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武田航平 オレニ撮ラセロ!

一緒に乗り越えた過酷な現場を振り返る

毎週連載

第81回

前回に引き続き、トークが盛り上がった「タクフェス」の話題をメインにお届けする今回。大変な公演ながら、とてもいい経験になったそうで、思い出話に花が咲く回となりました。

『タクフェス』での経験は「30歳を過ぎてから活きてくる」

武田 俺たちは『タクフェス』が初共演だったよね。

赤澤 そうですね。しかも、僕は航平くんだけじゃなくて、現場のほとんどの人が初対面だったんですよ。そのうえ、僕は途中参加で。

武田 燈は別の舞台をやっていたから、稽古の最初、何週間かいなかったんだよね。

赤澤 一番下っ端なのに途中から入るって、「本当にごめんなさい」って感じでしたね。座組としても若手の同性があまりいなかったし、航平くんとはすぐ仲良くなれたというか、かわいがってもらいました。

武田 燈はすごく大変だったよね。漫才をやることになって、ネタを毎公演やらないといけないから、燈がネタを書きまくっていて。

赤澤 そうなんですよ。

武田 マジでお世辞抜きに、本当に面白かったんだよな~。なぞなぞを出すネタ。

赤澤 そうですね。相方の女の子に「パンはパンでも食べられないパンはな~んだ?」みたいな質問をしていて。

武田 そうそう。それでその子がいわゆる正解じゃないけど、たしかになって思っちゃうような回答をしちゃうっていう漫才で。そこで燈が「たしかにな!」って言うのが、すっごく面白くて。しかもほぼ日替わりなのに、それを全部燈が考えていて。

赤澤 もう病気になりそうでしたよ(笑)。

武田 でも本当に、最後の打ち上げで主演の戸田恵子さんもMVPは燈だ、って言っていたぐらい、真剣にやっていたよね。主宰の宅間(孝行)さんも「燈、すごいね」って言っていたし。漫才だけじゃなくてさ、宅間さんからアドリブもかまされまくって、それにちゃんと食いついていて。

赤澤 いやもうギリギリでしたよ。やばかった。

武田 俺は笑っちゃいけない役だったけど、隠れて笑ってた(笑)。だってさ、何がすごいって俳優自身がネタを書くんだよ?

赤澤 そもそも漫才なんてやったことなかったし、ネタも書いたことなかったし、大変でした。何をやっているんだろうって感じで(笑)。

武田 もう漫才師だったよね。

赤澤 本当にそう。でも、航平くんもネタのアドバイスやキッカケをくれていたから、ありがたかったです。それに、そもそも、大御所の人がいる中で若手が漫才やるなんて、正直やりづらいんですよ(笑)。そんなのやれないよって思うけど、航平くんがかわいがってくれているのが伝わってきたし、その空気感、雰囲気のおかげでやりきれたっていうのが大きいです。

武田 南海キャンディーズの(山崎)静代さんも「ほんまおもしろい」って褒めていたしね。

赤澤 いやいや。

武田 最後の打ち上げのときに「燈くん、才能あるよ」って言っていたんだよ! 俺は燈の「たしかにな!」のネタだったら、普通にM-1出られると思う!

赤澤 無理ですよ!

武田 それぐらい面白いんだよ! 毎回お客さんも爆笑していたし。たまに60点ぐらいのときもあったけど(笑)。

赤澤 あはは!

武田 宅間さんのお客さんは目が肥えているのに、そこを笑わせているから、それはすごいことだって自信を持ってほしい。燈はそれぐらいいろんな才能を持っている人なんだよ。歌も踊りもできるし。これはね、本当にすごいこと!

