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『ケイジとケンジ』桐谷健太×東出昌大が目指す最強タッグ 「『エイリアンVS.プレデター』みたいな(笑)」

リアルサウンド

20/1/23(木) 10:00

 ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)が、1月16日より放送スタート。W主演として、桐谷健太が、昔ながらな気質で元体育教師の神奈川県警の刑事・仲井戸豪太を、東出昌大が東大卒の頭でっかちでどこかズレている横浜地方検察庁の超エリート検事・真島修平を演じ、バディを組む。

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 刑事と検事という一風変わった組み合わせで、どんなかけ合いを繰り広げるのか。5年ぶりの共演となる桐谷と東出に、2人ならではの化学反応、今後の役者としてのビジョンまで話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

ーーオファーをもらった時の感想は?

桐谷健太(以下、桐谷):自分のデビュー作が、テレビ朝日さんのドラマ『九龍で会いましょう』(2002年)なんです。それから18年が経って、連続ドラマ初主演までやらせていただけるなんて……。テレビ朝日さんの太っ腹と先見の明が嬉しかったですね(笑)。

東出昌大(以下、東出):刑事ものと医療ものは、お芝居の中でも難しいジャンルのように思っているので、テレビ朝日さんの連続ドラマで自分が検事役として携わるチャンスを得られたことは感慨深かったです。桐谷さんとは以前に共演経験があるんですが、当時から変わらず見ての通り“兄貴”の桐谷さんなので、反発し合うシーンも多いんですが、今期ドラマ一番のタッグになると確信しています。

ーー台本を読んでみていかがでしたか?

桐谷:脚本の福田靖さんとは、NHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』でご一緒させていただきましたが、登場人物の人間味がちゃんとあるんですよね。ぶつかり合ったり、助け合ったり……登場人物をしっかりと描く脚本が素晴らしいから、演じていて自分も明るくなる。暗い話題も多い昨今ですから、視聴者の方も木曜21時から1時間だけでも明るく楽しくなってもらえれば嬉しいです。その1時間だけでも僕が日本の犯罪率を減らします(笑)。

東出:僕が演じている真島修平はエリートらしいツンとした感じや、人間臭い可愛らしさがあったりといろんな顔をもっているキャラクターなので、視聴者の方々が目尻を下げながら、「ばかだなこいつら」と楽しく観ていただけるんじゃないかと思います。福田さんが描くキャラクターがすごく魅力的な分、僕らもお芝居でそれを表現していきたいなと。

ーーお二人はどんなバディになるんでしょうか?

桐谷:2人あわせて身長370cmですからね(笑)。東出が大きいので、その部分は引っ張ってくれていますね(笑)。身長はともかく、全く違うキャラクターの2人が事件と一人の女性という共通項を通して、協力しあったり反発したりする部分が魅力だと思います。どちらか一人が主人公のドラマもあり得そうなのに、そんな2人が揃ったワクワク感があります。『エイリアンVS.プレデター』みたいな(笑)。今は撮影が開始して日が浅いですが、ここからどう変わっていくのか楽しみですね。僕の中にも(仲井戸)豪太がいるのを感じるし、一緒に演じていて東出の中に修平がいるのもすごく感じるんです。撮影していて本番でとっさに出てきた演技もあるので、台本をどんどん飛び越えていきたいです。他の登場人物もすごく個性的で面白いんですよ。

東出:修平は検察庁、豪太は法務省で、所属している組織が違うんですよね。それゆえに潜在的に反目しあっているのが面白いかなと思います。なんだかんだ仲が良いということもなくて、「そもそも別の組織の人間なんですよ、僕らは」と言い合っている(笑)。それでも根底には、それぞれの正義感があるから、性格が合わなくて、仲も悪いのにしょうがなく2人がタッグを組んでいる感じが好きですね(笑)。

ーー先ほど東出さんが言ったように、お二人は映画『GONIN サーガ』(2015年)以来の共演となります。

桐谷:『GONIN サーガ』の時は、東出とは血は繋がっていないけど兄弟という関係で、2人とも今回とは真逆の反社会勢力の役でした(笑)。その時から東出は素直で可愛くて、俺より身長が高いからしていないだけで、低かったら頭をナデナデしていると思いますね(笑)。すごく周りを見ていて、気遣いもできるし……そういう東出のいいところは僕も盗んでいこうと思いますね。

東出:桐谷さんはお芝居の時も普段も自然体だけど全力という印象で、僕には桐谷さんのようにエネルギーを保ちながら動き続けることはできないので、尊敬します。「こういうふうにやってみれば?」とお芝居の機微も教えてくださったり、スタッフの方に再撮影をご提案する姿を見ていて、ずっとトップギアでも、細かいところも熟考していらっしゃるのを感じます。先輩としての広い背中を見ているので、四つに組んで最強のタッグになれればと思います。

ーー本作において、お二人が役作りで心がけていることはありますか?

東出:これまで、ああでもないこうでもないと頭でっかちに考えていたんですが、ここ1年はシンプルに台本を読むようにしています。だから、例えば台本に「未必の故意」みたいな知らない言葉があれば、一つ一つ調べるようにしています。セリフを淀みなく喋るには意味を理解する必要があるので、台本をしっかり読み込むというのが今回の一番の役作りかもしれません。

桐谷:豪太は元体育教師という役柄なので、教師時代など過去の豪太はどう生きてきたのかすごく想像しました。柄の悪い生徒とどう向き合ってきたんだろうとか、生徒側に立って先生と喧嘩したりもしたような人だろうとか考えたり……豪太の「犯罪を撲滅したい」という心意気、勇気を、過去を想像することで大きくしていきました。豪太は、きっと子供の頃に好きな女の子を助けて「ありがとう」と言われたことが未だに忘れられないような人なんだと思います。専門用語に関しては、東出と同じように僕も六法全書を“読む”というより“食う”みたいな(笑)。頭で覚えるというより咀嚼して吸収することで、声の出し方や感覚も変わってきました。

ーー今年で桐谷さんは40歳、東出さんは32歳を迎えます。それぞれ40代、30代のビジョンは?

桐谷:直感なんですが、40代になったらまた新しい何かができるような気はしていますね。以前はすごく力が入っていたことが、リラックスしてやれるようになってきたと思います。40代ならではの世界が今から楽しみですね。

東出:振り返ってみると、20代でこの世界に飛び込んで、右も左も分からないまま、濁流の中で仕事をしていたように思います。ありがたいことにいろいろなお仕事の話をいただいて、たくさん現場を経験したいからとスケジュールを詰め込んでしまったがために、自分のキャパシティからこぼれてしまったと思う機会も度々あったんです。無理をするのではなく、忙しかったけど青春だったと思える仕事との向き合い方をしていきたいと思います。 (文=島田怜於)

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