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Snow Man 宮舘涼太×渡辺翔太、歴史が続くほどに深み増す“ゆり組” 幼馴染ならではの関係性みえた『素のまんま』を聞いて

リアルサウンド

20/6/10(水) 6:00

 Snow Manが、9人のうち3人ずつ交代でパーソナリティを務めるラジオ『Snow Manの素のまんま』(文化放送)。グループいちの秀才・阿部亮平の計算によると組み合わせ“9C3=(9×8×7)÷(3×2×1)”で84通りのコンビネーションが楽しめる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、4月9日より2人体制に変更された。3人での賑やかな雰囲気も魅力的だが、2人組になるとより濃い関係性が見えてきて面白い。

(関連:Snow Man 渡辺翔太×ラウールの“なべラウ”から溢れる、仲の良い兄弟感 YouTubeでは徐々に関係性を深める様子も

 そして6月4日には、ファン待望の宮舘涼太×渡辺翔太コンビ、通称“ゆり組”が登場した。番組早々、宮舘が「知らない方もいらっしゃると思いますのでお伝えをしますと、僕ら幼稚園からの幼なじみでありまして。自分で言うのも恥ずかしいですけど、その幼稚園の年長さん組が“ゆり組”だったってことで」と、改めてコンビ名の由来を説明してくれた。

 すると「これさ、誰が言い出したの?」と素朴な疑問を投げかける渡辺に、「誰なんだろうね。なんか……ま、でもファンの方じゃないかな?」と答える宮舘。たしかに、ジャニーズアイドル多しといえども、幼稚園からの幼なじみで、ジャニーズJr.となった後も同じグループとして活動し、さらにメジャーデビューを果たすなど、他に類を見ないケース。そんなエモーショナルなエピソードをファンが愛でるうちに、すっかり“ゆり組”という名前が定着していった。

 「でも、これを聞いていちばん喜んでいるのは、その幼稚園の園長先生だと思うよ」(宮舘」、「アハハハ。間違いない!」(渡辺)と笑い合う2人の頭の中に、かつて通っていた幼稚園の風景、先生の顔、幼き日のお互いの様子が思い出されているのかと思うと、やはりグッと来てしまう。また、かつてYouTubeのジャニーズJr.チャンネルの企画で、宮舘が自ら作った応援うちわに、ユリの紋章が使われたことも。一つひとつの出来事が、まるで引き寄せられたように2人の絆に収束していく。それが狙って作ることが不可能な“ゆり組”という奇跡が見せる魅力だ。

 幼なじみがいる人なら想像しやすいかもしれないが、長く一緒の時を過ごした間柄だからこそ、改めて2人きりでトークするというのは、なんともくすぐったいものだ。そんな照れが“ゆり組”にもあり、なんだかぎこちなく敬語で話しだす。「なんか敬語混じっちゃうんですよね」とニマニマしてしまう渡辺に、宮舘が「わかった。特別ルール決める? 敬語やめる?」と提案。

 「それでいってみよう!」(渡辺)、「(メールを)読んじゃいなよ」(宮舘)と、特別ルールが発動したのだが、すぐさま渡辺が「わかりました」と戻ってしまう。Snow Manで人狼ゲームをしても、ちっともルールを覚えられない渡辺らしい展開に、宮舘も「いやあ、もうアウトじゃん(笑)」と思わず吹き出してしまう。どこか放っておけない危なっかしさを持つ渡辺と、しっかり者の宮舘という正反対な性格の2人が、幼なじみとして補い合う図も、実に尊いのだ。

 料理をしながら洗い物まで効率よくこなす宮舘に対して、渡辺はなくしてしまう前提で常に5本のリップクリームを手の届く場所に置いておく。ポケットの中、カバンの中、テレビのそば、ベッドの横、洗面台の横……こんなとこにあるはずもないのに、という場所からも出てきそうな勢いだ。

 そうした渡辺の性格を、宮舘は決して変えようとはせず、むしろ楽しんでいく。さらに、渡辺がSTAY HOME中に「本を読んだ」と聞けば「学んでいる」と褒め、「パンにチョコを塗る代わりに良い蜂蜜を塗ってる」と聞けば「こういう期間があるから成長できるっていう証明」と伸ばしていくのだ。きっと渡辺が無邪気にのびのびと成長することができたのは、愛情深い宮舘がそばに居てくれたらかもしれない。

 一方、そんな渡辺だからこそ、宮舘のある面を引き出すことができるという部分もある。それは、ちょっぴりSっ気のある“舘様”の顔だ。彼女の留守番電話に残すという設定で、20秒のメッセージを語りかけるという「素の留守電」コーナーになると、宮舘こと舘様は「結構20秒はあっという間に過ぎ去っていくと気づかされますよ。もっと伝えたいもっと伝えたいっていう欲が出てきてしまう20秒間。欲との勝負だよ」と盛大なフラグを立てる。きっと舘様の中では、渡辺のメッセージが20秒で収まるはずがないと読んだのだろう。

 “同級生の彼女と地元デートの前日「おやすみ」の留守電を入れる”というシチュエーションを決めた2人。さっそく、渡辺がトライすると「もしもーし。なんで電話出ないの? ちょっと寝る前に声聞きたかったんだけど。なんか最近、俺まったく昼夜逆転しちゃって。あんま寝れなくて。だから、ちょっと電話しようかなって思ったんだけど……ピーー(※留守番電話の音)」と、舘様の読み通りにタイムアップ。「あれ?」とドギマギする渡辺に、「いろいろね、言いましたよね。最初に。欲が出てきてしまうよと」と、愉す舘様の声に微笑みを感じる。

 ちなみに舘様はというと、「もしもし? 俺だけど。明日デートじゃん? いろんなプランを考えているから、とりあえず俺についてきてほしい。まずは、葛西臨海公園に行こう。そのあとは、お前んちに行ってピーー」と、ピー音を活かして続きを彼女に想像させるという高等テクニックを披露。だが、渡辺は自分と同じように時間切れになってしまったと思い、「ダメじゃん(笑)」と大喜び。舘様に説明されて、やっと理解できたらしく「なるほどね。エチエチパターンだ!」と初々しいリアクションを見せて、リスナーの笑いを誘った。

 さらに、エンディングになると「メールアドレスを……えー、宮舘さん、お願いします」という渡辺に「なんで台本通り読まないんですか? 期待してたんですけどね。台本には“宮舘ちゃん”って書いてありました」と好きな子に意地悪するように詰め寄る宮舘。そして「ウーフッフッ」と照れまくる渡辺が実に微笑ましかった。

 無意識に引き寄せられてしまうから、あえて意識的に距離を取ってしまう。そんなリスナーから寄せられた幼なじみ事情を聞きながら「これはね、運命だよ」という2人に、そっくりそのままの言葉を贈ってあげたい。歴史が続くほどに深みが増す“ゆり組”の2人が、この先どんな関係性になっていくのか。Snow Manのこれからと並行して、じっくりと見守っていきたい。(佐藤結衣)

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