赤澤 でもやっぱり『タクフェス』のおかげで度胸がつきましたね。あとは航平くんや大先輩方のお芝居を近くで観させていただけましたし、先輩方が宅間さんの演出でどういう芝居をするのかっていうのも勉強になりました。30歳を過ぎて、これから活きてくる経験ができたんじゃないかなと思っています。

武田 ネタを考えながらネタ合わせもして、さらに全国を周っているときは、ほぼ毎日宅間さんたちの飲みにも参加して……マジで大変だったよね(笑)。

赤澤 でも、そういう一番下が率先してやらないといけないことも、航平くんは必ず一緒にやってくれていたから、すごく心強かったです。飲みに行った帰りは、絶対にどちらかの部屋に集まって、一息ついてから寝ていたし。「今日もがんばったね」って(笑)。

武田 演劇界ってちょっと体育会っぽいところあるけど、そんなところでも燈は乗り越える根性があるんだよ。飲みにも付き合って、それなのに朝早く劇場に行ってネタ合わせしたり、先輩に付き合って筋トレしたり(笑)。この現場にはこういうことが必要だ、って理解してやりきったところにプロ意識を感じていたよ。

赤澤 ありがとうございます。そう考えると、一度の共演でかなり濃い時間を過ごしましたよね。

武田 いくらでも喋れるくらい、めちゃくちゃ濃かったね。

漫才はもうやりたくない!?

赤澤 会うのは、2年ぶりくらいになりますね。

武田 でも燈が何をやっているのかは自然と情報が入ってきていたから、そんなに久々な感じもしないよね。

赤澤 そうですね。僕も航平くんの情報は流れてきますし。

武田 だから別に直接会わなくても、繋がっている人は繋がっているって感じるよね。

赤澤 そうですね。去年からそれを再認識しました。絡まなくなっちゃう人はそれまでだったんだなって。

武田 また共演したりと、どこかで巡り合うだろうし。無理して付き合う必要もないしね。最初に燈も言ってくれていたけど、もし次、作品で共演できるとしたらどんな役柄でやりたい? 俺はね、漫才やりたい!

赤澤 僕はやりたくないですよ~! 普通の役をやらせてください。

武田 漫才コンビの役とかいいじゃん。

赤澤 まぁ、航平くんとだったら楽しそうですけど……。

武田 『タクフェス』以降、漫才系の役はやった?

赤澤 いや、ないですね。でも、『タクフェス』のおかげでアドリブ力は鍛えられたなって感じています。

武田 あれだけやったら染み付くよね(笑)。

赤澤 とりあえず僕は、漫才以外の役で航平くんと一緒にやりたいです!

武田 え~、俺が適当なこと言って、突っ込んでくれたら面白いなって思うんだけどな。燈にネタも書いてもらって。

赤澤 全部僕がやるんじゃないですか!

武田 “たしかにな!”

赤澤 あはは! でもなんでもいいからやりたいですね。舞台でも映像でも。

武田 また一緒にやれたらいいよね。

次回は、30代になった赤澤さんと結婚という人生の節目を迎えた武田さんが今後についてじっくりと語っています。頼りがいのある先輩としての武田さんの姿もぜひチェックを。

プロフィール

赤澤燈

1990年3月14日生まれ、東京都出身。2010年に俳優デビュー。2011年にはミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンにて芥川慈郎を演じ、一躍注目を浴びる。2014年には舞台『Messiah メサイア -紫微ノ章-』で主演の白崎護役に抜擢され、その後も舞台のみにとどまらず、映画、ドラマと活動の幅を広げている。2018年にはMANKAI STAGE『A3!』に三好一成役で出演し、2021年1月以降はスマートフォン向けアプリゲームおよびアニメ『A3!』にて同役のキャラクターボイスも担当している。

武田航平

1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。2021年はドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日)に出演、恋愛フェイクドキュメンタリー『フェイクラブ』が動画配信サービス「FOD」にて配信中。

写真/大塚秀美、ヘアメイク/田中宏昌(allure)、取材・文/榎本麻紀恵、動画BGM/タダオト、撮影機材協力/Nikon(「ニコン Z 5」)

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