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栗山民也が演出 鈴木杏の一人芝居『殺意(ストリップショウ)』7月上演

CINRA.NET

19/12/2(月) 18:00

舞台『殺意(ストリップショウ)』が7月に東京・三軒茶屋のシアタートラムで上演される。

『殺意(ストリップショウ)』は俳優による1人芝居で、『首を切るのは誰だ』『斬られの仙太』などの三好十郎が1950年に発表。今回は演出を栗山民也が手掛け、鈴木杏が出演する。

発表とあわせて栗山民也と鈴木杏のコメントが公開。「時代の流れによって動かされた戦後思想の、その不条理なあり方に向き合った一人の女の全身をかけたドラマ『殺意』を、今どうしても人の心の壊れた時代に上演したいと思うのです。モノローグという劇形式をとることによって、より心の奥底に澱んでいた隠された気持ちが、一つひとつ生命力としての『声』になって響いてくるのです。その強い叫びのような三好さんの『声』を、今、聞きたいと願うのです」と述べている。

鈴木杏は「あまりに大きな壁に今はただ震えるばかりですが、三好十郎さんの美しい台詞の海を泳げることは、役者としてこの上ない幸運なことだと思っています。『殺意』という素晴らしい戯曲を演じるには頼りない器ではありますが、いままでの自分、いまの自分、これからの自分、全部を余すことなく使って、挑みたいです」と意気込みを語っている。

上演日程やチケットの販売情報などの詳細は後日発表。

栗山民也のコメント

三好十郎の「声」
「三好十郎の仕事」(學藝書林刊)という四巻本を大学の通りの古本屋で見つけ何度も手に取るのですが、当時の学生の身では高額でとても届かず、だけどどうしても欲しいという気持ちでいっぱいになり、全てを削って買い求めたときのことが、今でも記憶の中に熱く残っています。
そしてこの四巻本の世界のなかを夢中でさまよい、人間の生命力、業、女性の確かさ、そして人間の無数の声、欲望、甘え、ずるさ、醜さ、美しさなど、とにかくありとあらゆる人間の感情の姿に、出会えた気がします。
時代の流れによって動かされた戦後思想の、その不条理なあり方に向き合った一人の女の全身をかけたドラマ「殺意」を、今どうしても人の心の壊れた時代に上演したいと思うのです。モノローグという劇形式をとることによって、より心の奥底に澱んでいた隠された気持ちが、一つひとつ生命力としての「声」になって響いてくるのです。その強い叫びのような三好さんの「声」を、今、聞きたいと願うのです。
「けだものだと思はうではないか、
そしてもう一度、
自分たちの姿を見直そうではないか。」
これは私の昔のノートに書き写された、三好さんの「貧乏の歌」という詩のなかの一説です。

鈴木杏のコメント

信頼してやまない栗山民也さんが、とてつもないハードルを与えてくださいました。
やらせてください、としか言えませんでした。
あまりに大きな壁に今はただ震えるばかりですが、三好十郎さんの美しい台詞の海を泳げることは、役者としてこの上ない幸運なことだと思っています。
「殺意」という素晴らしい戯曲を演じるには頼りない器ではありますが、いままでの自分、いまの自分、これからの自分、全部を余すことなく使って、挑みたいです。
劇場で目撃していただけたら幸いです。
お待ちしています。

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