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新垣結衣と星野源、2回目のキスで急展開? ムズキュン嵐の『逃げるは恥だが役に立つ』第7話

リアルサウンド

16/11/23(水) 12:00

 回を増すごとに注目を集めている、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。11月22日放送も期待どおり、いや期待以上のムズキュンの嵐。視聴者を大いにヤキモキさせてくれた。

 みくり(新垣結衣)と、平匡(星野源)は、雇用主と従業員という関係性の疑似夫婦……だったのだが、少しずつ気持ちが近づき、ついに先週のエンディングで平匡からみくりに不意打ちのキス。

 自分自身を“プロの独身”と戒めて、日々平穏に過ごすことをモットーとする平匡からは想像していなかった突発的な行動に、みくりも視聴者も“どういうこと!?”と心かき乱されたはずだ。一体どうなるのかと1週間が待ち遠しかったのだが、今の生活を守りたい平匡はなんとキスをなかったことにしようとするのだった。

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 “おいおい、そりゃないだろ”と不器用な平匡の行動に、一喜一憂してしまうのが、まさにこのドラマの醍醐味だ。キスの真相を聞きたいみくりは、鱚(きす)の焼き魚をふるまって小賢しく話題を振ってみせるも、平匡はごはんを喉につまらせて平泉成のような声になる始末。

 周りに怪しまれないようにと、新婚感を出すために設定した火曜日=ハグの日も、避けようとする平匡。遠回しにアピールしても全く効果がないことから、みくりは一緒に住んでいるにも関わらず、ドア越しに“どうしてキスしたんですか?”とメールを送ることに。その姿は、見ていて涙が出るほどいじらしい。直接、対面して問いたださないのは、殻に閉じこもりやすい平匡を思ってのことだろう。

 みくりの気持ちに気づかない平匡は、あくまで雇用関係を維持しようと、想いが高まってしたキスを“不適切”と表現してしまう。これには、“バカヤロー”とツッコミを入れたくなった視聴者も多くいたのではないか。「2度目のキスもお待ちしています」などと送ることもできず、「これからもよろしくです。末永く」と送るみくりのやさしさに、胸をなでおろす平匡。その「末永く」の言葉に、ふだんはポーカーフェイスの平匡も、頬の緩みをおさえきれずひとりベッドでニヤニヤ。もちろん、視聴者だってニヤニヤが止まらない。

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 お互いの気持ちが盛り上がってきていることを感じて、ハグをする火曜日を楽しみにする2人の姿は、まるで火曜日放送の『逃げ恥』を楽しみにする視聴者のようだ。

 「好きの嵐。平匡さん旋風」と悶えるみくり。「認めざるをえない、これはもう……」とみくりへの愛を確信する平匡。そのまま自然と2回目のキスをするのだが、すんなりハッピーエンドといかないのが、『逃げ恥』のにくいところ。

 気持ちにまっすぐなみくりは一線を超えてもいいと告げるも、みくりを大事に想うがゆえに「そんなことはできない」と平匡。結果的に、拒否されてしまったみくりは傷つき、次週予告で家出&契約解消の危機に陥ってしまうのだ。

 2人の心の葛藤を見守りながら、視聴者が直面するのは“人をありのままに受け入れる難しさ”かもしれない。ドラマでは「感謝と敬意」というキーワードが出てきた。雇用主と従業員でも、上司と部下でも、友人でも、家族でも、そしてもちろん夫婦や恋人でも、感謝と敬意は全ての人間関係の根底にある愛そのもの。盲目的な恋模様ではなく、じんわりと心が温かくなる愛を描く『逃げ恥』は、すべての人が求めている愛に通じているのだ。だからこそ、このドラマは多くの視聴者を虜にしているのではないだろうか。

(文=佐藤結衣)

■番組情報
『逃げるは恥だが役に立つ』
毎週火曜日よる10時〜
製作著作:TBS
原作:海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」(講談社“Kiss”にて連載中)
脚本:野木亜紀子
出演:新垣結衣、星野源、石田ゆり子、藤井隆、真野恵里菜、葉山奨之、古田新太、宇梶剛士、富田靖子ほか
プロデューサー:那須田淳、峠田浩、宮﨑真佐子
演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/

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