANCE 第9章から第10章となる最終章を届ける。

2019年10月11日、世界同時発売された『METAL GALAXY』は、音楽的なジャンルも国境も超え、多彩なゲストが参加した革新的なアルバムだ。日本盤は2枚組16曲という大作だが、数字の<2>をキーワードとして前面に据え、BABYMETALの持つ二面性、表裏一体の関係を表す。これまでもBABYとMETAL、LIGHT SIDEとDARK SIDE、RED NIGHTとBLACK NIGHTといった二面性の表現はあったが、今作の2枚組では、それぞれを太陽(SUN)と月(MOON)に見立てた。昼と夜で照らす光を変えながら、これまで以上にさまざまなタイプのサウンドで、メタルの銀河を色とりどりに染めていく ──。

「最初はつながりが見えずに、これが全部同じ作品に収まるんだろうか……? っていう感じで。BABYMETALのアルバムっておもちゃ箱みたいって最初のころから思っていたけど、今回はその感じがより強くなった作品かなって思います」(SU-METAL『PMC Vol.15』)

「Oh! MAJINAI (feat. Joakim Brodén)」では、スウェーデンを代表するヘビーメタルバンド、サバトンのフロントマンJoakim Brodénが参加。2020年1月25日、幕張メッセでの初披露では、大画面に増殖されたJoakim Brodénが映し出される演出で、コミカルなダンスで大いに盛り上げ、その後のヨーロッパツアーでもセットリストに組み込まれた。「曲がはじまるとお客さんが隣にいる見知らぬ人と肩を組んで踊り出しちゃうんですよ」(SU-METAL『PMC Vol.15』)。「あんなにおもしろい曲だと思わなかった。ヨアキム(Joakim Brodén)さんに映像で参加してもらって、ヨーロッパの人にもそれを観ていただいてライブのたびにどんどん盛り上がっていく感覚がありました(MOAMETAL『PMC Vol.18』)」。このヨーロッパツアーも観たライターの阿刀大志によると、「10 BABYMETAL BUDOKAN」で「SU-METALを支点にして高速回転するダンスは安定感をさらに増していた」とのこと(『PMC Vol.19』)。

「Oh! MAJINAI (feat. Joakim Brodén)」(ライブ音源『LEGEND - METAL GALAXY (METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOW)』より)

<PMC読者のコメントより>

「 Day-1「Oh! MAJINAI (feat. Joakim Brodén)」は、ライブでどうなるのか期待が大きく、ヨアキム(Joakim Brodén)をバックに踊っている姿は、とにかくインパクトが大きかった(埼玉県・KANAMETAL)」「『LEGEND - METAL GALAXY』はLIGHT & DARK SIDEの演出がすばらしいが、LIGHT SIDEでは「Oh! MAJINAI」と「Brand New Day」(東京都・野村くん)」「「Oh! MAJINAI」から「ヤバッ!」の流れが最高。可愛い演出からの電流のカッコイイ演出。軽く走らせといて、全力疾走へ。乗らずにはいられないです(大阪府・オサメタル)」

以上、ライブ映像作品『LEGEND - METAL GALAXY』についてお答えいただきました。

Photo by Taku Fujii

新しいメタルをさらに更新した『METAL GALAXY』の中でも、「Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)」はPolyphiaという米・インストプログレッシブメタルバンドのTim HensonとScott LePageがギターのフィーチャリングゲストとして参加し、新たなチャレンジ曲ではないだろうか。

「これまでやったことのないタイプの曲だったので楽しかったです。ただ力を抜いて歌うだけじゃなくて、ちょっと余韻を感じられるようにしたり(SU-METAL『PMC Vol.15』)」。MOAMETALもこのとき、お気に入りの曲としてあげてくれた。

「Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)」(ライブ音源『LEGEND - METAL GALAXY (METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOW)』より)

「ボーカル、ダンスともにモダンでR&B的なニュアンスを感じさせ、改めてこの曲が異色な曲であることを認識した。演出面ではレーザーの使い方が見事で、楽曲冒頭でメンバーを幻想的に浮かび上がらせたかと思えば、中盤ではスウェーデンのプログレメタルバンドMESHUGGAHのライブ演出のようにビートに合わせて細かく明滅。メンバーの表現を増殖させていた(阿刀大志『PMC Vol.19』)」

