全国のミニシアター援助方法まとめ、入江悠が呼びかけ「ご近所を支援して」

20/4/6(月) 17:38

シネマスコーレ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国の映画館が臨時休館や販売座席の縮小、客足低下という窮状に置かれている。そんな中、映画監督の入江悠が自身の公式ブログでミニシアターの支援を呼びかけた。

4月4日のブログで全国のミニシアターが置かれている窮状を訴えた入江。投稿内には、感染拡大を考慮し「映画を観に来てほしい」と宣伝することができない劇場のために、全国のミニシアターが実施しているクラウドファンディングや会員募集のページがまとめられている。映画ナタリーでは、入江の声がけにより支援方法の一覧をより拡充させる形で下記に掲載した。

かつて自主制作した監督作「SRサイタマノラッパー」で全国のミニシアターを回った入江は「このまま自粛ムードや要請に応じて一時閉館をすれば、ミニシアターは家賃や人件費が払えず、早晩閉館へ追いこまれてしまうところも多いはずです。しかし、一度消えた映画館の灯は、コロナ禍が去ったあとに戻ることは難しいでしょう。そんななか、かつてミニシアターに人生を救われたものとして、あるいは多様な映画文化を愛するものとして、何ができるか。そのことについて考え、全国各地のミニシアターが独自に募集していることを一覧にまとめました」と語る。

現在、新型コロナによる減収を受け、東京・下高井戸シネマや京都・出町座など、独自にクラウドファンディングを始める映画館も出てきた。愛知・シネマスコーレでは3カ月間有効のスペシャルチケットの販売やグッズの通信販売もスタートさせている。またUPLINKでは外出を控える映画ファンのために、オンラインシアター「アップリンク・クラウド」で配給作品60本が見放題となるプランを展開。賛助会員への入会や寄付、ふるさと納税で支援が可能な劇場も数多くあるので、一覧をチェックしてほしい。

入江は「いまは映画館に足を運ぶことをためらったとしても、『未来の映画鑑賞チケットを買っておこう』くらいのつもりで、ご近所のミニシアターを支援していただけたら幸いです。愛すべきミニシアターを守るため、多くの方がご協力してくださることを心より願っています」と応援を呼びかけている。

なお現在、休館中の劇場もあるためご注意を。詳細は各劇場の公式サイトで確認してほしい。

※記事初出時より、秋田御成座、下北沢トリウッド、ポレポレ東中野、深谷シネマ、シネマジャック＆ベティ、横浜シネマリン、シネマイーラの情報を追加・訂正しました

入江悠コメント

新型コロナ拡大で苦しむミニシアターを応援するために

新型コロナ拡大で、全国各地のミニシアターの経営が厳しくなっています。
本来であれば、休業補償や助成が十分に行われれば心配ないのですが、残念ながら今のところそうはなっていません。このまま自粛ムードや要請に応じて一時閉館をすれば、ミニシアターは家賃や人件費が払えず、早晩閉館へ追いこまれてしまうところも多いはずです。
しかし、一度消えた映画館の灯は、コロナ禍が去ったあとに戻ることは難しいでしょう。
そんななか、かつてミニシアターに人生を救われたものとして、あるいは多様な映画文化を愛するものとして、何ができるか。
そのことについて考え、全国各地のミニシアターが独自に募集していることを一覧にまとめました。
いまは映画館に足を運ぶことをためらったとしても、「未来の映画鑑賞チケットを買っておこう」くらいのつもりで、ご近所のミニシアターを支援していただけたら幸いです。愛すべきミニシアターを守るため、多くの方がご協力してくださることを心より願っています。