Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ROVOが焚き火の前で新しいライブの形を示した野外公演、4年ぶり新アルバム発売も発表

ナタリー

20/7/12(日) 16:44

「ROVO LIVE FOREST 2020」より。(撮影:船橋岳大)

ROVOが昨日7月11日に東京・西多摩のキャンプ場、深澤溪・自然人村内のライブ会場「多摩あきがわ ライブフォレスト」で野外ライブ「ROVO LIVE FOREST 2020」を開催した。

ROVOは新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月の京阪ツアーや、毎年5月に行っている主催イベント「MDTフェスティバル」を中止。出演予定だった「森、道、市場 2020」「ハイライフ八ヶ岳」「FUJI ROCK FESTIVAL ’20」も中止もしくは延期された。約8カ月ぶりのステージとなるこの日のライブのチケットは、150人限定ということもあり販売開始後1時間で完売した。

ライブ会場となったのは森に囲まれたオープンスペースで、ステージは屋根のある小ぶりな木造の小屋。ステージから2m以上離した位置を最前列に、ソーシャルディスタンスを保つよう客席が配置された。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場者にはマスクの着用とソーシャルディスタンスの徹底がアナウンスされていたものの、ステージの反対側にはカレーやドリンクの屋台が設置され、会場はさながらフェス会場の様相を呈していた。

危ぶまれていた雨も止み、開演時刻を過ぎると、メンバーがステージに登場した。勝井祐二(Violin)が「よくここまで来ましたね。あとは節度をもって好きにしてください。フェスってそういうものなんで。僕らも楽しもうと思います」と挨拶すると、彼らは「SINO DUB」「MIR」、そして山本精一(G)による新曲と、次々と楽曲を披露した。ステージの上を照らす電球と背後の森に仕込まれた照明が演奏に合わせて明滅し、会場の幻想的な空気を強めていく。観客は冒頭こそ着席していたが、次第に立ち上がり、体を大きく揺らし、ドリンクを片手に拳を突き上げた。

日が落ち辺りが暗くなると、休憩を挟んでステージの前に焚き火が点火された。6人は演奏を再開し、観客を熱狂の渦に巻き込んでいく。芳垣安洋(Dr, Per)と岡部洋一(Dr, Per)によるツインドラムとパーカッションで構成されたフリーセッションでは、周囲の森に映像を投影するVJも行われた。最後は「REOM」がパフォーマンスされ、観客は拍手と歓声でメンバーを讃えた。

アンコールでステージに戻った勝井は、観客に来場の感謝を述べると共に、熱狂する観客に向けて「こういう音楽をやっておいてなんだけど落ち着こうよ」と冷静に促す。続けて「これからは、今までみたいにそれぞれが自分勝手なことやったらダメなんだよ。人間性のクオリティみたいなものが問われるわけじゃん? 今日はそれを試されていると思っていて、俺たちはそれに向き合って演奏しました」と淡々とした口調で客席に語りかけ、「今までみんなと築いてきたものもあるけど、それは新しいフェーズを迎えるべきだと思っています。新しいクオリティで、皆さん一緒に生きていきましょう」と新曲を披露。観客は1人ひとりが勝井の言葉を噛み締めるかのように、真剣な表情でラストの曲に耳を傾けた。

この日のライブはZAIKOで有料生配信も行われた。ZAIKOではチケットを7月18日23:59まで販売しており、購入者は18日23:59までアーカイブを視聴することができる。

なおこの日のライブで、ROVOは約4年ぶりの新アルバムを9月にリリースすることを発表。アルバムについて勝井は、「コロナが流行る前に録音したんですけど、不思議なもので今聴くと聞こえ方とか意味合いが違って聞こえたりして。感慨深い作品になってる気がします。楽しみにしててください」とコメントしている。

「ROVO LIVE FOREST 2020」2020年7月11日 深澤渓 自然人村内 多摩あきがわ ライブフォレスト セットリスト

01. SINO DUB
02. MIR
03. 新曲
04. 新曲
05. 新曲
06. ※フリーセッション
07. REOM
<アンコール>
08. 新曲

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む