<PMC読者のコメントより>

「あえて表情を映さず、全編シルエットで魅せる演出が好きです(北海道・ゴッサムメタル)」「「Brand New Day」の圧倒的な歌唱力に感動しました!!(埼玉県・あっきー)」「SU-METALの歌唱力とメンバー二人とアベンジャーズのダンスは当然のことながら、東西神バンドの演奏、度肝を抜く巨大スクリーンと舞台セットによる光と音の演出と世界観、そしてオーディエンスを含め一体感を感じさせる圧巻の映像作り、さらにラストの全員集合などなど、見どころ満載の<最新が最強>と言える作品。Day1の「Brand New Day」のシルエットだけで見せるダンスと映像の美しさ!(山梨県・TMOON-METAL)」「「Brand New Day」はそのままMVになるくらいの映像美で、パフォーマンスと演出の相乗効果でまるでミュージカル映画のクライマックスシーンを見ているよう。本当に美しく叙情的で、正真正銘舞台芸術です!(東京都・HIBARI-METAL)」

以上、ライブ映像作品『LEGEND - METAL GALAXY』についてお答えいただきました。

Photo by Taku Fujii

『METAL GALAXY』に収録する「IN THE NAME OF」は2017年12月2日の広島グリーンアリーナが初披露となる。ライブ映像作品「LEGEND - S - BAPTISM XX -」で観られるが、ライブでは1曲目に披露する、そのインパクトは下記の通り。

<PMC読者のコメントより>

「オープニング。儀式感満載の禍々しさといったら!! 初聴の「IN THE NAME OF」の迫力と、場を支配するSU-METALの圧倒的存在感がたまらない(大阪府・CRIMSONRED-METAL)」「「IN THE NAME OF」でのSU-METAL、MOAMETALのサポートするファン(千葉県・nico)」「闇の女王然とした登場から、狐従者の牽引による台座の移動。自然と湧き上がる手拍子。火球の爆発からの「IN THE NAME OF」の杖のパフォーマンス。圧倒されます(群馬県・SHIMOBE-METAL)」

以上は、ライブ映像作品「LEGEND - S - BAPTISM XX -」についてお答えいただきましたが、2020年1月25日「LEGEND - METAL GALAXY」(幕張メッセ)、

こちらは、ライブ音源だが『LEGEND - METAL GALAXY (METAL GALAXY WORLD TOUR IN JAPAN EXTRA SHOW)』より。

「IN THE NAME OF」

「10 BABYMETAL BUDOKAN」では、うち6公演で1曲目に「IN THE NAME OF」を披露しているが、「神聖な武道館を異教の儀式の場へと塗り替える。8人の黒装束の人物が八角形のセンターステージの外周に現れ、たいまつを掲げる。声が出せず、動きも制限されていることが儀式面での一体感を高める。どこまで計算しているのかはわからないが、コロナ禍を逆手にとったこのオープニングはBABYMETALがMETAL RESISTANCE最終章にして新たに考案した発明だと思う」(阿刀大志『PMC Vol.20』)。

Photo by Taku Fujii

「BxMxC」は「PMCを読んでくださっている方に聴いてほしいのは「BxMxC」。今日、これは言いたかった(笑)(MOAMETAL『PMC Vol.15』)」「私がPMCで読者の方に言いたいのは「BxMxC」なので、どうしたって「BxMxC」を推したいんですよ!(MOAMETAL『PMC Vol.18』)」ということで、ぜひ聴いてほしい名曲。『METAL GALAXY』の日本盤に収録するが、発売から1年を経て2020年10月19日にミュージックビデオが公開され、トラップ、ラップを取り入れた重厚なメタルサウンドらしく、メタルサイファーというバトルを繰り広げるのだ。

「BxMxC」

ライブ初披露は、2020年1月26日の幕張メッセ。「Oh! MAJINAI (feat. Joakim Brodén)」とともにその後のヨーロッパツアーでも磨き上げた。「(2020年2・3月の)ヨーロッパツアーでかなり鍛えたし、ライブのたびに反省会をすることでどんどん仕上がっていってます。今の「BxMxC」のそろい具合はすごいですよ」(MOAMETAL『PMC Vol.18』)

2021年3月15・16日「10 BABYMETAL BUDOKAN」では、パワーアップした「BxMxC」を見事披露した。「ステージに登場するやいなやガンガンに腕を突き上げるMOAMETALは勇ましかったし、ブルータルな演奏に乗せるSU-METALのフロウもよりグルービーになっていた。個人的には「10 BABYMETAL BUDOKAN」のベストパフォーマンスのひとつに挙げたい(阿刀大志『PMC Vol.20』ライブレポートより)」

