テノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティのドキュメンタリー「パヴァロッティ 太陽のテノール」の特別映像が、YouTubeで公開された。

“世界3大テノール”の1人として知られ、2007年に死去したパヴァロッティの生涯を初公開のアーカイブ映像と23人の証言でたどる本作。3度アカデミー賞に輝いた録音技師クリストファー・ジェンキンズが、ドルビーアトモスの多次元音響技術を用いてパヴァロッティの並外れた音域と声量をスクリーンによみがえらせた。

特別映像には監督を務めたロン・ハワードの“自撮りコメント”と本編映像の一部を収録。ハワードが「この映画で皆さんは知ります。人生、旅路、愛、そして天才について」と語る姿を確認できる。また本編映像のパートでは、イギリス・ロンドンの自然災害救済のために1991年に開催されたチャリティコンサートの様子が収められた。雨が降る中、客席に座る元英国皇太子妃ダイアナが、隣の人のために自分の傘を閉じ、会場全体が温かい空気に包まれる場面が切り取られている。

なおダイアナ元妃との出会いがきっかけで、“人のために何ができるか”を常に優先し、慈善活動に生きがいを見出していくようになったパヴァロッティ。ハワードは「彼らはお互いを称賛していた。慈善事業を支援するだけでなく、そのために尽力して献身することで、大きな満足感を得ることができるということを、ダイアナ妃は彼に教えたのだと思う。彼はそれを生涯続けたんだ」と解説した。

「パヴァロッティ 太陽のテノール」は9月4日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。

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