Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

EXILE THE SECOND、「瞬間エターナル」から感じる爽やかな大人の色気 SHOKICHI手がけた歌詞やサウンドにも注目

リアルサウンド

20/1/3(金) 8:00

EXILE THE SECOND「瞬間エターナル」

 2020年1月1日にEXILEとのスプリットシングルをリリースしたEXILE THE SECOND。リリースに先駆けてMVが公開された新曲「瞬間エターナル」は、EXILE SHOKICHIが作詞・作曲を手がけており(作曲はSKY BEATZ・CHRIS HOPEとの共作)、2020年の幕開けを盛り上げるアップチューンになっている。2019年はパフォーマーのEXILE TETSUYA、橘ケンチ、EXILE AKIRAが結婚するなど私生活でも変化があったほか、個々の活躍でEXILE TRIBEを支えてきたSECONDメンバーだが、「瞬間エターナル」を通して新たな魅力もアピールすることに成功したと言えるだろう。

EXILE THE SECOND / 瞬間エターナル(Music Video)

 これまでのEXILE THE SECONDといえば、「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」などの人気曲から“大人のやんちゃさ”が溢れている印象がある。また、EXILEの剥き出しの力強さを継承しつつ、SECONDメンバーの個性やパフォーマンスでグローバル感も持ち合わせているグループというイメージが大きい。今回の新曲「瞬間エターナル」のMVではこれまでのグループの色とはガラッと変わり、ボーカルも含めメンバー全員がスーツを着て踊っているのが印象的だ。「瞬間エターナル」のようなデジタルサウンドでのダンスはスタイリッシュさも際立ち、これまでにはないスマート感で新鮮さを与える。

 今までのEXILE THE SECONDの楽曲の世界観は、ワイルドで非現実的なテーマが多かったのに対し、「瞬間エターナル」のMVは都会を舞台に現実世界での“デキる大人の男性”のオンとオフが描写されていて、モードっぽい印象を与える。お酒などの嗜好品も登場するが、それがまた洒落たリアリティーを演出する。MVでのダンスシーンも長身の6人のメンバーによる迫力のあるダンスは、「瞬間エターナル」という曲名のように一瞬一瞬を切り取っているかのように印象強く、綺麗で見応えのある映像になっている。〈Stars Stars Stars〉という歌詞では流れ星の流れる夜空が映し出されるなどの粋なシーンもある。

 「瞬間エターナル」は現代で生きる人に非常にリンクするメッセージもあり、楽曲の世界観はEXILE THE SECONDの爽やかな大人の色気に溢れている。爽快感が感じられる曲ではあるが従来の応援ソングのようなメッセージ性はない。日々の忙しさにのまれてしまわず、「1秒の出来事」を愛しく美しく思う気持ちが、サビではキャッチーなメロディラインで表現されている。また、〈待ちわびていた旅の続きへ〉という歌詞が表すのは、忙しい毎日の中でも楽しい気持ちを忘れずいくつになっても前へ進み続けるポジティブさであり、そのような形で背中を押してくれるSECONDメンバーの大人の余裕も光っている。EXILE SHOKICHIの手がけた歌詞とメロディがこれまでのEXILE THE SECONDの中でも飛び抜けた爽快感を伝えている。今どきのデジタルサウンドでスタイリッシュな同曲がEXILE THE SECONDにハマるのは、誰もが思わず毎日生き急いでしまう中でSECONDメンバーの少年のような心も忘れずにあるということが反映されているからであるように感じた。そのような素敵さが光る同曲は、都会的かつ非日常的な特別感があり、まるで映画のような楽しさを感じられ一つの作品として完成している。

 EXILE THE SECONDといえばボーカルのSHOKICHIの澄んだ歌声とNESMITHのハスキーボイスがグループの個性の一つとして特徴的であるが、「瞬間エターナル」ではSHOKICHIの声が全体的に爽やかな曲の世界観を作り出すのに対し、NESMITHの歌声が楽曲のポイントとして抜群のグルーブ感も生んでいるため、ボーカルが2人であるというようには感じられないほどの厚みも生まれている。

 「瞬間エターナル」はEXILE THE SECONDにとって、新たなジャンルに挑戦することになった1曲だが、幅広いジャンルに対応できるパフォーマンスレベルの高さを示すことにもなった。2020年、LDHにとっては6年に一度のエンターテイメントの祭典である『LDH PERFECT YEAR』の素晴らしい幕開けを飾った楽曲となった。今年は、LDHにとって特別な一年になるだけでなく、EXILE THE SECONDのような中堅グループから若手グループまで、個々の更なる活躍が期待されている。2020年、LDHの手がけるエンターテインメントはこれまで以上に磨きがかかるだろう。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む