<PMC読者のコメントより>

「「BxMxC」のアカペラフロウアベンジャーズ(神奈川県・shin92-Metal)」「BxMxC初演のインパクトは絶大(兵庫県・AWAJI SHIMA_GG-METAL)」「「Brand New Day」と「Night Night Burn」と「BxMxC」で何とも特徴が異なり甲乙つけがたい。まさに「最新が最高」を体現している(東京都・Flugelhorn-Metal)」「「BxMxC」のSU-METALの無音の中のラップパートからの歓喜したファンの吠えるような声が大好きです(新潟県・きょん)」「「BxMxC」がライブで見られるとは思わず、本当に鳥肌が立ちました(茨城県・KAZUYA 12-METAL)」

以上、ライブ映像作品『LEGEND - METAL GALAXY』の「BxMxC」についてお答えいただきました。

Photo by Taku Fujii

最後に「From Dusk Till Dawn」。この曲は、2ndアルバム『METAL RESISTANCE』の海外盤にのみ収録し、日本盤では未発表だった。2020年10月13日に配信リリースし、ライブでの初披露は、2017年6月16日(現地時間)米・ロサンゼルスのThe Palladiumにて開催した単独公演。「10 BABYMETAL BUDOKAN」では、2月16・17日に披露し、この超レア曲で会場を驚かせた。「非常に貴重なパフォーマンスとなった。レーザーの海原に立っている3人と壁面スクリーンに映し出される地球の画があいまって、まるで地球という惑星の上にBABYMETALが降り立ったかのような錯覚に陥る(阿刀大志『PMC Vol.20』ライブレポートより)」

「From Dusk Till Dawn」(音源、映像なし)

<PMC読者のコメントより>

「公式のミュージックビデオがない「From Dusk Till Dawn」は、ぜひとも映像化してほしい(愛知県・りゅうち)」「アメリカ公演の「From Dusk Till Dawn」は伝説(新潟県・いずみ)」「東京ドームの「Tales of the Destinies」、LAの「From Dusk Till Dawn」は、楽曲、コレオグラフィー、ボーカル、バンドの演奏、ライティングまで含め、すべてがあり得ないようなクオリティの高さ。このクオリティでライブを披露できることがもう伝説と言えると思う(山梨県・PB5300)」

最後に、WOWOWで放送された「10 BABYMETAL BUDOKAN ~Introduction~」を観て、ライブ映像としての「10 BABYMETAL BUDOKAN」を観た。25分ほどの映像だったが、阿刀氏も言うように、現在の制限のある状況の中で、これまで観たことのないBABYMETALのライブ、BABYMETALの世界観で見事に成立させていた。BABYMETALの10年歩みはSU-METAL、MOAMETALのパフォーマンスに、そしてその自信は表情に現れていた。「IN THE NAME OF」に象徴されるように、日本武道館のアリーナには観客を入れず、まるまるどでかい八角形のステージを置いた、そのスケール感は、映像でも効果的で、見事に引き込まれる。プレミアムエディション「10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIER」では、どの日のライブ映像が選ばれているのだろうか。世界中の人々と同じ時間に伝説の時を見届けたい。

*2020年12月1日~7日の期間『PMC Vol.18』で実施した読者アンケートのコメントを抜粋

文=PMC編集部

■10 BABYMETAL LEGENDS LIVE VYNYL SERIES

結成10周年を記念し、これまで発売されたすべてのライブ映像作品音源をアナログ化。METAL RESISTANCE第1章〜第2章の作品を8月25日(水)、第3章〜第7章の作品を9月8日(水)、第8章〜第9章の作品を9月22日(水)と、発売日を3回に分けて一般市販商品全9タイトル+Xの計10タイトルをリリース。また、THE ONE限定商品の計10タイトルは10月10日(日)に数量限定で発売する。詳細はこちらへ。

■10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE
【配信日時】
2021年6月26日(土)OPEN:20:00 / START:21:00 (JST)

【チケット販売中】
・視聴チケット(THE ONE会員特典付き)
・視聴チケット
クレジットカード決済:2021年6月27日(日)20:59まで
コンビニ決済:2021年6月27日(日)14:59まで

その他詳細・チケットの購入はこちら

■『ぴあMUSIC COMPLEX(PMC) Vol.18』

https://book.pia.co.jp/book/b553089.html

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